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Unity開発ゲームをGoogle Play Storeにリリースした話

2025/01/26に公開

かくひとと申します。ゲーム制作とWeb開発を目下勉強中です。

去年2024年の12月31日、Unityで制作したゲームをGoogle Playストアに公開してみました!
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.Kakuhito.STRAYBOT

全13ステージのパズルゲームです!よかったら遊んでみてください!

さて、この記事では、アプリ公開の経緯や、手順、所感、つまづいたところなどを、備忘録的にまとめてみました。Playストアに興味ある方、ざっくりと流れを掴みたい方にはぜひとも!

経緯

去年2024年の11月にこういう通知が来ました。

どうやらデベロッパーアカウントを登録してから約1年間何もしてなかったので、このような通知が来たようです…
そもそもなぜ登録したかというと、2023年11月にテスター20人が必要になるポリシー改正があったからです(現在は12人に緩和されたようです)。
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/14151465?hl=ja

個人開発だと大変になると思い、あまり予定はないものの、改正前に登録を済ませました。そんなことで1年後にこんな通知が来てしまいました。休眠アカウントは停止されるみたいですね、さてどうしよう。

リリースやアップデートをしたら解除されるみたいなのですが、自分にはリリースしか選択肢がない。それならなにか提出するしかないかーと思い、昔投稿したこちらのゲームを改めてAndroidアプリとしてリリースすることにしました。
https://unityroom.com/games/stray_bot

2年前に作ったパズルゲームなのですが、元々スマホアプリ化は考えていました。ステージ追加等のアップデートをしてからリリースするつもりでしたが、もう時間もないので投稿してしまおうと思い至りました。


また、今回のストア公開にあたって、ユーリンチさんの記事が大変参考になりました!完全な手順に関しては、こちらの記事を推奨します。
https://yurinchi2525.com/20240326howtopublishplaystore/

本記事では詳細にはあまり触れず、Google Play提出時の大まかな手順を書いてます。そのため、ライトに流れを掴みたい方の参考になれば…と思います。

また後半に、自分がつまづいた点も記載しました。誰かのちょっとしたTipsになれば幸いです。

手順

かなりざっくりと手順を述べると、以下になります:

  1. デベロッパーアカウントの登録
  2. Google Playに提出
    • UnityにてAndroidビルド
    • Google Play Consoleにて提出

まずデベロッパーアカウントの登録が必要です。こちらから登録できます(Googleログインから始まります):
https://play.google.com/console/u/0/signup
詳細は省きますが、登録料25$と本人確認書類(免許証、パスポート等)の用意が必要です。

さて、投稿するにあたってUnityによるAndroidビルドは必須です。注意事項として、ビルド時にGoogle Play提出用にて以下3つの設定が必要となります。Project Settings配下にて、

  • [Player] -> [Other Settings] -> [Version], および[Bundle Version Code]
  • [Player] > [Publishing Settings] > [Keystore Manager]

を設定します。詳しくはユーリンチさんの記事を…(すみません)
https://yurinchi2525.com/20240326howtopublishplaystore/#:~:text=きましょう!!-,Google Play Storeに提出するためのUnityの設定内容,-ストア提出前

この記事では、手順最後のGoogle Play Consoleの操作のみ説明します。

アプリのセットアップ

まずアプリの新規作成をすると、セットアップとしてこのようなタスクが表示されます。

これに従ってポチポチ進めていきます。
選択肢のみで進む項目もあるのですが、全体としてこれらの用意が必要となります:

  • プライバシーポリシーのWebページ(後述)
  • ストア掲載用の画像
    • アプリアイコン:512x512サイズ
    • フィーチャーグラフィック:1024x500サイズ
      • あれば、Youtubeで投稿したPVのリンク
    • スクリーンショット(4枚以上):16:9 または 9:16(1920x1080, 1080x1920など)

また、ここで述べているアプリアイコンとは、Playストアに掲載されるアイコンのことで、アプリ自体のアイコンとは別です。こちらはUnityにてビルド時に設定します(後ほど補足します)。

リリース

セットアップが終わり次第、クローズドテストあるいは製品版のリリースをします。冒頭に述べた通り、2023年11月13日以降の登録者はクローズドテストが必要となります。

この画像のようにテストが並んでいてややこしいですが、「製品版」と「クローズドテスト」以外は任意です。製品版またはクローズドテストを選択し、「新しいリリースを作成/トラックを作成」します。

クローズドテストは自分が実施していないので申し訳ないのですが、下記サイトが手順が分かりやすく記載されており、参考になりそうです:
https://qiita.com/Ryu-0824/items/cd98163c1a24870aec86

