Open3
『続・インターフェースデザインの心理学』の読書メモ
人物画像の選び方
よく言われていること
CTAをクリックして欲しいなら、それを見つめている画像や指し示している画像を使え
実態
確かにユーザーの視線を誘導できるが、必ずしもクリックに結びつかない
クリックに結びつきやすい人物画像とは
Conversion Voodoo社のジョン・コレルによる仮説
「人に行動させるには、ある場所を見させるよりも感情を伝える方が効果的だ」
テスト内容
- 同じモデルかつ、顔の向き、表情、腕による指し示し方の異なる画像を準備する
- 差分1:CTAを見つめるorユーザーを正面から見つめる
- 差分2:CTAを指し示すor示さない
- 差分3:明るい表情orさらに元気で楽しげな表情
- これらの差分に基づいたLPを作成し、CTAがクリックされる割合を測定する
テスト結果
- まず、単に前を向いているよりも、CTAを見つめている方が効果的
- そして、指し示している方が示さないよりも効果的
- 以上2つのどのパターンよりも、「元気で楽しげな表情」を用いたLPの方が効果的
結論
売れるECサイト=コンバージョン率の高いECサイトをデザインするには、
CTAを見つめる画像も指し示す画像も同程度に効果的。
しかしそのどちらも、「元気で楽しげな表情」にはかなわない。
ユーザーはWebサイトをどのように読んでいるのか
オンラインでは「斜め読み」が主流
同じ「読む」という行為でも、実際に印刷物を読むときとWeb上で情報をブラウズするときとでは、
使っている脳の領域が異なる。
オンラインで何かを読む際は、印刷物を読むときと比較して、より「視覚的な」読み方になると
言われてる。 いわゆる「斜め読み」の状態。
人はページの6割しか読まない
Webアクセス解析サービス「チャートビート」による調査
- 閲覧者の半数以上は、1つのページを15秒以上見ない。
- 大部分の閲覧者はページの60%までスクロールするが、10%の人はまったくスクロールしない。
どのようにライティングするべきか
- 見出しを付けた上で、文章を短く区切る
- 重要な情報は前半にまとめる
ユーザーが決断を下す際の心理状態
決断するまでの時間はどうやって決まるのか
決定事項の大小ではなく、「最良の決断を下せる」という確信を持てるかどうかによって決まる
確信を持てるかどうかの判断材料
- 情報量
過去に似たような決断を下しているほど、あるいは集めた情報量が多いほど、「確信」や「自信」は大きくなる。その場合、有利な情報だけでなく不利な情報も多く集めていることが肝心。 - 経過時間
時間が経過し、それでもなお決定がなされない場合、脳は「これは難しい問題に違いない」と感じる。さらに悪いことに、脳は「難しい問題」に尻込みし、決定に対する自信がどんどん減ってしまう。
ユーザーに対して、どのように情報を提示すればよいか
多くの情報を、処理しやすい形で提示する。
情報を小さな一まとまり(チャンク)として分類し、それらを少しずつ提示していく。
そうすれば、多くの情報を短時間で処理することが可能。