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【WCAG2.1の達成基準を咀嚼する】1.4.2 音声の制御

2024/08/13に公開

これは何?

WCAG2.1のガイドライン中で示されている達成基準を、フロントエンドエンジニア視点でざっくりと噛み砕いてまとめたものです。
この記事では、達成基準 1.4.2 音声の制御 について記載しています。

参考

「達成できている」と言える状態

ウェブページ上にある音声が自動的に再生され、3 秒より長く続く場合、その音声を一時停止又は停止するメカニズム、もしくはシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズムが利用できる。

スクリーンリーダーの利用者は、同時に他の音声が再生されている場合、読み上げ音声が聞き取りづらくなる。
そのため3秒より長く音声が自動に再生される場合は以下の仕組みを用意する必要がある。

  • 一時停止または停止できる
  • システム全体の音量レベルに影響を与えずに音量調整できる

メリット

・ スクリーンリーダーを使用している人が、他に再生されている音声に邪魔されることなく、スクリーンリーダーの音声を聞くことができるようになる。これは、難聴の利用者及びシステム全体の音量制御を用いるスクリーンリーダーを使用している人にとって (システム全体の音量を下げて、スクリーンリーダーの音量を上げることができないため) 特に重要である。
・ この達成基準はまた、音声が再生されているとき、(テキストを含む) 視覚的なコンテンツに集中することが困難な人に対しても役に立つ。

引用箇所に記載の通り。

具体的な達成方法

そもそもWCAG ワーキンググループでは、音声を自動的に再生しないことを推奨している。
つまり、ページを開いたときに自動再生させるのではなく、ユーザーの操作によって再生する方が望ましい。

音声を自動再生させる場合、その音声が邪魔になって停止ボタンを探しづらくなってしまう。
そのような事態を防ぐため、停止ボタンはページの先頭付近に設置する必要がある。

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