kintoneの標準機能で累計グラフを表示する方法
記事概要
kintoneの標準機能で累計グラフを表示する方法を考えて、実装してみました。
やりたいことは下図の様なことになります。
kintone標準機能では例えば単月数字から、累計グラフを自動表示することはできないため、累計グラフ表示用のデータを予め生成することで、標準機能で累計グラフを表示します。
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基本的な流れ
- 月別の売上アプリを準備
- 売上累計用アプリを準備して、空レコードを予め追加しておく
- プラグインで売上累計用アプリに金額を更新
- kintone標準機能で累計グラフを表示する。
1.月別の売上アプリを準備
下図の様なアプリを準備します。説明しやすくするために、1月1件にしていますが、複数あっても大丈夫なはずです。
このデータでグラフを書くと下図の様になり、あくまで単月の売上の表現しかできません。
2.売上累計用アプリを準備
そこで、売上累計用アプリを別途準備します。累計をいれるために、予め12か月分のレコードを入力しておきます。累計売上金額欄は0で代入しておきます。
3.プラグインで売上累計用アプリに金額を更新
次に、月別売上アプリの累計数字を売上累計用アプリに更新する仕組みをいれます。
理屈上はこれを1ヶ月に1回動かせば月の累計グラフの運用ができるはずです。極論月に1回手入力でも大丈夫なのですが、今回はプラグインを使ってワンクリックで更新できるようにします。
使用するプラグインはrex0220さんの関連レコード集計プラグインです。
考え方としては、特定アプリの情報を特定条件で集計して他アプリへ更新をかけられるプラグインであれば、当記事と似たようなことができるかなと思います。
月別売上アプリに関連レコード集計プラグインを設定します。設定は下図の様なイメージです。ざっと設定したので少し冗長になっており、もうすこしシンプルにもかけるかもしれません。
何をやっているかというと、「売上累計用アプリの対象月レコードに、自アプリ(月別売上アプリ)の対象月が1日~末日の売上金額をSUMして書き込む」ということをやっています。
実際に動かしてみると
更新成功しました!
売上累計用アプリをみると、きちんと累計で代入されていますね。
4. kintone標準機能で累計グラフを表示する。
あとは普通にkintone標準機能で、グラフを設定
累計グラフが標準機能で表示できます。
注意点
APIの消費数はご注意ください。今回は月単位の数字を月単位で累計しましたが、伝票単位の数字を日単位で累計する場合等、どれくらいのAPIが消費されるかきちんと検証して、うまく組み込んでください。
また、今回はわかりやすくするために、売上累計用アプリに予め空レコードを追加しましたが、きちんと設定すれば、自動で生成もできるはずです。
以上なにかの参考になれば幸いです。
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