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OpenTelemetry Meetupを開催しました

2023/12/01に公開

こんにちは。@katzchang と言います。Splunkという会社でオブザーバビリティ製品の導入支援をしています。先日、といっても10月ですが、 OpenTelemetry Meetup 2023-10 というイベントを開催したので、そのまとめと、今後の話を少ししたいと思います。

このエントリーは OpenTelemetry Advent Calendar 2023, 1日目の記事です!

開催の経緯

ミートアップの冒頭、開催の経緯について話しました。

https://docs.google.com/presentation/d/1Qm8R5AA5Bvqj15Aq7qKTOX3zXWJxv_4ojMdExxAhSkA/edit?usp=sharing

実は以前から、OTelのイベントをやろうやろうみたいなことを @ymotongpoo とは言っていて、2年くらい暖め続けた企画ではあります。2023年に入って「試してみた」「使ってる」という情報がかなり目に入るようになり、また、ISUCON夏祭りに参加された方と会話した中では、「OpenTelemetryを知っている」という方がかなりいることに気づきました。

一方で、「オブザーバビリティ」という単語/コンセプトはまだ十分に認知されていないというのも興味深い結果でした。単語「オブザーバビリティ」は、可観測性と翻訳されることもありますが、ソフトウェアシステム業界においてはさまざまな説明がされます。三本柱とか、「外部出力から内部状態を〜」とか、「原因分析能力が〜」とかとか。

そもそもですよ、最初にコンセプトがあって何かを作り上げるというムーブメントは、我々の業界ではほとんどありません。誰かが作った道具があり、使ってみて、便利であることに気づいて、さらにちょっとしたアイデアを追加して、進化していく。そんな、ボトムアップなアプローチが取られることがほとんど全てであり(それ以外のものはある?)、その名前は全て後付けです。「オブザーバビリティ」もその一つであり、実際に何を使って何が便利なのかに注目が集まるのが健全な姿です。

話題がずれました。まあそんな感じで、OpenTelemetryに関心が集まったのが2023年だと振り返ることができるはずです。

ミートアップ冒頭でのLive Pollの結果はこんな感じでした。

触り始めたという方が多く、使っているという方も、その後の会話では、本番環境で広く使っているという例はまだまだ少ないようです。少しずつ試して、便利かどうかを探っていく段階の方が多いという印象でした。

セッション

セッションの内容はそれぞれのスライドやブログにまとまっているので、ぜひそちらをどうぞ!:
https://speakerdeck.com/ymotongpoo/opentelemetry-in-last-4-plus-years
https://zenn.dev/k6s4i53rx/articles/speaking-on-otel-meetup
https://dev.henry.jp/entry/opentelemetry-meetup-2023-nabeo

また、当時の様子は Togetter にもまとまっています:
https://togetter.com/li/2245465

アンケート

開催後のアンケートには、49件の回答がありました。ありがとうございます!

事後アンケートの中では、すでに利用している人が4割程度、なんらか触ったことがあるかたは2/3くらいいることがわかります。長期に利用している人もそれなりにいるようなので、どう活用してるのか気になりますね??

次回参加希望の方も多いので、ぜひやっていきましょう。オフライン参加、やっぱりいいですよね?

ということで、次回開催について

2024年2月を目処に調整をしています。次回も、実際に使っているという話はもちろん、技術的にも興味深いセッションが調整できそうですので、ご期待ください。もちろん、個人的にも楽しみにしています。

OpenTelemetry Meetupはもちろん、OpenTelemetryについて興味がある方は、Discord Observability Japan 内で議論されているので、ぜひジョインしてみてください。

https://discord.gg/ezecfrTDju

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