初期化パラメータ
初期化パラメータファイルに記載されたインスタンスに関するパラメータ設定を初期化パラメータと呼ぶ. 明示的に値を指定されていない場合は、各項目のデフォルト値が使用される.
初期パラメータファイルにはspfile、またはpfileを使用できる.
spfile
バイナリ形式の初期化パラメータファイル (デフォルトで使用され、優先的に読み込まれる).
以下のコマンドで値を変更できる.
ALTER SYSTEM SET <パラメータ名> = <設定値> [SCOPE = {SPFILE | MEMORY | BOTH}]
指定できるSCOPEの選択技は以下の通り.
- SPFILE : インスタンス再起動後に設定が有効となる. インスタンス起動中に変更が不可能なパラメータを静的パラメータと呼ぶ.
- MEMORY : 起動中のインスタンス内のみで有効となり、再起動後に変更は失われる. pfileでは、MEMORYのみが使用可能. インスタンス起動中に変更が可能なパラメータを変更可能パラメータ(動的パラメータ)と呼ぶ.
- BOTH (デフォルト) : 上記2つの両方を有効とする.
また、日付フォーマット等の一部のパラメータは以下のようにセッション単位で変更できる.
ALTER SESSION SET <パラメータ名> = <設定値>
pfile
テキスト形式の初期化パラメータファイル. 設定値を変更したい場合は、エディタなどで直接値を変更する. ALTER SYSTEM SET
コマンドで設定値を変更した場合、変更内容はメモリ上のみに適応されるがpfileは上書きされないため、再起動後に変更内容が失われる.
設定されている初期化パラメータを確認するには以下の方法が存在する.
- SQL Plus の
SHOW PARAMETERS
コマンド. - 動的パフォーマンスビューのV$PARAMETER, V$SYSTEM_PARAMETER
SHOW PARAMETERS
の実例は以下の通り.
// 初期化パラメータ一覧を全て表示の場合
SHOW PARAMETERS
// 出力例) | NAME | TYPE | VALUE |
| :----: | :----: | :----: |
| DBFIPS_140 | boolean | false |
| O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY | boolean | false |
| active_instance_count | integer | |
| allow_global_dblinks | boolean | false |
⋮
| xml_db_events | string | enable |
// 初期化パラメータ名を指定して部分一致する一覧の表示の場合
SHOW PARAMETERS active
// 出力例) | NAME | TYPE | VALUE |
| :----: | :----: | :----: |
| active_instance_count | integer | |
| autotask_max_active_pdbs | integer | 2 |