🗂
Apps in ChatGPT / Apps SDK について解説
概要
- ChatGPT 内で自然に動作する「アプリ(apps)」機能が導入され、開発者は新しい Apps SDK を使ってこれらのアプリを構築できるようになります。
- アプリは、会話の文脈に合ったタスクを支援し、ユーザー体験を向上させる目的があります。
百聞は一見↓
1. アプリの使い方
- ユーザーがメッセージでアプリ名を呼びかける(例:「Spotify, 今週末のパーティー用プレイリストを作って」)と、ChatGPT がそのアプリを提案・起動できます。
- 一度初めて使うときは、接続(認証・許可)を行うプロンプトが出され、どのデータを共有するかが明示されます。
- 会話中の文脈をもとに、ChatGPT が自動的に “この場面で使うと便利なアプリ” を提案することもあります。例えば、不動産の話をしていれば Zillow のアプリを表示する、など。
2. 現在利用可能なアプリ
- 現時点(発表時点)で ChatGPT 内で使えるアプリには、以下のパートナーがあります:
Booking.com, Canva, Coursera, Expedia, Figma, Spotify, Zillow - これらのアプリは、対応地域・言語で利用可能です。
3. 今後追加予定のアプリ
- さらに 11 のパートナー(例:AllTrails, Peloton, OpenTable, Uber など)が今後アプリとして加わる見込み。
4. アプリを作るには(Apps SDK)
- 開発者はプレビュー版の Apps SDK を使って、ChatGPT と連携するアプリを構築できます。
- この SDK は Model Context Protocol (MCP) を拡張したもので、会話の文脈を扱う仕組みを利用します。
- アプリ開発者は自身のバックエンドに接続したり、デザインやロジックの制御を行えます。
- 現在はオープンソースであり、将来的にアプリの提出・公開、マネタイズの仕組みも開かれる予定です。
5. 安全性とプライバシー
- アプリは OpenAI の利用ポリシーを遵守しなければなりません。教育にふさわしい内容であること、許可されたデータのみを収集することなどが求められます。
- ユーザーが初めてアプリと接続する際には、データ共有の許可を明示的に求められます。将来的には、より細かな(例えばカテゴリごと)なデータアクセス制御が提供される予定。
6. 今後の展開
- Business、Enterprise、Education 向けプランにもアプリ対応を拡張する予定。
- 開発者からのアプリ提出受付開始、アプリのディレクトリ(カタログ)提供、ユーザーが検索・閲覧できる場の整備。
- 高い基準を満たすアプリには目立つ掲載をするなど、アプリ発見性を高める工夫も。
- マネタイズ手段として Agentic Commerce Protocol(チャット内即時決済を可能にするオープン標準)なども導入予定。
7. アプリを作りたい
別記事にまとめました。
Discussion