"SCRUMMASTER THE BOOK"読書ノート
はじめに
"SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意"の読書ノート。
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要約
自己組織化したチームとは
自己組織化したチームは、以下の特徴を有する。
- メンバー自らが、工数、期間等の計画を立て、宣言し、それを実行できる。
- メンバー自らが、「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、ひとりのために」(参考)という自己犠牲の精神を有する。
スクラムマスターとは
スクラムマスターは、次のような特徴を持つ。
- スクラムマスターは、チームの自己組織化を促進するコーチであり、ファシリテーターである。
- スクラムマスターは、役割を兼務すべきではない。特に、プロダクトオーナーとスクラムマスターの目標は相反しており、兼務すべきではない。兼務する場合は、役割をうまく切り替えなければならない。
- スクラムマスターは、チームのことを第一に考えるサーバントリーダーシップを持つべきである。
- スクラムマスターは、チームの一歩だけ先を歩くことが大事。先に行き過ぎるとついていけなくなる。
- スクラムマスターは、どうしたらチームが効果的に動けるか、を自問する。
- スクラムマスターは、管理職とは異なり、オーナーシップをチームに移譲する。
- スクラムマスターは、スクラムマスター同士が自己組織化しなければならない。
スクラムマスターの資質
スクラムマスターの資質(Scrum Master Piller)とスクラムマスター道(Scrum Master Way)をまとめると下図のようになる。
スクラムマスターの資質には、3つのコアコンピタンス、3つのコンピタンス、6つのメタスキルが含まれる。
メタスキル
6つのメタスキルとは、
- 好奇心
- 傾聴
- 忍耐
- 遊び心
- 尊敬
- ティーチング
である。
コアコンピタンス
3つのコアコンピタンスとは、
- アジャイル
- コーチング
- ファシリテーション
である。
コンピタンス
3つのコンピタンスとは、
- ビジネス知識
- チェンジマネジメント
- 技術知識
である。
スクラムマスターの成熟度
スクラムマスターが目指すべきキャリアパスであるスクラムマスター道は、3つの成熟度レベルを持つ。
3つの成熟度レベルとは、
- Lv.1のスクラムマスターは、自分のチームを自己組織化するために働く。
- Lv.2のスクラムマスターは、チーム内外のステークホルダと良好な関係を構築するために働く。
- Lv.3のスクラムマスターは、自分の組織やその一部のために働く。
である。
チェンジをもたらす
アジャイルマスターは、次の8つのステップで組織に変化をもたらす。
- 危機意識を持つ
- チームをガイドする
- 変化のビジョン
- 理解と了承
- 人々の行動を促す
- 短期の成功
- 気を緩めない
- 新しい文化を創る
まず、危機意識を持ち、チームをガイドしながら、変化のビジョンを示すことでチームを成長させる。
次に、成長したチームとともに、外部のステークホルダーに対して理解と了承を得て、組織の人々の行動を促し、短期の成功をともに祝おう。
最後に、気を緩めずに、新しい文化を定着させよう。
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