外部登壇初心者がTSKaigiの30分セッションにプロポーザルを出したら通っちゃった話
はじめに
からころ / karacoro (@karan_corons)といいます。
カンファンレンスのプロポーザルって話してみたい内容があれば、気軽に出していいんだよということを皆さんに届けたくて、この記事を書こうと思います。
あろうことか外部登壇自体はじめてながら、TSKaigiの30分セッションのCFP(プロポーザル)に応募し、採択いただき、発表のために奮闘した話をこの記事で赤裸々にお話しできたらなと思います。
登壇内容は、「サービス開発におけるVue3とTypeScriptの親和性について」
という内容でした。きっかけ
2024年の1月中旬ごろ、ふと5月11日(土)に中野で開催されたTSKaigiのプロポーザル募集ツイートを見かけて、応募してみようと思いました。
この応募の前に、Vue Fes Japan 2022
と OOC 2024
などのカンファレンスにプロポーザルを出したことはありましたが、力足りずリジェクトされていたため、もし採択が決まったら詳細は考えればいいやというゆるい気持ちで応募しました。
ただ、私自身の考えとしてプロポーザルを出す際には、自分がある程度知っていることを対象にしたいなと思っていて、その時に持ち合わせていたTypeScriptで話せそうな内容が1つしかありませんでした。(何件かCFPを出す場合がどちらかといえば主流です)
一応通った時のことを考えて5分のLTでは内容的には短いしと思いつつ、30分で出そうと応募ボタンを押しました。(このときの頭の中は恥ずかしながら、8割くらい落ちるでしょ〜の気持ちでした、、)
採択されやすいプロポーザル
採択されやすいプロポーザルとはなんでしょうか、カンファレンス主催者側の視点に立って考えてみたいと思います。あるプロポーザルの注目度は、カンファレンスの注目度と比例関係にあるといってもいいでしょう。カンファレンスにとって人が集まらないというのが一番運営の悩みどころですしね。
下記のポストを見かけました。
内容を見ていただけるとわかりますが簡単に言えば、
運営主催者がどういうカンファレンスにしたいかという点を意識してプロポーザルを書くということが書かれています。ただ、私の手持ちのネタは取捨選択するほどなかったのであまり関係ないのですが、とても参考になりました。
採択されるために
運営主催者がプロポーザルを見る際、プロポーザルのみをみるかと言われると基本的にはそれだけではないと思います。今までの実績やSNSの活動状況をさらっとでも書いておけば目に通してもらえるはずです。
採択されるために私がプロポーザルに追加情報として書いておいたのはこのツイートのリンクです。
注目度がありそうに見えますね。注目度があるトピックだとは思っていましたが、実際に注目されているということと、おそらく注目されるだろうというのはやはり大きな違いがありそうです。
え!採択されちゃいました
採択メールが届いていました。
想定よりも応募者が多かったようです。
倍率も内々で話を聞いたところかなり高かったとか...
とはいえ、初登壇のチケットを手に入れることができました。
正直ここからが本番
この記事の本題です。
実際問題、「サービス開発におけるVue3とTypeScriptの親和性について」なんて大きな話題で採択されましたが、普通に発表準備して、普通に発表...できるわけありません!!
初登壇なので尚更ですね。適当な発表なんかした日にはマサカリが頭に直撃!なんてこともありえます。
あ、これ私だけじゃ無理だ...
そう思ったわけです。自然な流れでしょ?人を頼りましょう!!
ただ、日々の開発でレビューしてもらうように、プロポーザルもレビューしてもらえたらなんて...
そんな甘い話はありません。自分で伝手をつくります。
私の場合は、主に、Vue.jsに詳しい方と、ターゲットとなる視聴者目線でレビューしてもらえる方の2人にアポイントを取ろうと考えました。(そのほかにも手伝っていただいた方はいます)
前者の方は知人の中では見つからず、当時たまたまプロポーザルの追加情報のツイートを見ていただいて繋がったばかりの@ubugeeei(うぶげ)さんにお願いしました。
レビューしてくださっている最中に、正式にVue.jsメンバーになったときには、わーすごい方を巻き込んでる〜と他人事のようになぜか思ってました(自覚もて)
どうやったら相手に伝わる?
話したいことはたくさんありました。
ですが30分という時間の中でいか、視聴者が退屈せず、わかりやすい発表になるかはとても考えました。
気を付けていたポイントがいくつかあります。
- 誰に何を届けたいかを明確にする
- 何を伝えたいかを視聴者と共有する
- 短調にならないように要所要所で資料の難易度や発表の熱量に強弱をつける
- 緊張して詰まってしまった際の逃げ道を作る
特に緊張は人によって違うと思いますが、初登壇では大きな難点です。
視聴者側が見ていられない状況を作らないためにも、カンペを用意したり、
言っても言わなくてもいい部分を用意したりしてしのぎました。
他の似たような構成のカンファレンスの発表を参考にしたりするのもいいです。
特に JSConf JP 2023
のcanalunさんの発表は、人を惹きつける発表で参考になりました。(こんな発表したい...)
どうせならみんなにみてもらいたいよね?
SNSで定期的に宣伝してみましょう!!
嬉しくなって、特にスタッフでもなかったのですがよくTSKaigiの宣伝をしていたりしました。
Vue Fes Japan 2022のスタッフをしていたことがありますが、定期的に話題にしてもらえるのは、運営としてもかなりモチベーションになります。
後日わかりましたが実際にスタッフの方によくツイートしてくれる人という認知をされちゃってました。
当日は楽しもう
ここまで、2ヶ月間いろんな仕込みをしてきましたが、ついに集大成をお披露目する日です。
当日は緊張で頭がいっぱいでした。
いままで、頑張った分を全部出し切りましょう!!
といいながら、やはり緊張でたじたじでした。
ただ、やりきった後の景色は登壇しないとわからないかもしれません。
とても充実した1日でした。
そして最後にスタッフや関係者の方などに感謝の言葉を贈りましょう!!
スタッフの方などの尽力がなければこの景色はみることができませんでした。
おわりに
この感覚を味わったら、「次もどこかで登壇したい」という気持ちになると思います。
スタッフになって一緒に盛り上げたいという方もいるかもしれません。
どちらにせよこの記事を読んで、うずうずした気持ちが少しでもある方は、
カンファレンス登壇にチャレンジしてみてはどうでしょうか?
そして、本当に関係者各位のみなさんTSKaigi 2024を開催していただきありがとうございました!!
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