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ルーターを操作する際の基本コマンド(特権モード)

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1. はじめに

この記事では、Ciscoルータの特権モードでできる基本操作についてまとめています。

2. [特権モードでできること]

特権モードでは、システム設定の変更、ファイルシステムの管理、プロセス管理、ユーザー管理、システム情報の取得が可能です。これにより、システム管理者はネットワーク設定の変更やプロセスの監視、ユーザー権限の調整など、システム全体の効率的な管理ができます

3. [特権モードで使うコマンド]

コマンド 省略形 役割
show running-config sh run 現在の設定を表示
reload rel デバイスの再起動
copy running-config startup-config cop run start 現在の設定の保存
show ip interface breif sh ip int br IPインターフェイスの概要を表示
show ip route sh ip rou ルーティングテーブルを表示する
show version sh v デバイスのバージョン情報を表示
show processes sh proc 実行中のプロセスを表示
show users sh u 接続中のユーザーを表示

各コマンドの詳細な説明

show running-config (省略形: sh run)

現在の設定を表示します。これにより、管理者はリアルタイムで設定内容を確認し、トラブルシューティングや設定変更の際に役立てることができます。

reload (省略形: rel)

デバイスを再起動します。設定変更後の適用やトラブルシューティングの一環として使用されます。

copy running-config startup-config (省略形: cop run start)

現在の設定を保存します。これにより、デバイスが再起動した際に設定が保持されます

show ip interface brief (省略形: sh ip int br)

IPインターフェースの概要を表示します。各インターフェースの状態やIPアドレスを確認するために使用されます。

show ip route (省略形: sh ip rou)

ルーティングテーブルを表示します。デバイスがどのようにIPパケットを転送するかの情報が含まれます。具体的には、各ルートのネットワークアドレス、サブネットマスク、次のホップ、メトリックなどが表示されます。

show version (省略形: sh v)

デバイスのバージョン情報を表示します。ソフトウェアやハードウェアのバージョンを確認するために使用されます。

show processes (省略形: sh proc)

実行中のプロセスを表示します。システムのパフォーマンスやリソース使用状況を監視するために使用されます。

show users (省略形: sh u)

接続中のユーザーを表示します。現在デバイスにアクセスしているユーザーを確認するために使用されます。

4. 最後に

特権モードでは、システム管理者が高度な操作を行うための多くの便利なコマンドが提供されています。これらのコマンドを使用することで、ネットワーク機器の設定や管理が効率的に行えます。特権モード以外でも、最初にdoを入れることでコマンドを実行することができます。例えば、設定モード(config)でdo show running-configと入力すれば、特権モードのコマンドを実行することが可能です。これにより、どのモードからでも必要な情報を迅速に取得することができます。

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