『クリーンアジャイルClean Agile Back to Basics』読んでる
@kaori_cho です。初zennです!読書メモです。
読んでいる本はこちら!
小さなことをする小さなチームがうまくやっていくために!
と息子が表紙のコメントを読んでいた。小学1年生になるともう読めるのか。
感想
- アジャイルを実践しながら、定期的に読み返したいタイプの本
- 読み物として普通に面白い(個人的な意見だと冒頭にかいてあるからね)
- アジャイルって手法っていうよりは「価値」なんですね
アジャイルはよくウォーターフォールと対比され開発手法として出てくることが多いが、本書を読んだ後に「アジャイルは価値観あるいは行動規範」と理解するとものすごい腑に落ちた。
っていうかajilemanufestoにそう書いてあるんですけどね。聞いたことはあったけど腹落ちしていなかった。
読むと良さそうな人
ストーリーポイントってなんだろう、とかアジャイルって聞いたことあるけどどうやって実践するんだろうなにそれおいしいの?って人には向いていると思う
アジャイルを実践してみて、うまくいかなかった人にも。もしかするといくつかの用語の理解がまちがっていたり、そもそもアジャイルを適用させる対象をまちがえていたりに気づけるかもしれない。
アジャイルの本質を理解したい、復習したい人にもおすすめ。
章ごとのメモ
一部メモとらずに読んでたもんでメモなし。(そのうち追記するかも)
個人的なメモなので、おそらく多くの方にとって蛇足です。
これ読むよりも、クリーンアジャイルポチってくだせい。そしてもしよければ語り合いましょう。
2章 アジャイルにする理由
p62 大胆不敵に力を発揮する
これは恐怖に対する反応だ。あなたはコードを恐れていて、その恐怖があなたを無力な振る舞いに押しやっている。
これ6章の価値基準の「勇気」の話につながっていると思う。壊れるかもしれないコードを見ると不安である。でもまずこの恐怖という感情を受け止めないと話はじまらないよなあと思うので、人間の理屈ではなく感情の部分にフォーカスして話をしてくれる本、とても読みやすいなあとしみじみしながら読んだ。
3章 ビジネスプラクティス
3点見積もり!パンチカード!subversion!という古典的な芸風から、アジャイルでよくあるストーリーやポイントまで、おもに「見積もり」に関して語ってる。「ビジネスと開発の分断を修復するため」に、必要な手法について述べられているので、プロジェクトでなんかコミュニケーションうまくいかんわ、って時に読むと発見がありそう。
6章 アジャイルになる
最初の価値基準は「勇気」である
いわゆる3大美徳の怠惰・短期・傲慢の「傲慢」にも近いのかな。
「動物のサーカス」とかの比喩表現がおしゃれ。英語文化圏のユーモアセンスを感じる。
要求分析の話(この章だったと思うんだけど)ちょうど別で読んでいて、要求は腐る(鮮度が大事)っていうような話が頭をよぎった。だからこそアジャイルが効くんだなとつながった。
「大規模アジャイル?そんなん無いよ」と言い切っててめっちゃウケた。単なるポエムなんだけど、この段落が"アジャイルが何であって何でないのか"を表している気がして好きだな。
7章 クラフトマンシップ
私の中の語彙ではオーナーシップと読んでいたものに近いな、クラフトマンシップ。job(仕事)とprofession(職業)のくだりも興味深い。
あとがき 基本に立ち戻れ
茶道に似ているなと。難しいお点前(濃茶、台子のお稽古とか)って、難しいんだけど、結局大事なのは基本の盆略だったり平点前のところに全部詰まっているんだよね。
アジャイルももう、ずいぶん遠くまで来てしまって、アッチコッチで進化してすごいものになってしまったんだけど、原理原則はシンプルですよと。
そんなことを考えながら読みましたとさ。
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