RSS を使ってますか?
前書き
インターネットがまだ盛り上がり始めた頃(1999年から2009年頃)、私は小学校から中学校にかけて成長しており、インターネットやブラウザについての理解は主にウェブページを見ることに限られていました。ウェブ開発に入って初めて、RSSという技術がいかに素晴らしい発明であるかを知りました。
1999年に、ウェブページの内容を統一フォーマットで配信し、他のウェブページでも取得できるというアイデアには感心しました。それはインターネットのオープンで共有する精神に非常に合致しており、現在振り返ると Facebook, Instagram のような Big Tech に支配されていて、ちょっと皮肉なことだとたまに思ってます。
時々シンプルで質素なあの時代が懐かしいと思う人がいるかもしれません。
今、多くの人が情報源として主流のソーシャルメディアを利用しており、情報を自ら取得するのではなく、受動的に受け取る形になっています。Facebookを見て、Instagramを少し見てからThreadsにもう少しみて、というのが現状かと思います。
そして、アルゴリズムのせいでさらに中毒にするように仕掛けています。滞在時間を増やすことが目的なのでそれはそうなりますね。
正直言って、私自身もかなり影響を受けています。
動画やタイムラインを少し見るだけで時間が消えてしまいます。アルゴリズムを自分の好みに合わせようと努力していますが、時々見たくない無駄な動画(例:コーラのスプラッシュや、卓球をカップに投げ入れる動画、高校生が可愛く踊る動画)が出てきます。
中には見ると確かに楽しい動画もありますが、その楽しさは非常に短いです。一度中毒性の高い動画を見てしまうと、次、次、また次と期待してしまいます…。
閉じられたSNS
Facebook、Instagram、Twitterに関して、投稿内容を見たくなったときに、ログインしていないと見えないことがあります。または、部分的な内容しか表示されず、コメントを見たり全文を読むためにログインが必要です。
これは SNS を使っていない人にとって非常に手間がかかります。あなたのコンテンツはプラットフォーム内に制限されてしまいます。これは最初のインターネットの理念に反しているかと私は思ってます
Netflixには私が好きなドキュメンタリー「The Social Dilemma」があります。これは主にソーシャルメディアのアルゴリズムといいねのメカニズムがもたらす影響について説明しています。
印象に残った言葉があります:
「顧客をユーザーと呼ぶものが二つある。一つはドラッグ、もう一つはソフトウェアである。」
それはそうだが、完全にSNSを否定するわけではないのです。
私もSNSを通じて良い友人と出会うことがあり、実際に食事に誘ったりもします。ソーシャルメディアが人と人とのつながりをもたらすことは否定しませんが、これらのプラットフォームの目的を理解し、その便利さを享受する際の犠牲を認識することが重要です。
インターネット社会
ちなみにですが、あなたのサイト(もしくはブログ)はRSSをサポートしていますか?
SNSから脱却するためにはどうすれば良いのでしょうか?答えはシンプルです。コンテンツをSNSにだけ置かないことです。
ブログに書き、自分のドメインとホスティング(レンタルホスティングを含む)を持つのが最善です。そうすれば、アルゴリズムによる制約を受けることもなく、あなたの質の高いコンテンツがプラットフォームに閉じ込められることもありません。
別の方法としては、MastodonやBlueskyのような自由度の高いプラットフォームを使用することです。
Mastodonの場合、ホスティングさえあれば誰でも自分のスペースを作成できますし、BlueskyのAPIは完全に無料で、AT Protoを使用して投稿を監視し、自分のサービスに統合することも可能です。
また、可能な限りRSSをサポートすることも重要です。
自分はブログやコンテンツを中心としたウェブサイトを作成する際、一番に考慮するのはRSSであり、できる限り全文を提供するようにしています。一部のRSSでは、記事の内容を意図的に削除し、全文を見たい場合は元のサイトを訪問しなければなりません。
私はこのようなやり方があまり好きではありません。RSSを購読する大きな理由の一つは、自分の消費するコンテンツの方法を制御したいからであり、Discordや特定のRSSリーダー、あるいは Terminal から(まぁ、少し大げさですが)で見たいからです。しかし、全文が見れない場合は、やはりウェブサイトを開く必要があります。
もし好きなウェブサイトにRSSがない場合、オープンソースソフトウェアのRSSHubがその問題を解決します。自分でデータを生成する方法を定義し、RSSHubがRSSフィードを生成してくれます。
RSSの理想と現実
RSS は結局のところ、単なるフォーマット仕様です。RSSコンテンツをRSSリーダーがXMLかJSONか取得してそれをUI上で表示することをやるだけです。
このシンプルな設計は現代においては少々時代遅れとなっている理由は、ウェブページは多くの要素を持つようになり、XMLが表示できる内容には限界があるからです。文字や画像だけでなく、さまざまな内容を含む記事にとっては、必然的に可読性が犠牲になります。
では、質の高いRSSはどこにあるのでしょうか?おそらく再びSNS上で見つけなければならないか、RSSリーダーがそれを実現することを期待することになるでしょう。
Follow
Followは開発中のRSSリーダーで、作者のDIYGodはRSSHubやxlogの作者でもあります。
最近、Twitterで非常に人気があり、多くの人が招待コードを求めています。(実際、私もTwitterで見て初めてこのサービスを知りましたが)
一般的なRSSRSSリーダーに見られる機能に加えて、仮想通貨を報酬メカニズムとして配布する機能もあり、UIも非常に良さそうです。ちょうど招待コード(一つのみ)発行できるようになったので、興味ある人は Twitter の DM で教えてください。
普段から RSS 使っている方で、招待コード発行できるようになったらこのサービスを他の人に共有する方がいいです。もちろん、自分が使っていていいと思ったから共有する感じでいいと思います。
注意権に対抗する
他の方の記事で、このような言葉がありました:
「第四権、第五権が「自由にコンテンツを発信する権利」であるならば、第六権(注意権)は「自分が何を見られるかを把握する権利」であり、注意権の喪失はメディアの最も深刻な問題である」ということです。
Twitterはかつて私が最も好きなソーシャルプラットフォームでした。自由に愚痴を言ったり、技術や考えを共有したりできたのですが、今では私のタイムラインは広告や注意を引くが質の悪いショート動画で溢れています。それでもついついクリックしてしまいますし、SNSに投稿すれば、いいねの数がとても気になってしまいます。
このような有害なアルゴリズムやプラットフォームから遠ざかりたいと思っていますし、このことに気付くことがどれほど重要かを共有したいと思っています。
最後に、私が昨年から少しずつ実践していることは、憧れていた開発者やクリエイターと交流することです。
このことは、彼らにサポートしている人々がいることを知ってもらうためのもので、それは重要な動機づけになります。私自身は多くはありませんが、感謝されたり、書いた記事やサービスが他の人の役に立てた時は、本当に嬉しいことです!
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