Mattermost 10.2の新機能
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Twitter: @mattermost_jp で Mattermost に関する日本語の情報を提供しています。
はじめに
2024/11/15 に Mattermost のアップデートとなる v10.2.0
がリリースされました。
本記事は、個人的に気になった新しい機能などを動かしてみることを目的としています。
変更内容の詳細については公式のリリースを確認してください。
本バージョンでの主な変更点を紹介する動画がMattermostの公式YouTubeチャンネルで公開されています。
実際の動作を確認したい方は、こちらを参照ください。
各機能の見出し前の記号は、その機能が利用可能なエディションを表しています。
見出しの前に何もない場合、Free版も利用可能な機能です。
チャンネルヘッダー部のピン留め投稿アイコンの非表示
Updated the channel header to hide pinned posts when there aren’t any in the channel.
表示しているチャンネルにピン留めされたメッセージが存在しない場合、チャンネルヘッダー部に表示されるピン留めアイコンが表示されなくなりました。
メッセージをピン留めするとアイコンが表示されるようになります。
(左: 新版 | 右: 旧版)
Message Attachmentsでのフィールドごとのメンションサポート状況の変更
Added full support for @mentions in the values of fields in message attachments.
Message AttahcmentsのTitle
とField Title
で@メンションがメンションとして表示されなくなりました。
(左: 新版 | 右: 旧版)
REST APIによる投稿の完全な削除
- Added a new URL parameter called permanent to DELETE /api/v4/posts/<post-id>, and set permanent to true in order to permanently delete a post and its attachments.
- Added a new mmctl command, mmctl post delete <post-id>, in order to permanently delete a post and its attachments.
REST API DELETE /api/v4/posts/<post-id>
のエンドポイントに ?permanent=true
というクエリを指定できるようになり、このクエリを指定して投稿の削除を実行すると投稿の情報がデータベースからも完全に削除され、投稿に添付されたファイルも削除されるようになりました。また、mmctl
にも同等の機能としてmmctl post delete <post-id>
コマンドが追加されました。
この機能を利用するには、config.json
の EnableAPIPostDeletion
設定をtrue
に設定する必要があります。この設定がtrue
になっていないと、501エラーでAPIリクエストが失敗します。
$ curl -X DELETE -H "Authorization: Bearer abcdefghijklmnopqrstuvwxyz" "http://mattermost.example.com/api/v4/posts/12345abcdefghijklmnopqrstu?permanent=true"
{"id":"api.post.delete_post.not_enabled.app_error","message":"Cannot delete post, ServiceSettings.EnableAPIPostDeletion is not enabled.","detailed_error":"","request_id":"5cuuhbk64inx8rounjhy91f6ne","status_code":501}
アップグレード時の注意事項
Dockerイメージの署名方法がDocker Content Trust (DCT) からCosignに変更されたため、イメージの検証方法も変更されています。詳しくは、以下のMattermost Forumの投稿を参照してください。
Upcoming DCT deprecation - Community - Mattermost Discussion Forums
その他のトピック
Hacktoberfest 2024 Recap
今年のHacktoberfestでは、38名のコントリビューターから174のPull Requestが提出されたそうです。
Hacktoberfest 2024: Community contributions from around the world
Mattermost on Azure Marketplace
Azure MarketplaceからMattermostが利用可能になりました。Azure AKS上に展開されるサービスとしてMattermostをデプロイできるようです。
Microsoft Azure Marketplace
Mattermost is now available on the Azure Marketplace - Mattermost
新しいBug Bountyプログラムについて
11月からBug Bounty ProgramがHackerOneからBugCrowdに移行されるそうです。
Unveiling the future of our bug bounty program - Mattermost
上記のエントリを見ると、新しいBug Bounty Programの対象として追加されるプロダクトの中に Mattermost Boards plugin
が存在しています。
Boards Pluginについては、2023年9月にリリースされたMattermost v9.0で公式チームからのサポートがなくなりコミュニティ開発に移行したはずですが、GitHubリポジトリを見ると細々とですがまた開発が再開している雰囲気もあります。また開発が再開されるのかもしれません。(スタンドアロン版のFocalboardについては、メンテナの募集をしているようです。Issue)
おわりに
次のv10.3
のリリースは 2024/12/16(Mon)を予定しています。
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