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Cursorを実務で最大限活用する方法

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✅ 基本的な活用方法(導入直後にやるべきこと)

1. 既存コードベースの読解支援

  • ファイルを開いて Ask Cursor に質問:
    「この関数が何をしているか教えて」
    「このファイルの責務は?」
    「このバグが起きる可能性のある箇所を特定して」
  • 👉 複雑なレガシーコードや他人が書いたコードの読解が非常に速くなる。

2. 修正タスクやバグ対応の支援

  • タスクの概要と修正対象コードを入力し、Fix thisで具体的な修正案を提案。
  • 「このバグを直したい」「このPRでやるべきことは?」など、Gitと連携して文脈に沿った修正が可能。
  • 👉 バグ対応スピードが圧倒的に上がる。

🚀 中級者向け:実務効率を最大化する使い方

3. 仕様と連携したプロンプト駆動開発

  • README.mdや仕様書、APIドキュメントを読み込ませてから開発すると、AIの出力精度が激変。
  • 例:「この仕様に従ってReactのコンポーネントを作って」→ 高精度でコンポーネント生成可能。

4. PRレビューの下書きをAIに書かせる

  • PR差分を開いて「この変更にレビューコメントをつけて」と指示すると、要点を抽出してくれる。
  • 👉 時間短縮+見落とし防止になる。
    ※最終的な判断は人間が行うべき。

5. 既存コードのリファクタ

  • 「このファイルを読みやすくリファクタしてください」
    「このHookを分離したい」など、意図を伝えれば構造化リファクタも可能。

🧠 高度な活用法(チームで使う場合)

6. プロジェクト知識をAIに教え込む

  • Cursorの「Context Window」に以下を取り込む:

    • ER図、ドメインモデルの概要
    • チーム独自の設計ルール
    • ユーザーストーリーやタスクチケット
  • 👉 AIに「プロジェクト固有の知識」を与えることで、精度が飛躍的に上がる。

7. チームメンバーの教育支援

  • 初学者や新メンバーにCursorを使わせ、既存コードを解説させる。
  • チームで統一的な知識習得がしやすくなる。

🛠 実務でありがちなユースケース例

ケース Cursorでの使い方例
APIエンドポイントの作成 「POST /api/user に必要な処理を作成して」
バグが再現しない 「このコードにバグの可能性がある箇所は?」
リファクタをしたい 「useEffect多すぎるので分離して」
ページ遷移の処理が面倒 「このボタンにクリックでこのルーティング処理を追加して」
テストコード書きたくない 「このファイルに対応するjestテストを追加して」

📌 注意点(過信しすぎないために)

  • セキュリティ・バグの見落とし:AIのコードには明らかなバグが混じることがある。
  • 設計意図を理解しない:設計思想に沿わない提案をされることも多い。
  • コード全体の調和が必要:部分的に直しても、システム全体の整合性を崩す可能性あり。

➡️ AIの出力を鵜呑みにせず、設計判断は常に人間が行うようにすること。


✍️ まとめ:Cursor活用のキモ

項目 要点
🔍 理解 コードを読む・仕様を理解するのが超速になる
🛠 実装 修正・新機能実装がプロンプトで加速
📈 改善 リファクタやレビュー補助で品質と速度を両立
🧠 ナレッジ チームのドキュメントと連携させると真価を発揮