前置き

2014年頃、検証用に「.link」ドメインをお名前.comで取得した。
当時の取得価格は378円（1年更新）で、Whois情報公開代行も0円だった。
そこから毎年契約更新をしてきたんだけど、2年目からは毎年1,598円かかった。
途中、2019年頃からよくわからん「DNS追加オプション」とやらが毎月110円かかるようになり。
2020年にはドメイン更新料が1,628円に値上がり。
2023年2月には「DNS追加オプション」が130円に値上がりして、そこから徐々に値上がり。
2023年のドメイン更新料は1,970円に値上がり。
2024年の2月には「Whois情報公開代行メール転送オプション」330円＋「サービス維持調整費」72円が発生。
そしてつい先日の2024年9月。ドメイン更新料は2,419円まで値上がりした。

前々から、お名前.comではいろいろ不満点があった。

広告メールがバンバン飛んでくる。
「<本名入りドメイン>が取得可能です！」とか「<取得済みドメイン>は高価値」とか「アフィリエイト集客にお悩みの方へ」などなど...
ただDNSレコードを変更したいだけなのに、変更画面に辿り着くまでに広告やら不要な設定への誘導があり非常に煩わしい。
いつの間にか勝手に「セキュリティ診断」が実行される。
じわじわと更新料やら管理費やら値上がりしてくる。

いい加減、別のレジストラに移管したいなあと考えて数年。
メールの送受信で使用していた別のTLDについては、今年の初めの方でCloudflare Registrarへの移管を実施した。

Cloudflare Registrarのドメイン維持費は格安、余計な管理費（Whois情報公開代行とか）もかからないということでお名前.comから移管したという話しをあちこちで見かけていた。

しかし、「.link」についてはCloudflare Registrarでは取り扱っておらず、しばらく我慢の日々を送っていた。
そんなある日、とうとうCloudflare Registrarでも「.link」のサポートが始まったことを知る。

ということで久々にドメイン移管の作業を行うので、手順を備忘録として残しておこうと思う。
なお、以降の手順は2024/9/23時点のものになる。

Step1：［お名前.com］WHOIS情報公開代行を解除

ドメインを移管するにあたり、「WHOIS情報公開代行」を解除しておく必要がある。
早速ログインして解除...と思ったら最初に出るのがこの画面。

ウンザリしながら無視し、左側のメニューから［ドメイン］＞［利用ドメイン一覧］をクリックする。

すると今度はこんなポップアップが。

またもウンザリしながら［更新画面から移動する］をクリック。

またまた商魂たくましい画面に辟易しつつ、移管対象のドメイン名をクリックする。

やっと「ドメイン詳細」の画面になり、下の方にある「オプション情報」の「Whois情報公開代行」の右にある［設定］をクリックする。

遷移した画面で、更に下の方にある「Whois情報公開代行設定の解除はこちら」の「こちら」をクリック。
なかなかストレートに解除させてくれない。

「解除対処」のプルダウンから「Whois公開代行(メール転送付)」を選択し、［確認］をクリック。

確認画面が出るので「注意事項に同意し、手続きを申し込みます。」にチェックを入れて［確定］をクリック。

これで「Whois情報公開代行設定の解除」の手続きは完了。

再度「ドメイン詳細」に戻ってみると、「Whois情報公開代行」が「未設定」になっている。

whoisコマンドを叩いてみると自分の名前が丸見えの状態なので、速やかに次の作業に移る。
自分は使用していなかったが、もし「ドメインプロテクション」も設定しているなら解除しておく。

Step2：［お名前.com］AuthCodeの確認

ドメイン移管には「AuthCode」が必要になる。
「ドメインの詳細」の「AuthCode」のところで［表示］をクリックすると表示されるのでメモしておく。

Step3：［Cloudflare］ドメインの登録

Cloudflareにログインする。
もしサインアップがまだなら、サインアップと支払設定を済ませておく。
その当たりの話は割愛。
https://www.cloudflare.com/ja-jp/

ログインしたら、左メニューの「Webサイト」をクリックする。

右側に［＋ドメインを追加する］ボタンがあるので、クリックする。

「既存ドメインを入力」に、今回移管するドメインを入力。
「DNSレコードのクイックスキャン」を選択して［続行］をクリック。

プランの選択が出るので、自分が使用しているプランを選択。
今回は一番下にある「Free」を選択して［続行］をクリック。

ここで「<移管対象ドメイン> は Cloudflare でまだアクティブではありません。」とでて、以降の対応手順が表示される。
手順に従い、お名前.com側に戻って設定を実施する。

