Macと無償版ESXiではじめるHomeLab (1) - なるべく安くカッコイイおうちサーバ作りたい
2023-03-08公開
きっかけ
仕事柄ESXiに触れる機会が多く、自宅に試せる環境があったらいいなということで、いわゆるHomeLab(おうちサーバとも言う?)を構築したいと思います。
ESXiは、VMware社が提供するサーバ仮想化製品であるVMware vSphereのハーパーバイザ部分です。
vSphereにはこのESXiの他に、vCenterという複数のESXi(仮想化されたサーバ)をまとめて管理する機能があり、可用性を上げたり負荷分散をしたりなど、安全に仮想基盤を運用する仕組みを提供します。
vSphereは業務用(データセンター事業者さんが使ったりとか)なのでなかなかお高いのですが、ESXiだけは使用期限のない無償版が提供されています。
この無償版ESXiを使って、どんなことができるのかいろいろと試していきたいと思います。
どんなHomeLabにする?
やりたいこととかなんとなく整理しました。
- やりたいこと
- ESXiインストールしたい
- Nested(ESXiの入れ子)もやりたい
- その他のVMware製品もいろいろ試したい
- 安全に外部にサーバ公開してみたい
- こだわりたいこと
- うるさくない
- なるべく安く
- できれば
- カッコイイのが欲しい
- 省スペース、省電力
いろいろ試そうと思うと、それなりのCPUコア数とメモリが必要になりますが、置き場所は自分の部屋(作業部屋であり寝室)です。甲高い冷却ファンの音が響き渡るガチなラックマウントサーバは避けたいところです。
そしてカッコイイのが欲しいなぁと思うと「やっぱAppleじゃね?」となり、ESXiが動くMacがあるか調べました。
ESXiが動作するMacを探す
ESXiがどのハードウェアで動作確認済みかは、
VMware Compatibility Guide
で確認することができます。
ここで、
製品リリース バージョン: All
パートナー名: Apple
で絞り込んでみました。
いくつかのMac miniとMacPro6,1(MacPro 2013)が動作確認済みのようです。
残念ながら最新のESXi8が動作確認されたものはないようですが、2023年2月時点ではESXi7が主流(のはず)ですので、このリストのなかから検討します。
キミにきめた!
ESXiの上では複数の仮想マシンを起動したいので、なるべくCPUコア数とメモリ量が多い物を選択したいところです。検証済みMacのリストの中で、CPUコア数と搭載可能メモリ量を考えた場合
- Mac mini 2018(Macmini8,1): 最大6コア(12スレッド)、最大64GBメモリ
- MacPro 2013(MacPro 6,1): 最大12コア(24スレッド)、最大128GBメモリ
が候補に残りました。
Mac mini 2018の方が世代がかなり新しいのですが、検証済みESXiのバージョンはMacPro 2013も
Mac mini 2018も7.0U3となっているので、今回は最大CPUコア数、メモリ量とも多いMacPro 2013で進めることにしました。
MacPro 2013は以前使っていたので、そのフォルムの美しさ(ゴミ箱って言われてるけど)と静音性は良く理解しています。
調達コストも世代の古いMacPro 2013の方が安いはず。
次回はMacPro 2013の調達と、ESXi7の起動を行います。
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