🛠️

"SCRUMMASTER THE BOOK"読書ノート

2021/07/07に公開

はじめに

"SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意"の読書ノート。

<a href="https://www.amazon.co.jp/SCRUMMASTER-BOOK-優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ-Zuzana-Sochova-ebook/dp/B08CRMPQL8?_mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=SCRUMMASTER+THE+BOOK&qid=1625063014&sr=8-1&linkCode=li2&tag=i0fe2-22&linkId=02ee5255e2d2ce3643ad1d5e47c075f3&language=ja_JP&ref=as_li_ss_il" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B08CRMPQL8&Format=SL160&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=i0fe2-22&language=ja_JP" ></a><img src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=i0fe2-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=B08CRMPQL8" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />

要約

自己組織化したチームとは

自己組織化したチームは、以下の特徴を有する。

  1. メンバー自らが、工数、期間等の計画を立て、宣言し、それを実行できる。
  2. メンバー自らが、「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、ひとりのために」(参考)という自己犠牲の精神を有する。

スクラムマスターとは

スクラムマスターは、次のような特徴を持つ。

  1. スクラムマスターは、チームの自己組織化を促進するコーチであり、ファシリテーターである。
  2. スクラムマスターは、役割を兼務すべきではない。特に、プロダクトオーナーとスクラムマスターの目標は相反しており、兼務すべきではない。兼務する場合は、役割をうまく切り替えなければならない。
  3. スクラムマスターは、チームのことを第一に考えるサーバントリーダーシップを持つべきである。
  4. スクラムマスターは、チームの一歩だけ先を歩くことが大事。先に行き過ぎるとついていけなくなる。
  5. スクラムマスターは、どうしたらチームが効果的に動けるか、を自問する。
  6. スクラムマスターは、管理職とは異なり、オーナーシップをチームに移譲する。
  7. スクラムマスターは、スクラムマスター同士が自己組織化しなければならない。

スクラムマスターの資質

スクラムマスターの資質(Scrum Master Piller)とスクラムマスター道(Scrum Master Way)をまとめると下図のようになる。

scrum-master.png

スクラムマスターの資質には、3つのコアコンピタンス、3つのコンピタンス、6つのメタスキルが含まれる。

メタスキル

6つのメタスキルとは、

  1. 好奇心
  2. 傾聴
  3. 忍耐
  4. 遊び心
  5. 尊敬
  6. ティーチング

である。

コアコンピタンス

3つのコアコンピタンスとは、

  1. アジャイル
  2. コーチング
  3. ファシリテーション

である。

コンピタンス

3つのコンピタンスとは、

  1. ビジネス知識
  2. チェンジマネジメント
  3. 技術知識

である。

スクラムマスターの成熟度

スクラムマスターが目指すべきキャリアパスであるスクラムマスター道は、3つの成熟度レベルを持つ。

3つの成熟度レベルとは、

  1. Lv.1のスクラムマスターは、自分のチームを自己組織化するために働く。
  2. Lv.2のスクラムマスターは、チーム内外のステークホルダと良好な関係を構築するために働く。
  3. Lv.3のスクラムマスターは、自分の組織やその一部のために働く。

である。

チェンジをもたらす

アジャイルマスターは、次の8つのステップで組織に変化をもたらす。

  1. 危機意識を持つ
  2. チームをガイドする
  3. 変化のビジョン
  4. 理解と了承
  5. 人々の行動を促す
  6. 短期の成功
  7. 気を緩めない
  8. 新しい文化を創る

まず、危機意識を持ち、チームをガイドしながら、変化のビジョンを示すことでチームを成長させる。

image.png

次に、成長したチームとともに、外部のステークホルダーに対して理解と了承を得て、組織の人々の行動を促し、短期の成功をともに祝おう。

image.png

最後に、気を緩めずに、新しい文化を定着させよう。

image.png

Discussion