Re:VIEW環境構築メモ
技術同人誌をRe:VIEWで書く
技術同人誌を書きたいなと思ったりしています。まずは環境から整えたくなるタイプなので、ツールを調べてブログにまとめたりしていました。
よく使われているのがRe:VIEWのようなので、一度試してみることにしました。
OSはmacOSで試しましたが、Windows(WSL2)でもLinuxでも大丈夫だと思います。
Dockerとか、Re:VIEWが何か等は、ある程度分かっている前提です。
TechBoosterのテンプレートを使う
以下のテンプレートがRe:VIEWの新しいバージョンに対応していて良さそうでした。
私は、上記のものをforkして、自分好みにいくつかカスタムしました。
GitHubの「Use this template」から、新しいリポジトリを作成できます。
そのあと、以下コマンドでテンプレートをダウンロードします。
$ git clone https://github.com/karaage0703/ReVIEW-Template
$ cd ReVIEW-Template
ビルド(テキストファイルからpdfファイルの生成)には、Dockerを使います。Dockerに関しては説明やセットアップは省略します。以下の記事参照ください。
以下コマンドでRe:VIEW環境が揃ったDockerイメージをダウンロードします。
$ docker pull vvakame/review:5.5
ReVIEW-Template
直下で、以下コマンドで、PDFが生成できます。
$ ./build-in-docker.sh
上記は印刷用のpdfです。電子書籍用のpdfファイルはコンフィグファイルとしてconfig.yml
でなく、config-ebook.yml
を指定する必要があります。私のカスタムしたリポジトリだと、以下コマンドを実行すると、電子書籍用のPDFが作成できます。
$ ./build-in-docker-ebook.sh
これでarticles
ディレクトリ直下にReVIEW-Template.pdf
というファイルが生成されます。
あとは、articles
ディレクトリのファイルをベースに、執筆することができます。
VS Codeエディタでの執筆環境
エディタはVS Codeを使うときは、atsushienoさんのRe:VIEW拡張機能を入れるのが良さそうです。
拡張機能を入れたら.re
拡張子のファイルを選択すると、右上に「Show preview」と表示されるので、クリックすると以下のようにプレビュー画面が表示されます。
私のカスタムしたリポジトリには、上記の拡張に加えて、以下ブログ記事の内容をベースに.vscode
ディレクトリを追加してVS Codeエディタの設定をカスタムしています。
参考:Re:VIEW Starterを使う方法
他、ネットを調べると Re:VIEW Starterを使う方法も出てきました。
使い方としては、以下のサイトで基本的な設定を選ぶと自動でテンプレートが作成されます。
あとは、作成されたテンプレートmybook.zip
に対して、以下コマンドでpdfが作成できます。TechBoosterのテンプレートと同じ要領ですね。
$ unzip mybook.zip
$ cd mybook
$ docker pull kauplan/review2.5
$ docker run --rm -v $PWD:/work -w /work kauplan/review2.5 rake pdf
こちらでも問題なくpdfが生成できたのですが、Re:VIEWのバージョンが2.5と古いのがちょっと気になったので、TechBoosterの方がよいのかな?と思っています。
Re:VIEWの書籍
以下で最初に紹介したテンプレートを作成している、TechBoosterさんの書籍が読めます。
以下のリポジトリで公開されていて、Re:VIEWを使って自分でビルドすればpdfで読むこともできます。
ただ、自分はエラーが出て自力でビルドできず…でした。
まとめ
Re:VIEWの執筆環境に関して試してまとめてみました。実は、最初はTeXのローカルのビルド環境を構築しようとしたのですが、うまくいかずにRe:VIEWに手を出してみたという経緯があったりします。
Re:VIEW環境で技術同人誌を書くことは、これでできそうな気がしますし、生成されたpdfはデフォルトでも見栄えがそれなりに良いのは嬉しいですね。
ただ、Googleドキュメントとかに比べると、やはりだいぶ手軽さでは劣りますね。環境構築を意識せずとも、ハイクオリティに印刷できるような、書くことに集中できる執筆環境があるとよいのですけどね。
追記:Re:VIEWの執筆Tipsに関しては、以下記事でまとめています。
参考リンク
エムスリーさんのテンプレート。良さそうですが、まだ試せてはいません。
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変更履歴
- 2023/05/19 カスタムリポジトリ・執筆TIPSリンクに関して追記
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