ブラウザのデータ保管機能まとめ〜Cookie編〜

ユースケース
ログイン状態の維持:
ユーザーIDやパスワードなどの認証情報をCookieに保存することで、次回以降のアクセス時に自動ログインを実現できる。
ショッピングカートの保存:
ユーザーが選択した商品情報をCookieに保存することで、ページ遷移やブラウザの閉じた後でも、カートの中身が保持される。
サイトの設定の保存:
フォントサイズやテーマ、言語設定などのユーザーがカスタマイズしたサイトの設定情報をCookieに保存し、次回以降もその設定でサイトを表示できる。
広告のターゲティング:
ユーザーの閲覧履歴や検索履歴をCookieに保存し、ユーザーの興味関心に合わせた広告を表示できる。
セッション管理:
ユーザーのセッションIDをCookieに保存することで、複数のページにまたがって同一のユーザーであることを識別できる。

cookie便利だけど以下の危険性をはらんでいる
セキュリティリスク
セッションハイジャック:
他人にCookieを盗まれることで、そのユーザーになりすましてサイトにアクセスされるリスクがあります。
XSS攻撃:
悪意のあるスクリプトによって、Cookieの情報を盗み出される可能性があります。
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃:
偽のページに誘導され、悪意のあるリクエストが送信されてしまう可能性があります。
情報漏洩:
Cookieに保存された情報が、漏洩した場合に個人情報やパスワードなどが盗まれる可能性があります。

cookieの歴史的背景
目的
Cookieは、Webサイトの機能を向上させるために誕生した技術
背景
従来のWebサイトは、静的なHTMLファイルで構成されており、ユーザーごとに表示内容を変えることが困難だった。しかし、インターネットの発展に伴い、ユーザーごとにカスタマイズされた動的なWebサイトが求められるようになる。
ユーザーがWebサイトを何度も訪れる際に、毎回同じ入力を行う必要がないように、一度入力した情報を記憶する仕組みが必要だった。
これらの背景から、1994年にネットスケープコミュニケーションズによってCookieが開発された。