  1. テスターのメーリングリスト作成、ビルドファイルの提出➡審査
  2. 審査通過したらテスターにアプリのリンクを渡し、テストしてもらう

といった手順になるようです。


そして製品版のリリースでは、ビルドしたaabファイルを提出し、リリース内容を記載したら提出完了です。

これにより審査が開始します。問題なければストアが公開されます!(審査が終わった段階ですぐ公開されます)

所感

思いのほか何とかなった印象でした。

  • Androidビルド自体は大きな問題なく実施できた
  • ストア掲載に必要な画像がそこまでなかった
  • 審査は比較的通りやすい?(1回で行けた)
  • 記事が豊富で、情報には困らなかった

ただ今回は広告をつけておらず、クローズドテストもカットしているので、そこまで含めると負担は大きいかもしれません。ひとまず(製品は完成しているとして)Google Play提出のみのコストは思いのほか少なく感じました。

審査に関してですが、自分の場合はリリースして2日後には完了してました。年末に出したのですが、思いのほか早くてとてもありがたかった。ただメール通知とかが来なかったので、気づくのに遅れました。こまめにConsoleを見ておいたほうがいいかもしれません...笑

つまづいた箇所

以降は、メモとして自分が少し詰まった内容を残しておきます。

画面サイズについて

今回のAndroid化にあたって、スマホ画面サイズへの対応方法が特に心配でした。が、Device Simulatorが便利でなんとかなりました。 [Window] -> [General] -> [Device Simulator] を選択することで、Sceneにて選択できるようになります(参考

これを眺めながら背景を調整したりしました。とはいえ全スマホへの画面サイズ対応は難しいと思うので、半ば強引に調整しました...

アプリアイコン作成

先ほども述べましたが、アプリアイコンを2種類用意する必要があります。

  • Google Playに提出するアイコン➡Google Play上のアプリアイコンになる
  • Unityビルド時に設定するアイコン➡インストールした端末上のアプリアイコンになる

個人的にUnityビルド時のアイコン設定が少し複雑に感じ、苦労しました。このサイトを大変参考にしました:
https://note.com/gameyaaan/n/na5b0a1f56c03

結果として、

  • 512x512(png)
  • 192x192(png)
  • 432x432前面のみ(透過png)
  • 432x432背景のみ(png)

が必要でした(地味に大変)。そのため、最初に512x512の前面と背景を作り、それを432や192にトリミングしていく手順がよいと思います。

また、実際にビルドしてみるとアプリアイコンが思いのほか小さくトリミングされます。そのため、そこそこ中央に寄せておく必要があります。
なお、Google Playの512x512アイコンはそんなに小さくならないので、別途作成したほうがよさそうです。

プライバシーポリシー

Google Playへの提出時に、プライバシーポリシーを記載したWebページが必要になります。自分はこのように作りました(広告もないのでだいぶん簡略化しました)。
https://kakutory.com/#/privacy/straybot

また、このようにプライバシーポリシーを自動作成してくれるツールもあるみたいですね。ページをそのままデプロイできるので、自サイトがなくても安心。
https://app-privacy-policy-generator.firebaseapp.com/

ただ内容を確認したときに、「情報の取得および使用(Information Collection and Use)」に関して少し冗長に生成されるように感じた(位置情報を利用しますなど)ので、今回は使用しませんでした。ツールの設定次第だったかもしれませんが、生成される内容は確認した方がいいかもしれません。そこまで審査で見られるかは怪しいけど...

その他:Androidビルドの設定について

最後に、もし詰まった方がいたらのメモ書きです。
https://yurinchi2525.com/20240302buildandroid/

ユーリンチさんの記事をもとにAndroidビルドを進めたのですが、Target API Levelは2025年1月現在、34以上にする必要があるとのこと。
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/11926878?hl=ja

ですが、35はUnityをなるべく最新バージョンに引き上げないとビルドエラーになるみたいです。
https://origiaworks.com/blog/unity/2954

34だと問題なくビルドできたので、自分は34にしました。今後を考えて35にしたい方は、Unityのバージョンを気をつけてください。

最後に

途中にも述べましたが、手順が思いのほか多くなかったのと、記事が潤っていたため、案外楽にできたと感じました。おかげでスマホアプリ投稿に対する心理的ハードルが下がった気がします。急かされてやってみてよかったです…笑

今後の目標として、ゲーム部分のアップデートや広告導入はやっていきたいですね。今年どこかでまたがんばろうと思います。
また、App Storeも興味はあります。Mac持っていないのと、審査が厳しいイメージがあって保留しているのですが、他にスマホで出したいゲームもあるので挑戦したいです。


以上です。ここまで読んで頂きありがとうございました🙌

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