『ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則』を読んでる感想
こんにちわこんんちわ!@kaori_choです!
ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則
を読んでる感想メモです。
3行まとめ
- 5歳の子供の「幼稚園」式の学び=「創造的思考」を伸ばすことは、大人にとっても大事!
- 4つのPとは、「プロジェクト、情熱、仲間、遊び」
- 学校教育も、従来型の「試験と競争」ではなく、「創造的思考者」をはぐぐめるものであるといいよね
サブタイトルのCultivating Creativity through Projects, Passion, Peers, and Play にある通りなのだけど、
近年話題のPBL(Project based Learning)がなぜ良いか?を深掘り具体例も示して読みやすく解説してくれている本。
若干話が長い系の本なので、忙しい方には全文は読みにくいかもですが(苦笑)
序文と1章と6章だけざっと読んで、あとは暇な時に追っかけ読みでもよさそう。私もそうする。
この本読むのオススメな人
- これからの時代の価値ある教育について考えたい人
- 自分自身の「学び方」をアップデートしたい人
- お仕事・プライベートによらず、「教育」に関する、違和感や原体験をお持ちの方
感想
いいタイトルの本だなあ。
「幼稚園(Kindegarten)」式の創造的な学びを、大人になってからも(Lifelong)続けようね、というメッセージ性がよく伝わる。
私自身も育児経験を通じて "この1000年の一番偉大な発明は「幼稚園」" という筆者の考えには超同意で、子供の創造性を「1から10まで教える」にも「100%放任」にも偏らせず、見守り・励まし・子供たち同士でも学び合える環境を作ってくれた、保育園の先生たちには感謝してもしきれないです。
ほんとうにほんとうにいい保育園に出会えたとまもなくお世話になって10年になり改めて思う。だってこれこそが本書で言う「創造的な学び」であったと体感で理解できるから。
ところでこれ関連で文科省も進める「PBL(Project based Learning)教育」周辺の情報キャッチアップしたかったのですが、ちょっと公式情報がぐぐれなかった、、。(pdf資料がいっぱい出てきたが、、)
小学校〜大学あたりでもそもそもの学び方がアップデートされる時代なので、私自身もどんどん遊ぶように働いていきたい。
読んでるメモ
読みながら推敲せずメモったものです。人に読ませるに耐える文章かはわからないので失礼します!
日本語版序章
正直、序章だけでも全人類に読んでほしい(すぐ全人類にすすめるのはオタクのよくないところw)
p.4
ミッチの夢は、研究し、実験し、自らを表現する機会を子供達に提供し、創造的な思考の持ち主(想像的思考者)として成長してもらうことです。
本書、覚えさせる(テスト型)vs遊ばせる(創造性)、のような対比がずっと出てくるのですが
実体験として、保育園での学びと、小学校での学びの差をリアルタイムで感じている身として思うところが多い。
ある程度の知識や教養は確かに必要よねと思いつつ、従来型のブロードキャスト型教育(これ私個人的な脳内ワードで、同じ内容を全生徒に同じようにできるようにさせるような「授業」型の教育のこと)って今の時代にあってる?みたいなことをここ2年くらい、子が小学校上がってからぼんやり考えている。
現時点での結論というか私なりの教育方針では「みんなと同じことができるようになることに、必要以上の労力かけなくて良い。(なので中学受験はしない方向)それよりも、自分が楽しい・面白いと思えることを見つけ極めよう」と言う感じです。
で、これは何も子供にとってだけ大事なのではなくて、大人の生き様としても同様に大切なので、まずは自らが4つのPを体現していこうね!と改めて思った次第。
序文〜1章 創造的な学び
p.27
これまでの1000年間における最も偉大な発明に関する私の意見は何かって?それは、幼稚園です。
これに心から「わかる」と思えるのは、インターネット業界という比較的新しい分野で仕事をしつつ子供を持って、いい保育園に出会ったからだなと。
と同時に
p.11
多くの国で、学校教育は、試験と競争に明け暮れる侘しい文化に足を取られています。
これも小学校に入って体感しているところで、ICT教育とコロナ禍でタブレットを持って学校に行くようになったものの、小学校の運営システムは昭和と何にも変わらないし、評価の仕組みや、売れてる教育手法には正直モヤることも多い。
モヤモヤの全てに答えをくれる系の本ではないけど(むしろその答えを求めたり、たくさんの知識を覚えたり訓練したりする教育vs創造性という話なので)
なんか今の教育ってモヤモヤするな〜〜〜って方は、序文と1章までだけでも読むと、発見があると思う。
私もこれは繰り返し定期的に読みたい系の本。
2, 3, 4, 5章
4つのPの話が各章で語られてる。
まだあんまちゃんと読めてないので割愛。
6章 創造的な社会
p.274 好きなものに取り組むこと
Education is not the filling of a pail, but the lighting of a fire.
p.294 デザイナーと開発者のための10のヒント
2.低い床と高い天井をサポートする
...。新しいツールをデザインするときには、子供たちが簡単に始めることのできる方法(低い床)を提供するように努めますが、時間の経過とともに徐々に複雑な作品(高い天井)に取り組めるような機会も、提供できるようにします。
最初の一歩はハードル低いほど良い、というのは近年学んだ持論でもあるので、やっぱりそれでいいんだなと思えた。
たしか「仕事は楽しいかね?」の本で、「きみは、最初に陸にあがった魚は、長期にわたる目標を持っていたと思うかね?」と言っていたのもそうだし、
キング牧師も「最初の一歩を踏み出しなさい。階段全体を見る必要はない。」と言ってたしね。
p.304 ライフロングキンダーガーテンへの道
これらの構造的障壁を打ち破ることは難しいでしょう。教育と学びについて人々の考え方を変える必要があります。教育とは情報と指示を一口サイズで提供するものではなく、子供たちが創造的思考者として育つことを助けることだ、と捉え直す必要があります。
単なる「情報」ならもう無料でもたくさんのものが手に入る時代だからこそ。
あらゆる人が学び合える環境を作っていかないと、と本書ではずーっと書いていて、
私自身も「学び」について考えていきたいし、教育については大人が子供に一方的に与えるものではなくて、まずは自分が「これ私やってみたんだが楽しいぞ!良かったら一緒にどう?」のスタンスで学び合っていけたら最高だな〜〜
みたいなことを考えて読んでます。
感想や、この本気になる!等のリアクション、
SNSシェアでいただけたりすると飛び跳ねて喜びます◎
※この記事について補足です。
ideaカテゴリで公開してみましたが、(zennに書くのが適切かもちょっとわからない&はてブロ引っ越しも検討中なので)もしかすると別ブログにうつすかもです。
調子がよければあと2冊、教育系の本の読書ログ連投予定。
Discussion