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ラズパイ5に64ビットOS(Lite版)をインストール

2024/06/23に公開

能書き

円安の影響か、御値段が少々張りますが。
ラズパイ4にはずっと憧れていたという事もあり、パワーアップしたというラズパイ5を見て、迷ったんですがポチッてしまいました。

因みに秋月電子のスターターキットです。これはOSをプレインストールしてくれているとの事だったのですが、入っていたのは32ビット版の Raspberry Pi OS でした。64ビット版を期待していたんですが…残念。

と言う訳で。公式の64ビット版 Raspberry Pi OS をラズパイ5に入れる過程を記事にします。ついでに、Desktop版ではなくてLite版にします。

環境情報

  • Raspberry Pi 5 8GB
  • microSD (32GB)
  • Raspberry Pi OS Lite 64-BIT (Bookworm)

※サーバー用途に使う予定なので、Full版などではなくLite版をインストールし、固定IPアドレスを割り当てます。

インストール

Windows版インストーラー

まずは公式サイトから Raspberry Pi Imager をダウンロードします。私の場合は普段使いのマシンがWindowsなので、Windows版インストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを開きますが、Micro Store から入手しやがれ画面が表示されます。「インストールする」ボタンをクリックしましょう。

次に「このアプリがデバイスに変更を加える事を許可しますか?」画面が表示されるので、ここは「はい」をクリックします。

インストーラーの画面に辿り着きました。「Install」ボタンをクリックします。

少し待つとインストール完了画面になります。「Run Raspberry Pi Imager」チェックボックスはデフォルトでチェックされてますので、そのままにして「Finish」ボタンをクリックします。

Raspberry Pi Imager

Raspberry Pi Imager が起動します。

ここでラズパイ5の起動ディスクであるmicroSDをWindowsマシンに挿入。フォーマットするかどうか聞かれますが、「キャンセル」でいいでしょう。

Raspberry Pi Imager の方で色々選択します。

  • Raspberry Piデバイス: RASPBERRY PI 5
  • OS: RASPBERRY PI OS LITE (64BIT)
  • ストレージ: Generic- SD/MMC/MS/MS/MSPRO USB Device - 31.0GB

そして「次へ」をクリック。

OS設定をカスタマイズするかどうか聞かれるので、「設定を編集する」をクリックします。

OSカスタマイズ「一般」タブは、環境の状況に合わせてそれぞれ設定しましょう。

OSカスタマイズ「サービス」タブ。SSHは有効化しておきます。そして今回は私の環境に合わせて「公開鍵認証のみを許可する」にしますが、良く分からなければ「パスワード認証を使う」にしておきましょう。

OSカスタマイズ「オプション」タブはデフォルトのままでいきます。

設定できたら「保存」ボタンをクリックします。
そうしたらOS設定のカスタマイズの確認画面に戻りますので、「はい」をクリック。

ストレージの現在の内容が消えてしまう事の警告画面が表示されます。ちゃんと確認しましょう。問題無ければ「はい」をクリックします。

多少時間が掛かります。お茶でも飲んで待ちましょう。ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で。

完了の直前に、SDカードのフォーマットをWindowsから要請されるようです。ここは「キャンセル」しましょう。

そして下記の表示が出たら完了です。

SDカードを抜いて「続ける」ボタンをクリックすると、最初の画面に戻ります。

右上のウィンドウクローズボタンをクリックして終了します。

設定

LITE版の64ビットOSを書き込んだSDカードをラズパイ5に挿入し、ネットワークと画面とキーボードを接続して、電源を入れて起動します。

本当はネットワーク設定まで済ませてしまいたかったんですが、Windowsからは出来ませんでした。仕方が無いのでラズパイにログインしてネットワーク設定します。

ログイン

デスクトップは無いので、無骨なログインプロンプトからログインします。ユーザーとパスワードはSDカード書き込み時に設定した通りです。

そしてip aコマンドでIPアドレスを確認。普段使いのWindowsマシンからssh接続します。

ネットワーク(固定IPアドレス)

ネットワークの設定方法は、最新の Raspberry Pi OS (Bookworm) から変わったようです。NetworkManagerになったので、固定IPアドレスにするには下記のコマンドを実行します。

まずインターフェースのNAMEを確認します。

nmcli c

例えば下記のような表示になります。この出力の内、DEVICEではなくてNAMEの方を確認。"Wired connection 1" が有線接続の名称になります。

# nmcli c
NAME                UUID                                  TYPE      DEVICE
Wired connection 1  8e7a7bb8-b069-3d77-bea0-dfd1f8d4f6e5  ethernet  eth0
lo                  57715869-73a2-496b-a680-48d011a6608e  loopback  lo

この名称に基づき、下記のコマンドを実行します。
因みに我が家の設定では:

  • このラズパイのIPアドレス: 172.16.1.4/16
  • ゲートウェイ: 172.16.2.1
  • DNSサーバー: 172.16.1.2
sudo nmcli con mod "Wired connection 1" ipv4.addresses 172.16.1.4/16
sudo nmcli con mod "Wired connection 1" ipv4.gateway 172.16.2.1
sudo nmcli con mod "Wired connection 1" ipv4.dns 172.16.1.2
sudo nmcli con mod "Wired connection 1" ipv4.method manual

再起動

設定できたら再起動します。

sudo reboot

そして普段使いのWindowsマシンからssh接続を確認します。IPアドレスは、上記で設定した172.16.1.4を指定します。

仕舞い

私のラズパイ5を初期設定しました。

  • Raspberry Pi OS Lite 64-BIT
    • バージョンは Bookworm (Debian 12)
  • ネットワークは有線側に固定IPアドレスを設定

これで私のラズパイ5も使えるようになりました。

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