WSL2を用いた分析環境構築
WSL2のインストール方法
分析環境はAnacondaをインストールしておしまいの私にとって、最新の技術であるWSL2を使って分析環境を構築するのも勉強だと思い試してみました。
すでに様々な方たちがまとめられていると思いますが、備忘録として記載します。
インストール条件
- Windows 10 version 2004
- Windows 10 version 1903 and 1909
1."Windows Subsystem for Linux"の有効化
管理者権限でPowersellを開いて以下のコマンドを実行。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
2."Virtual Machine Platform"の有効化
管理者権限でpowershellを開いて以下のコマンドを実行。PCを再起動するかどうか聞かれるのでYを入力して実行。Yを入力するとPCが再起動されるのでしばらく待つ。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all
3.WSL2用Linuxカーネルのインストール
下記ページからLinux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロードする。
手順 4 - Linux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロードする
4.デフォルトをWSL2に設定
wsl --set-default-version 2
切り替わったかどうかは以下のコマンドで確認できます。
wsl -l -v
5.Linuxディストリビューションをインストール
Windows Storeからお好きなディストリビューションをインストール。
自分はUbuntu 20.04 LTSにしました。
Ubuntu 20.04 LTS
インストールが完了したら早速起動。
Windows Store、スタートメニューどちらからでも起動できます。
初回起動時にまずはユーザ名とパスワードの設定。
無事に完了しました。
Linux起動時のディレクトリはエクスプローラを開いて\\wsl$
を入力すると、WSLの各ディストリビューションのファイルシステムにアクセスができる。
カレントディレクトリをExplorerで開きたくなったら以下のコマンドを入力すると、カレントディレクトリのパスでExplorerが立ち上がります。
explorer.exe .
WSLの停止もコマンドで一発。
wsl --shutdown
WSL2のメモリ使用上限の設定
デフォルト設定だとWSL2はメモリ使用の上限がないそうです。
果てしなく使われるとローカルPCのメモリが枯渇するので設定を行います。
まずは.wslconfig
を作成。
touch .wslconfig
作成した.wslconfig
に以下を記述します。
[wsl2]
memory=2GB
2GBもあれば充分だろうということで、いったんこの値に設定しました。
保存したら内容を反映させるためにwsl --shutdown
で終了し再起動してください。
Windows Terminalのインストール
色々と便利なのでWindows Terminalをインストールしておく。
Python開発環境構築
Ubuntuをスタートメニューから起動。
Windows Terminalから起動もできます。
UbuntuにはPyhton3がはじめからインストールされています。
pipのインストール
いきなりpip
をインストールするとエラーが・・・。
念のためapt
をアップデートをすると無事にインストールできました。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install python3-pip
venvを用いたライブラリのインストール
次はvenvの仮想環境上にライブラリをインストールします。
venvをインストール。
sudo apt-get install python3-venv
testディレクトリの作成
mkdir test
cd test
新しい環境の作成。
今回もenvという環境名で作成しました。
python3 -m venv [環境名]
Activate
source [環境名]/bin/activate
バージョンの確認
python -V
Deactivate
deactivate
M1 Macで苦労していたライブラリのインストールが簡単にできた・・・。
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