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Postman Agent Mode
今日はAIアシスタントがAPIの開発を手伝ってくれるPostman Agent Mode を試していきます。
Postman Agent Mode とは
Postman Agent Mode は、Postman に組み込まれた AI アシスタント機能です。自然言語で指示を出すだけで、リクエスト作成、テスト生成、コレクション整理などを自動化できます。
会話形式で操作でき、Postman 内の現在のコンテキスト(コレクションや環境など)を理解して動作してくれます。
例えばウェブアプリケーションを作りたいときに、一般的な基本機能のAPI一覧のコレクションを作成してくれることでサイト全体のAPI設計図を作ってくれる等開発を手助けしてくれる機能です。
さっそくやってみる
まずはPostmanデスクトップアプリケーションの右下で、Open Agentをクリックします。

使いたいモデルを指定します。このモデルはPostman側で契約しているLLMモデルですので、トークンの指定などは不要です。無償版のPostmanでも使えます。(ふとっぱらですね)

では以下の指示を与えてみます。
ウェブサービスに決済のシステムを作りたい。必要な機能をStripeをベースに作成してください。
しばらく待つと以下の様な出力がされます。
Stripeベースの決済システムを始められるように、あなたのワークスペースにスターターパックを用意しました。
作成したもの
コレクション: Stripe Payments Starter
Stripe Payments Starter
構成(フォルダと主なエンドポイント)
Setup: 認証キー確認(GET /balance)
Customers: 作成・取得・更新(IDは自動でenvへ保存)
Payment Methods: カードPM作成、顧客へアタッチ/デタッチ
PaymentIntents: 作成(手動確認・後追いキャプチャ)、キャプチャ、キャンセル
Refunds: 返金作成、返金取得
Products & Prices: 商品作成、価格作成(月額の例)
Subscriptions & Invoices: サブスク作成、Upcoming請求書取得、請求書一覧
Balance & Payouts: 残高取得、ペイアウト一覧
Webhooks: 署名検証のプレースホルダ(ローカル例)
テストと変数の連携
各リクエストのTestsで2xx検証とJSONパースを実施し、以下のIDを自動で環境変数へ格納します。
customer_id, payment_method_id, payment_intent_id, refund_id, product_id, price_id, subscription_id など
これにより「顧客作成 → PM作成/アタッチ → PaymentIntent作成/確定/キャプチャ → 返金」といった一連のフローをシームレスに実行できます。
使い始める前のセットアップ
環境変数(Environment)を作成し、以下を設定してください。
stripe_base_url =
https://api.stripe.com/v1
stripe_secret_key = あなたのStripeシークレットキー(sk_test_...)
webhook_secret = 署名検証用(whsec_...、必要に応じて)
コレクションの認証は Bearer {{stripe_secret_key}} を参照するように設定済みです。
カード番号はStripeのテストカード(例: 4242 4242 4242 4242)を使用できます。
次のステップ(おすすめの実行順)
Setup/Set Auth Header で200が返るか確認
Customers/Create customer
Payment Methods/Create test card payment method → Attach to customer
PaymentIntents/Create PaymentIntent (capture later) → Capture
Refunds/Create refund by PaymentIntent(必要に応じて)
Products & Prices → Subscriptions & Invoices(定期課金の検証)
必要であれば
一括実行用の「コレクションラン」を作成し、E2Eのスモークテストを回せます。
モニターを設定して定期的なヘルスチェックも可能です。
ウェブフックの実動検証(署名検証スクリプトの追加、Ngrok/トンネルのURL変数化)も対応できます。
何をお手伝いできますか?
環境の自動作成(変数の初期値設定)
あなたのビジネス要件(即時キャプチャ/後払い/3Dセキュアなど)に合わせたフロー追加
コレクションラン/モニターのセットアップ
Webhook署名検証の実装例(Testsスクリプト)追加
コレクションコンソールの左ペインでは基本的なAPI一式が出来ています。

勿論このAPIだけを作ればWebサイトは完成というわけにはいきませんが、一からAPIドキュメントを飛んで設計するより、必要な一覧がすぐ手に入りますので開発の初期設計作業を大幅に加速できます。
今のサンプルではStripeと明示的なAPI呼び出し先を指定しましたが、次は以下の様に汎用的な質問を行ってみます。
一般的なECサイトのカート機能が必要とするAPI一覧を作って
しばらく待つとこんな一覧が作成されます。

次に以下のテスト用APIを1時間に1回実行するモニターを作つてもらいます。

POST TESTを1時間に1回実行したい
と指示を出すとモニターが作成されます。

便利です!
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