ルータを操作する際の基本コマンド(モード移動)
1. はじめに
この記事では、Ciscoルータのモード移行に関する基本操作についてまとめています。
2. [モード変更コマンド]
特権モードやグローバルコンフィグレーションモードなど何ができて何ができないのかわからなくなるので、モードの入り方や役割について私が知っているモードを表でまとめたいと思います。
モード名 | 表示 | 入り方 | 省略形 | 役割 |
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ユーザーモード | > | ログイン直後のモード | - | - |
特権モード | # | enable | ena,en | 高度な設定変更、診断とトラブルシューティング、リブートとリロード etc... |
グローバルコンフィグレーションモード | (config)# | (特権モードで)configure terminal | conf t | 全体的な設定変更、インターフェイス設定、ルーティングプロトコルの設定、アクセスリストの設定 etc... |
インターフェイスコンフィグレーションモード | (config-if)# | (グローバルコンフィグレーションモードで)interface + 指定したいインターフェイス名 | int + 指定したいインターフェイス名 | インターフェイスの設定、プロトコルの設定、帯域幅と速度の設定。セキュリティ設定 etc... |
ラインコンフィグレーションモード | (config-line)# | (グローバルコンフィグレーションモードで)line + コンソール(console 0) VTY(vty 0 4) | li + コンソール(c 0) VTY(v 0 4) | アクセス制御、タイムアウト設定、バナー設定、セキュリティ設定 etc... |
ルータコンフィグレーションモード | (config-router)# | (グローバルコンフィグレーションモードで)router + (bgp,eigrp,ospf 数字)かrip | r + b 1, e 1, o 1, r r | ルーティングプロトコルの設定、ルーティングテーブルの管理、ネットワークの最適化 etc... |
一モード前に戻る | - | exit | exi | 一つ前のモードに戻る |
特権モードに戻る | - | ctrl + Z | - | 特権モードに戻る |
補足説明
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ユーザーモード: このモードでは基本的なコマンドを実行できますが、設定変更はできません。例えば、showコマンドを使用してルータのステータスを確認することができます。
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特権モード: ルータの詳細な設定変更や診断、トラブルシューティングが可能です。例えば、show running-configコマンドで現在の設定を確認できます。
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グローバルコンフィグレーションモード: ルータ全体に影響を与える設定を行います。例えば、ホスト名の設定やルーティングプロトコルの設定が含まれます。
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インターフェイスコンフィグレーションモード: 各ネットワークインターフェイスの詳細な設定を行います。例えば、IPアドレスの設定やインターフェイスの有効化/無効化が含まれます。
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ラインコンフィグレーションモード: コンソールやVTYラインの設定を行います。例えば、パスワードの設定やタイムアウトの設定が含まれます。
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ルータコンフィグレーションモード: ルーティングプロトコルの設定を行います。例えば、OSPFやEIGRPの設定が含まれます。
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一モード前に戻る: exitコマンドを使用して一つ前のモードに戻ります。例えば、インターフェイスコンフィグレーションモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。
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特権モードに戻る: Ctrl + Zを使用して特権モードに戻ります。これは、現在の設定モードを終了して特権モードに迅速に戻るためのショートカットです。
5. 学んでみての感想
一つ一つのモードに意味があって、それぞれでできることが違うので覚えるのが大変だと思いました。
覚えるのは大変ですが、一緒に頑張っていきましょう!!!
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