iOS App:Apple Watch連携を有料オプションにしたらリジェクトされた話
概要
タイトル通りではありますが、iOS AppとそのカウンターパートwatchOS Appを作って、AppStoreのレビューに提出したところ、リジェクトされたという話です。
リジェクトされたApp
開発したiOS AppとwatchOS Appは、連携する機能を持っています。
具体的には買い物メモアプリで、iPhoneに買い物を登録すると、同じ内容がApple Watchでも見られて、かつ買い物中にチェックボックスON/OFFできるので、iPhoneを見ずとも買い物もれを防ぐことができる、というものです。iPhone出さずにリストをチェックできてなかなか便利なので、Apple Watchユーザはぜひチェックしてみてください(←宣伝)。
最初に提出した時点では、iOS AppとwatchOS Appの連携を有料機能(サブスク機能)として提出しました。
連携をしない(お金を払わない)となると、watchOS Appは、Apple Watch自体で登録した買い物しか扱えません。
(それでも、絶対に無理かというと、絶対ではない、頑張ればできるっていうレベルでは動作します)
リジェクト理由
- watchOSユーザに強制的にサブスクを強いて、ユーザにわざと制約をかけるのは許容されない。
- App StoreでwatchOSのAppを見つけたと思ったら全然使えない、というのはApp Storeでの体験を残念なものにしてしまう(ので許容できない)。
ということなんですね。
対策した内容
結局、今回はApple Watch連携の有料化は諦めて無料で連携するように変更しました。
一方で有料オプションは、iPhone App側と共通で「リストの件数に制限をかける」という方向で実装し直しました(そういう件数制限する機能を作ってはなかったので大変でした)。
これで再提出したら審査は通りました。
影響範囲
私の場合は個人なので、どうにでもなるっちゃなるという部分がありますが、会社でやっている場合はちょっと困るだろうなぁと思いました。
- ビジネスモデルが変わってしまいます。収益シミュレーションとかも。
- 実装し直しになる部分の影響が大きいケースもあるでしょう。テストとかも。
- こういうレビュー時点で再開発が発生すると、リリーススケジュールも遅延します。費用もそうですし、要員のやりくりも大変。
- ヘルプやApp Storeに提出するスクショも書き直し・撮り直しになるでしょう。今回はヘルプは書き直しましたが、スクショは幸い撮り直しがなかったので多少助かりました。
あと今回は、プラン名とか値付けとか、そのままスライドして利用してしまいましたが、それらも見直すべきだったような気はします。
反省点まとめ
- Apple Watch向けAppを作る場合、iPhone連携機能を有料オプション化したらダメ。最初から有料Appにするか、無料で連携するか。あるいは、連携する範囲に制限をかけるとか。無料だとまったく連携しない、はNGなんですね、たぶん。
- 心配なら、最初にAppleに聞いたほうがいいですね。(どう聞くか知りませんが)
ちなみに
別記事というかスクラップでも書いていますが、ヘルスキットのHKWorkoutSession
を使って、AppをApple Watchの前面に居座らせる方法も却下されました。
厳しいですね…
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