デジタルデトックスのその先。②MACアドレス偽装対策
はじめに
前回の「デジタルデトックスのその先。①家Wi-Fiを1時間に制約」にて設定したMacBookの使用時間指定をうまく作動させるため、ルーターの設定をもう一つ行う。使用者が別端末を装ってルーターに接続できないよう、ルーターについているセキュリティ機能を使って設定を行う。
そもそも子供ネットタイマーのしくみとは
WiFiにつなぐことができる端末は、たとえ扇風機でも印刷機でも「MACアドレス」という端末固有のアドレスを持っている。例えば、「8a:1d:4c:02:4f:cc」というような文字列がそれである。このアドレスはルーターからも認識することができ、子供ネットタイマーで制限をする時も、このアドレスを用いてルーター側から端末を特定している。
MACアドレス偽装とは
しかし実は、このMACアドレスは使用者側から簡単に変更することができてしまうという特徴を持つ。すると、たとえ制限していても、容易く別の端末を装うことができてしまうため、基本的に子供ネットタイマー単体では完璧に制限を行うことができない。
そのため、家で制限する場合は、家の中にある全端末の固有MACアドレスをWi-Fiルーターのセキュリティ機能に登録し、それらのアドレスを持った端末以外Wi-Fiに接続できないように設定しなければならない。こうすれば、でたらめなアドレスを装ったところで、登録されていないためWi-Fiに接続することができず、子どもネットタイマーの制限がかかりやすくなる。
これが、本記事においてMACアドレス偽装を対策する理由である。
セキュリティー機能への固有MACアドレス登録手順
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ホーム画面からセキュリティーに飛び、アクセスコントロールをクリックする。

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この画面にて、WiFiルーター下で使いたい端末の固有MACアドレスを全て入力する。

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適用をクリックする。

補足:残されている課題
これでルーターの設定は終了である。ただ課題は2点残されている。
- セキュリティ機能に登録されている他のMACアドレスを装えば、制限をすり抜けることができる。
- ルーターのコンセントを抜くと、使用可能時間がリセットされ、再度1時間使えるようになる。
1に関しては、自分が持っている端末の中でルーターに接続できるものを一つに絞ることで、自分自身が迂回可能な別のMACアドレスを所持しないように気をつけている。また、同居する人には、自分が使っている端末のMACアドレスを私に秘密にしてもらうよう配慮してもらっている。
2に関しては、コンセントを抜くに抜けない状況を作ることで対処できている。私は親と暮らしていて、リビングにルーターは設置されているから、気軽にコンセントを抜きに行ける環境にはない。
ただ、一人暮らしとなれば、いくらでもコンセントを抜けるから、このルーターによる制限は効力がないと言える。なので今後一人暮らしをするときは、家でのネット利用は諦めて、WiFiが使えるカフェに隣接したアパートを選ぼうと思う。
次回について
この次からは、「1時間に限られている家での使用時間をいかに有意義に使うか」という点に重きを置き、アプリケーション作成に移っていく。
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