ブログかくならどこがいい?SEO観点とブログ発信と記事運用について考察
はじめに
Zenn、Qiita、はてなブログ、noteなど自由に情報発信のプラットフォームを選び気軽にブログ運営できるようになりました。しかしながらプラットフォームごとに記事の発信と管理のしやすさ、扱っているジャンル、読者層がそれぞれ違うため、どのプラットフォームで記事を発信していくかも考えたくなります。例えばzenn[1]はGitHub連携ができるし技術記事が多い、記事の見出し画像は絵文字でシンプルで運用しやすいと思います。一方でnoteはGitHub連携での記事管理はできないが、非エンジニアも自由にクリエーターとして発信、見出しの画像は記事イメージに合わせて工夫を凝らし記事の魅力を引き出している。このようにそれぞれのプラットフォームに特徴があるため、どのプラットフォームを選択して記事を発信していくのがよいのか、あるいは技術ネタ、組織論ネタ、経営ネタなどトピック毎に情報発信してくプラットフォームを棲み分けて情報発信していくのがよいのか、悩ましいですよね。そこで、SEOの観点も踏まえながらブログ発信のプラットフォームの選定と運用について考察していきたいと思います。なお、本記事は2024年2月にブログ発信場所と運用について考察したものです。時代や状況によって変わることがあるため、あくまで一つの視点としてご参考にしていただければ幸いです。
情報発信の観点で考察
情報発信の観点では、例えば、技術ネタはZenn、Qiita、はてなブログ、組織論、人材採用、キャリア形成、会社経営に関するネタはnoteで、といった使い分けはありだと思います。記事を投稿していくにあたって、サイト構造含めたSEO[2]の強弱については事前に検討しておいたほうがよいと思いましたが、どのプラットフォームも基本的なSEOは考慮されているし、ドメインの権威性やプラットフォームないでの記事の量など、古くから運営しているプラットフォームに多少有利な面もあるのでしょうけど、致命的でどうにもならないといった大きな違いがでるとは思えませんでした。一方で、長くブログを運営して、記事数が増えてくると運用面では注意すべき事はありそうな印象でした。運用面については次章で検討していきます。
運用の観点で考察
クロスプラットフォームで記事を運用していくことも可能ですが、長期間に渡る記事運用には注意点があると思います。感じた点を2つ挙げてみます。
その1:重複コンテンツ
例えば、複数のプラットフォームで記事を運営する場合、露出も増えるし関連性もありそうだしということで、類似もしくは同じ内容の記事を複数のプラットフォームに投稿したいケースも出てくると思います。しかし、このような記事の場合、検索エンジンは重複コンテンツとして認識し、どのURLを評価すべきかを判断することができません。そのため、検索エンジンはこういった重複コンテンツを排除することがあります。SEO対策としては問題のある記事運用です。このようなことから、同じような内容の記事を公開する場合は、Canonical[3]タグを設定し、重複している記事のうちどの記事が本家の記事であるか、検索エンジンに知らせてておくことが重要です。例えば、ある記事AをZennとnoteにも投稿すると、どちらもCanonicalタグが自動で設定され、Zenn、noteそれぞれのプラットフォームで配信された記事Aはそれぞれが本家本元の記事だと主張します。それぞれのプラットフォーム上で、canonicalタグを修正してどっちかを本家本元の記事としてSEOのチューニングをできればよいのですが、各プラットフォームにおいてこのCanonicalタグを私たち記事運用側で修正することは許容されていません。よって、クラスプラットフォームで記事発信・運用する場合はどのプラットフォームでどの記事を発信するかといった記事のユニーク性を担保する必要があり、重複コンテンツにならないように細心の注意を払った記事運用が必要そうです。
その2:各記事のリダイレクト
将来的にブログ記事を引越ししたいとなったときにも、注意が必要です。
例えば、noteの記事を別のプラットフォームや自分が運営するWordPressのサイトなどに引越ししたいとなった場合、noteの記事をWordPress側のURLにリダイレクトすることができなさそうです。これによって、noteの記事を非公開にしない限り、note側のCanonicalタグの設定が有効のままになり、noteの記事が本家本元の記事として生きのびます。一方でWordPressの記事を正規の記事としようとしてCanonicalタグを設定し、note側の記事を非公開にするとnote側の記事が404のNotFoundになってしまい、これまで読んでくれてた読者もがっかりというジレンマをかかえそうです。将来的には各プラットフォームがどのような対応をしてくるかは不明ですが、この記事を書いている2024年2月現在では各プラットフォームから、引越し先のサイトにリダイレクトをさせることができない点については理解した上で運営した方がよさそうです。
まとめ
クロスプラットフォームでブログの記事運営をするかの使い分けをすることは読者にとっても、記事発信をする側にもメリットはありそうです。
一方で、長期で記事を運用していく際に、現時点で先に述べた2つの注意点とうまく付き合っていく必要がありそうです。一つ目は重複コンテンツを避けた正しい記事運用、2つ目は発信した記事に対してリダイレクトができないため、別のプラットフォームへブログ記事引越したい時は再度しっかりしたSEO検討が必要そう。中長期的なことをあれこれ考えるよりは、まずは発信してみよう!というフットワークの軽さが結局は大事だったりするとも思うですが、状況に合わせて検討するネタになれば幸です。
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