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hello, world

2024/06/01に公開

hello, world

新しい言語の入門で最初に書くのは、やはりhello, worldを表示するプログラムでしょう。

なぜか?

hello, worldを何故と問う人はあまり居ないのではないでしょうか。
実はこれには歴史があり、その最初があります。

プログラミング言語C

「プログラミング言語C」という名前の書籍がありました。
その名の通り、C言語の紹介を目的とした本です。
C言語紹介本は巷に溢れている昨今ですが、日本においてその最初の一冊がこれでした。

この中でプログラムの最初の具体例として示されているのが、件のhello, worldなのでした。

新言語の入門記事で最初に書かれる例としてのhello, worldプログラムの歴史は、ここから始まります。

hello, world\n

このhello, worldですが。
Hello, world.ではなく、Hello, World!でもありません。
hello, worldです。
正確には末尾に改行コードを付加したhello, world\nが、由緒正しい最初の記述なのでした。

現在ネット上でこれを確認できる記事は、「プログラミング言語C 第2版」の出版元によるためし読みのページになります。
探してみてください。

プログラミング言語C 第2版

この「プログラミング言語C 第2版」ですが、是非一読、ではなく手元に置いて愛読をお勧めします。
コーディングルールが実にしっかりしています。

ifの後ろに空白文字を入れる。
関数引数のカンマ,の後ろには空白文字を入れる。
代入演算子=を始めとする各種二項演算子の前後に空白を入れる。
等々。

こういった空白文字の挿入箇所が、書籍全体を通して一貫していて、美しく見えます。

この事に触れる方は皆無です。
が、日本において最初のコーディングルールの徹底を試みた書籍と言っていいのではないでしょうか。
少なくとも、昨今論じられるコーディングルールは、この本の規則が基礎になっています。
まずは「プログラミング言語C 第2版」流を身に着けましょう。
コーディングルールについて偉そうに語れるのは、その後です。

ご清聴ありがとうございました

以上、インターネット老人の戯言でした。

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