Step4：［お名前.com］ネームサーバーの変更

お名前.com側でネームサーバーをCloudflareに変更する。
なおCloudflare側の手順に記載があるが、お名前.com側でDNSSECを利用している場合は無効化しておくこと。
自分は使用していないので、手順は割愛する。

お名前.comの管理画面に戻り、「ネームサーバー設定」＞「ネームサーバーの変更」をクリックする。

「1.ドメインの選択」で移管対象のドメインにチェックを入れる。
「2.ネームサーバーの選択」では「その他のサービス」をクリック。
「その他のメームサーバーを使う」をクリックして、Cloudflareのネームサーバーを記載し［確認］をクリック。

登録するネームサーバーはCloudflare側の対応手順に記載があるので確認のこと。

確認画面がポップアップするので、問題なければ［OK］をクリックする。

画面上部に「✓ 完了しました。」と出ればOK。

Step5：［Cloudflare］ネームサーバー変更の確認

Cloudflare側で、先ほどの対応手順に戻る。
下の方に以下のような説明があるので、［ネームサーバーを今すぐ確認］をクリックする。

ボタンの部分が以下のような表記に変わるので、しばらく待つ。

Linuxなどから「dig @1.1.1.1 <移管対象ドメイン> ns」で、ネームサーバーがCloudflareのものになっているか確認するのも良い。
ネームサーバー変更の完了を確認したら、次のステップに進む。

Step6：［Cloudflare］ドメインの移管

設定画面のホームに戻って左メニューの「ドメイン登録」＞「ドメイン移管」をクリック。

「移管するドメインを選択する」に、移管対象のドメインが表示されたら［ドメインを確認する］をクリック。

認証コードを入力する画面になるので、お名前.comで確認した「AuthCode」を入力し［確認して続行する］をクリックする。

Whoisの連絡先情報の確認。
ここにはお名前.comに登録していた情報がそのままコピーされているが、もし変更するのであれば変更しておく。
あとで非公開設定にできる。
記載内容に問題ないことを確認し、「移管にかかる費用も払える」と確認出来たら、覚悟を決めて［移管を確認して確定する］をクリックする。

あとは待つ。かなり待つ。

その間、お名前.comとCloudflareからそれぞれメールが届いているので確認しておく。
また、お名前.comやCloudflareの設定画面からも状況が確認出来る。

Cloudflare側：
ホーム画面＞移管対象のドメイン名をクリック＞右側の「転送の進行状況を確認する」
または
ドメイン登録＞ドメインの管理＞移管対象のドメインで「管理」を］クリック
お名前.com側：
ドメイン＞ドメイン機能一覧＞ドメイン移管状況の確認＞他者への移管状況確認

15分ぐらい待った後。
上記のようにステータスが「承認メールに対する承認/拒否待ち」となったら、メールボックスを確認。
お名前.comから「【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡 <移管対象ドメイン名>」という件名のメールが来ている。

【注意】
メールが届くアドレスは、「お名前.comの会員情報」にあるものではない。
「Whois情報に登録した連絡先メールアドレス」になるので、別々のものを設定している場合は注意すること。

メール内のリンクをクリックすると、以下のような承認フォームに飛ばされる。
内容を確認したら［承認する］をクリック。

再度確認、［決定］をクリック。

これで完了。

お名前.com側のステータスは「承認処理待ち」に。

そして更に待つ。

あれ？なんで「不明」になる？と思った直後。

「ドメイン移管完了」に。大体30分ぐらい？

Cloudflare側も確認すると、ステータスが「転送を保留」から「アクティブ」へ。

念のためWhois情報を確認してみると、「Admin Name: REDACTED FOR PRIVACY」という感じでちゃんと秘匿化されていた。

終わりに

Cloudflare Registrarで「.link」の維持費は「$7.18/年」となる。
2024/9/23時点のドル円レートだと大体「1,032円」ぐらい。
お名前.comで今年更新した際には「2,419円」ということで、半額以下になった。

Cloudflareが「.link」に対応したことをもう少し早く知っていれば。
お名前.comに更新料払わなくても済んだのにと思ったりもするが、まあいいか。
まだお名前.com側には「<日本語>.jp」なドメインが残っているが、基本的に所有しているだけの塩漬けドメイン。
お名前.comでの設定変更の度に感じた「商魂たくましさ」。
それにストレスを感じることは、しばらくはなさそうだ。

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