バイクにSiriボタンを付けた話 #1 ハードウェア編
概要
バイク(や自転車)にiPhoneを付けて、ナビとして使っている人は多いでしょう。
今回、バイクのハンドルにiPhoneのリモコンボタンをつけて、Siriを起動できるようにしました。
マイク付きのイヤホンを使っていると、それでSiriと対話できます。すごく便利です。
とは言え、Siriの対応に少し気に入らない部分もあったので、Googleの生成AIであるGeminiのAPIを使って、音声AI対話アプリを作ってもみました。
前編(ハードウェア編・本記事)と後編(AIアプリ編)に分けてお伝えします。
ことの発端
ある日、バイクでSiriを活用するための独自研究によるノウハウ集という記事を見つけてしまいました。
上記記事は、マウスをBluetooth接続してマウスボタンをSiriボタンとして使う、というような話ですが、後半には普通に有線で配線するヒントも書かれています。
これは実際にやってみないと、ということでやってみました。
構成
構成は以下のようにしました。
- スイッチ部(常時設置)
- アダプタ部(つど取り外し)
本質的には「スイッチを押している間、4極ミニジャックのGNDとマイクを導通させる」だけなんですが、充電しながら使いたいので少しややこしくなっています。
無線充電できるスマホホルダーを利用すればもっとシンプルにできます。
アダプタ部の様子
ホームセンターで売っている部品ケースに入れています。
そのまま中が見えるのも殺風景なので、モンスターハンターの壁紙を印刷してケースにセットします(中学生か…)。
外観
- スイッチ
- アダプタとiPhone
「これ(右の)は何ですか?」と聞かれたら「リオレウスです」と答えます(ややこしいので)。
構成の説明
スイッチはいちいち取り外すのが大変なので、常時設置としました。
イヤホンやiPhoneとスイッチをつなぐ「アダプタ部」は、常に設置するのには防水加工が難しそうだったため、つど取り外すものとしました。
常時設置のスイッチ部と、取り外し可能なアダプタ部を何らかの方法で繋ぐ必要があります。2極のジャック/プラグなら何でも良いのですが、今回はRCA端子を使いました。
アダプタからは、以下が生えています。
- スイッチに繋げるRCA端子のケーブル
- バイクのUSBコネクタに繋げるUSB-Cケーブル
- iPhoneに繋げるLightingケーブル
- イヤホンに繋げる4極のミニジャック
使用した部品類
- キルスイッチ:デイトナ キルスイッチ スクエアタイプ
- USB-C - Lightningケーブル(1m)
- Lightning - 4極ミニプラグ変換ケーブル:iPhone 5ぐらいの頃に標準でiPhoneについていたもの
- Lightningの2股分岐ケーブル
- Lightningの延長ケーブル(30cm)
- 4極のミニプラグ・ミニジャック付きの端子台
- RCAケーブル(2つに切って使う)
使用するイヤホン
元記事にあるように、有線のマイク・リモコン付きイヤホンを使用しました。
有線で接続しているので、ハンドルにつけたSiriボタンとイヤホン・マイクとを併用できます。Bluetooth接続のイヤホンだとSiriボタンを押した瞬間に、イヤホン接続が有線に切り替わって戻ってきません。Bluetooth側のマイクも使えないのでSiriとして機能はしません。
またイヤホンはカナル型だと外の音が聞こえにくく危険です。iPhoneに標準で付いてくるものかそれに近い型のものが良さそうです。
マイク部分がヘルメットから出てると、走行中の音声認識精度が非常に悪くなります。ヘルメットの内側に収めると良いです。
使い方
Siriボタン、とは言いますが、実際はリモコンの真ん中ボタンの働きをします。1回短く押すと次の曲、2回短く押すと前の曲、長押しするとSiri起動、となります。
使ってみた感想
非常に便利ですね。
走行中に「いま●●だから▲時頃家に到着します」ってiMessageを家族に送るとかもできますし。
ただ、川崎駅周辺を走行中にワークマンを探したくなってSiriにお願いしたら、ワークマン女子の店舗を候補に出してきたんですね。
これが除外できなかったんです。
というわけで、後編(AIアプリ編)に続きます。
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