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LLM x Marpで手軽にスライドを作成する方法

に公開

AIコーディングツールのLLM(記事作成時はCline)とMarkdownをスライドに変換してくれるMarpを使って、爆速でスライドを作るテンプレートを紹介します。

テンプレートのリポジトリは以下です。

https://github.com/karaage0703/llm-marp-slides

使い方

READMEに使い方は書いてありますが、最低限は以下です。

事前セットアップ

VS CodeエディタとClineをインストールします。Clineでのコーディングは以下を参考にしていただけたら幸いです。

https://zenn.dev/mkj/articles/cf8536923d9cd7

追記:Claude CodeなどでもOKです。

Dockerをインストールして、Devcontainerを使うと楽です。Docker・Devcontainerについては以下記事参照ください(Docker使いたくない方は使わないで、必要なライブラリをインストールしても大丈夫です)。

https://zenn.dev/mkj/articles/33befbaf38c693

あとはllm-marp-slidesをテンプレートとして使ってください。

原稿と画像を入れる

sourceディレクトリのoutline.mdにマークダウン形式の原稿を入れます。ここの原稿は整って無くても大丈夫です。例えば、Zennのブログ記事をまるごとコピペしても大丈夫です。

画像は必要あればimagesディレクトリに入れておきましょう。文字だけでよければ無しでも大丈夫です。これで下準備は完了です。

スライド作成

LLMに以下のようなプロンプトを入力します。

@/source/outline.md をベースにパワーポイントのスライドを作成してください。
画像はいい感じに配置してください。

これでスライドが出来上がります。画像の位置が気に入らなかったら、プロンプトで指示すれば大丈夫です。

実際の例

自分の自己紹介スライドを作った例です。

https://github.com/karaage0703/slide-karaage-self-introduction

元となる原稿outline.mdの中身は以下です。この文章は、ほとんどDeep Researchで作ったものです。

https://karaage.hatenadiary.jp/profile_2025

スライド化したものが以下となります。

https://www.docswell.com/s/karaage0703/Z7R3RV-2025-03-15-000317

オプションを付けることで、編集可能なスライドの生成も可能です。ただ、文字は変なところで分割されてしまったり、デザインがくずれてしまうこともあるので、必ずしも良い結果になるわけではないです。

動画での実践

実際にライブで作っている様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=8y4e4UBhKGg

メリット・デメリット

メリット

  • それなりにきれいなスライドが一瞬でできる
  • PPTX, PDF, HTML等の複数の形式に変換できる

デメリット

  • できあがったスライドは(基本的に)編集不可
  • 既存のパワーポイントのテンプレートに合わせるとかは困難

まとめ

スライド爆速で出来たら嬉しいな。仕事で使えたらめちゃくちゃ嬉しいなと思って試してみました。まだ一発で使えるものがポンと出てくるというレベルではないですが、今後に期待感持てる内容になってきました。やっぱり既存のパワーポイントの作成や編集を効率化というのは難しかったです。本当の意味でAIがパワーポイントのスライド作成・編集できるようになるのは、もう少し先かもしれませんね(できている人いたら教えてください)。

使いどころによっては、既に実用的に使えるかもしれませんね。例えば、ブログをスライドにしたり、簡単な調べ物をスライドにまとめたり。

参考:Marpを使わずHTMLで作る方法

こっちも良さそう。ただパワポで編集とかはできないですね。

  1. Markdownで内容書く(人力)
  2. mdをyamlに変換(構造明確化)
  3. yamlをhtmlに変換(スライド化)
  4. htmlをpdf化

https://zenn.dev/oikon/articles/953921403e9cf2

参考リンク

https://techblog.insightedge.jp/entry/llm_pptx_challenges

https://www.docswell.com/s/buddypia/ZXEJL4-2025-06-03-095606

https://qiita.com/ctc-j-ikai/items/91a605edfe0868f86087

https://qiita.com/youtoy/items/e7168d762d3fe909d278

https://zenn.dev/loglass/articles/a8b4b069c09002

https://speakerdeck.com/schroneko/vibe-sliding

https://dev.classmethod.jp/articles/classmethod-marp-theme/

関連記事

https://karaage.hatenadiary.jp/entry/2025/03/05/073000

変更履歴

  • 2025/07/13 ClineだけでなくLLM全般に対応するようにアップデート
  • 2025/06/05 編集可能なスライド生成について追記

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