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JANOG50 NETCON問題解説Level3-3
問題文
問題文
勝男君はとある会社に新卒社員として入社しました。会社では、拠点間VPNを提供しています。勝男君はこの拠点間VPNを担当することになりました。
ですが、担当した初日とある顧客から「こちらはドキュメント通りに設定しているはずだが、拠点間で疎通が確認できない」という連絡を受けました。
顧客からの問い合わせ
SV21からSV22にpingを打っているが、応答が返ってこない。お宅のサービスはデュアルスタックな拠点間VPNを提供していると書いているが、これはどういうことなのか。調査してくれないか。
勝男君の先輩であるあなたは勝男君を助けてあげるため、この会社の拠点間VPNで発生した問題を解決してください
技術要素
L3VPN
ゴール
SV11 ↔ SV12, SV21 ↔ SV22の全てのパターンで疎通が取れること
(SV11) $ ping -c 3 SV12
(SV12) $ ping -c 3 SV11
(SV21) $ ping -c 3 SV22
(SV22) $ ping -c 3 SV21
問題解説
この問題では、RT02でextended-nexthop capabilityを有効にしていないことが原因で発生していました。
今回、RT01とRT02はBGPを利用して、SRv6オーバレイネットワークを構成しています。この時、各ルータから対向のルータに広報される経路のnexthopは、RT01, RT02の間はIPv6でピアを張っているため、IPv6アドレスになっています。そのため、VPNv4の経路が広報されるためには、extended-nexthopを有効にする必要があります。
RT02でextended-nexthopを有効にすることで、今回の問題を解決することができます。
router bgp 65000
neighbor 2001:db8::1 capability extended-nexthop
Discussion