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Apps in ChatGPT / Apps SDK について解説

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概要

  • ChatGPT 内で自然に動作する「アプリ(apps)」機能が導入され、開発者は新しい Apps SDK を使ってこれらのアプリを構築できるようになります。
  • アプリは、会話の文脈に合ったタスクを支援し、ユーザー体験を向上させる目的があります。

百聞は一見↓

https://x.com/kamite0611/status/1976246465485045902

1. アプリの使い方

  • ユーザーがメッセージでアプリ名を呼びかける(例:「Spotify, 今週末のパーティー用プレイリストを作って」)と、ChatGPT がそのアプリを提案・起動できます。
  • 一度初めて使うときは、接続(認証・許可)を行うプロンプトが出され、どのデータを共有するかが明示されます。
  • 会話中の文脈をもとに、ChatGPT が自動的に “この場面で使うと便利なアプリ” を提案することもあります。例えば、不動産の話をしていれば Zillow のアプリを表示する、など。

https://www.youtube.com/watch?v=2C4Cs6503gw

2. 現在利用可能なアプリ

  • 現時点(発表時点)で ChatGPT 内で使えるアプリには、以下のパートナーがあります:
    Booking.com, Canva, Coursera, Expedia, Figma, Spotify, Zillow
  • これらのアプリは、対応地域・言語で利用可能です。

3. 今後追加予定のアプリ

  • さらに 11 のパートナー(例:AllTrails, Peloton, OpenTable, Uber など)が今後アプリとして加わる見込み。

4. アプリを作るには(Apps SDK)

  • 開発者はプレビュー版の Apps SDK を使って、ChatGPT と連携するアプリを構築できます。
  • この SDK は Model Context Protocol (MCP) を拡張したもので、会話の文脈を扱う仕組みを利用します。
  • アプリ開発者は自身のバックエンドに接続したり、デザインやロジックの制御を行えます。
  • 現在はオープンソースであり、将来的にアプリの提出・公開、マネタイズの仕組みも開かれる予定です。

5. 安全性とプライバシー

  • アプリは OpenAI の利用ポリシーを遵守しなければなりません。教育にふさわしい内容であること、許可されたデータのみを収集することなどが求められます。
  • ユーザーが初めてアプリと接続する際には、データ共有の許可を明示的に求められます。将来的には、より細かな(例えばカテゴリごと)なデータアクセス制御が提供される予定。

6. 今後の展開

  • Business、Enterprise、Education 向けプランにもアプリ対応を拡張する予定。
  • 開発者からのアプリ提出受付開始、アプリのディレクトリ(カタログ)提供、ユーザーが検索・閲覧できる場の整備。
  • 高い基準を満たすアプリには目立つ掲載をするなど、アプリ発見性を高める工夫も。
  • マネタイズ手段として Agentic Commerce Protocol(チャット内即時決済を可能にするオープン標準)なども導入予定。

7. アプリを作りたい

別記事にまとめました。

https://zenn.dev/kamite/articles/7c955f13522c01

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