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Gemini CLI × VS Code連携の全体像と使い方(/ide install, /ide enable の関係性)

に公開

はじめに

本記事の内容は Google Developers Blog で 2025年8月13日に発表された最新情報
Gemini CLI + VS Code: Native diffing and context-aware workflows
に基づいており、執筆時点(2025年8月)でも最新の Gemini CLI 機能を反映しています。

この仕組みにより、IDEの中でAIによるコード提案 → その場で差分確認 → 即適用 という一連の流れを、日常の開発フローに自然に組み込むことが可能になります。

VS Code と Gemini CLI を組み合わせて、AIがコード差分を提示しながら文脈に沿った提案を行うワークフローは、魅力的です。
その中核となる仕組みがgeminiコマンドのオプションである /ide install/ide enable などです。ローカル CLI と IDE の間でコンテキストをやり取りしながら開発体験を向上させる重要な役割を担っています。

今回、これらのコマンドと Gemini(LLM)VS Code(IDE)との関係性が具体的にどうなっているのか気になり、調査を行いました。
その結果を、関係性が直感的に理解できるよう図解し、Markdown(Mermaid図)としてまとめています。

なお、Gemini(LLM)のバックエンドは以前Gemini CLIをインストールしVertex AIで安全に使うまでで執筆したようにVertex AIを利用しています。


3つのキーワードの関係

  • gemini /ide install
    初回セットアップ。VS Codeに「Gemini CLI Companion」拡張を導入し、IDEとCLIを接続できる状態にします。

  • gemini /ide enable
    すでにインストールされた拡張とCLIとの連携セッションを開始します。これにより、VS Codeの文脈(ファイルや選択範囲)がGemini CLIに渡され、生成結果をネイティブdiffビューで表示可能になります。

  • gemini(通常コマンド)
    プロンプトを与えてモデルに処理させます。/ide enable 状態では、VS Code側の文脈を活用し、結果を直接エディタで表示できます。


関係性のアーキテクチャ図(修正版)


操作の時系列シーケンス


連携ライフサイクル(状態遷移)


実運用のポイント

  • 初回だけ /ide install を実行すればOK。その後は VS Code を再起動しても /ide enable で復帰できます。
  • CLIとVS Codeの作業ディレクトリは一致させる(リポジトリルート推奨)。
  • /ide enable 状態では、GeminiがVS Code内のファイルや選択範囲をコンテキストとして利用します。
  • 生成結果はVS Codeの差分ビューに出るので、その場で修正してから適用できます。

まとめ

gemini /ide installgemini /ide enable を活用することで、CLIとIDEの垣根を超えた開発体験が可能になります。
AIの提案をその場で見て、編集して、適用する──その一連の流れが、非常に短時間で完結します。 また、最新のgemini-2.5-proがとても賢いくて、意図したコードを履いてくれる印象があります。日常の修正・改善タスクにGeminiを組み込んでみるととても良いのではないかと思いまいた。

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