自治体の地域区分の境界データを作成してPower BIで表示
自治体の地域区分と境界データ
地方自治体において、地域の多様性に応じた政策形成の取り組みを見かけるようになりました。地方自治体が行政区とは別に比較的大きな単位の地域区分を指定しているケースは多いように思います。例えば東京都港区によると区を5つの地域に区分したものがあります。

東京都港区Webサイトより
自治体による地域の区分の考え方は様々ですが、その境界データはあまり整備されていないことが多いようです。地図等で地域のデータを可視化する際には地域の境界データが必要になります。ここでは東京都港区を例として既存の境界データを利用して地域の境界データを作成する方法を示します。
境界データの作成
小地域の境界データのダウンロード
境界データをスクラッチから作成するのは大変なので、既存の境界データをもとに編集したほうが効率的です。e-Statで小地域の境界データが公開されているので、港区の境界データをダウンロードします。ファイル形式はKMLを利用します。
小地域の境界データをGoogle マイマップにインポート
Google マイマップで地図を作成して、さきほどダウンロードしたKMLをインポートします。
インポートすると以下のように表示されます。

名前の変更と海域・河川域の削除
マイマップでは小地域の名前を地域の名前に変更します。小地域の境界と実際の地域の境界が異なる場合は、マイマップ上で修正していきます。また、小地域の境界データには海域や河川域が含まれているので、それらは削除します。
編集したマップは以下のようになりました。

融合
マイマップをKMLにエクスポートしてQGISで読み込みます。

ベクタ > 空間演算ツール > 融合を選択して、基準となる属性にNameをチェックして実行ボタンをクリックします。

小地域が統合されて地域の境界が表示されました。
GeoJSONで出力
QGISで地域の境界のレイヤを右クリックしてエクスポート > 新しいファイル名で地物を保存をクリックして、ファイル形式にGeoJSONを選択してエクスポートします。
TopoJSONに変換
Webブラウザでmapshaperを開いてGeoJSONをインポートして、右上のExportのボタンをクリックしてTopoJSON形式でダウンロードします。
Power BIで可視化
サンプルデータ
以下のようなサンプルデータをエクセルで作成してPower BIで読み込みます。
| 地域 | 指標1 |
|---|---|
| 麻布 | 10 |
| 赤坂 | 20 |
| 高輪 | 30 |
| 芝 | 40 |
| 芝浦港南 | 50 |
マップの作成
マップのシェイプを作成して、マップを選択した状態でフィールドでデータ項目を選択します。
マップの書式タブにあるシェイプ > マップの追加でさきほど作成したTopoJSONのファイルを指定すると、Power BIに地図が表示されます。
マップのフィールドタブで場所に地域、色の彩度に指標1を指定します。色は書式タブのデータの色で指定します。

まとめ
小地域の境界データを編集して地域の境界データを作成して、Power BIでデータ分析のダッシュボードに表示する手順を示しました。いくつかのツールを組み合わて利用するために手順は少し複雑になっていますが、Google マイマップを利用しているため境界データの編集を複数人で分担することが可能になっています。
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