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EMはじめの一歩

2023/12/03に公開

最初に

KyashでEMを初めて半年になるomotani(@k_omotani)です。

EMの打診を受けた時、個人としてのキャリアとして少なくとも暫くは技術力を伸ばすことを主として考えていて、マネージャーとしてのWillがないことを伝えました。とはいえ組織としてEMの採用に苦戦していたことは知っていたので勉強にもなるかと思い、話を受けました。

プレイヤーとして開発を行いながら自分が関わっていたチームのEMを担当することになりました。

自分がEMを始めるにあたって最初にやったことをまとめます。

ミニマムにはじめる

EM業と端的に言っても明確な定義はなく、各社各人が書籍や記事を参考に今の必要な役割を自身で定義しているケースが多いのではないでしょうか。
強いて言うなら「開発チームのパワーを高める」ことが共通認識としてのゴールとしてありましたが、実作業として何をやる必要があるのかは決まりがない状態でした。

明確な定義がないと期待値はすり合わないので、まず今までのEMがやっていたことを洗い出した上で、自分が最初に取り掛かれることができる部分からミニマムに始めることを考えました。

これまでEMが行っていた業務としては、
チームメンバーの評価や1on1での課題感の共有、モチベーションコントロール。
採用戦略を人事と話したり、実際に面接を行うなどの採用業務。
プロジェクトマネージメントや、プロダクト部門での意思決定における技術的な観点のサポート。
etc...
といった感じです。人によってはプレイングマネージャー的に開発をがっつりやっていた人もいました。

そこで自分が最初にやることとして

  • メンバーとの1on1
  • プロダクト部門での技術的な意思決定を他EMと行う

と決めました。
やらないこととして

  • プロジェクトマネージメント: 自分が関わっていたチームでは自立してプロジェクトを進められると判断
  • メンバーの評価: 評価制度の見直しが入り、タイミングとしても途中からの参画だったため

と決めました。

期待値のすり合わせ

EMとしてまずこれをやっていこうと決めた上で

  • 会社(= VPoEと他のEM)
  • チームメンバー

とそれぞれ期待値をすり合わせました。
VPoEにはEMの打診を受けていた段階で自分の考えを伝えていたので、
チームメンバーに自分としてはここまでやるという話を行いました。
EMをやる上で「メンバーがEMに期待していること」と「自分がEMとしてできること」を擦り合わせるのは非常に大事だと思います。

その後

個人的なキャリア思考として技術力を高めることに重きを置いているので、マネージメントだけでなく開発を行う時間を十分に取りたいというのがベースにあります。
そんな中でEMをミニマムに始めることで時間を作りやすくできました。
またある程度の余裕があることがわかってきたので、Bizや法務など他部署からの技術的な質問の一次受けやアラート対応の旗振りなど、少しずつEMとしてのやることを増やしています。
やることを増やしつつ役割と期待を随時すり合わせて進めています。

少しでも今後EMを始める方の参考になれば幸いです!

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