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家庭にRTX1200を導入して、誤家庭の仲間入りをしてみた

2021/09/26に公開

お疲れさまです。k-inoです
今回は、自宅にRTX1200を導入したので
導入のきっかけと感想を書いていきます。宜しくお願い致します。

誤家庭 って?

某界隈では、一般家庭に業務用ルーターを導入した構成を誤家庭というらしいです。
ここでもそれに従い(?)、誤家庭と表記します。

導入のきっかけ

  • Wi-fiでLINEのビデオ通話や、モンストでマルチプレイをしていると30分ほどでWi-fiがDownするようになった
     ☞無線と有線で機器を別にすれば解消するのでは。
  • ネットワークエンジニア志望で業界に入ったので、一度YAMAHAの機器設定をしてみたかった
     ☞YAMAHAの実務経験がないので。あと興味本位、好奇心。
  • もしかして環境構築したらスループット上がる?
     ☞現状でも420M程度出てるけども。結果は後述

材料…もとい、用意したもの

導入前の環境を整理する

ISP:ひかりJ(新規受付終了。IPoE対応)

いざ導入 中古品は初期化しようね

実際に導入のためにLAN1ポートへLANケーブルを接続し(挿す場所はどこでも良い)、Telnetを試みます。
…が。

何回やってもLAN1のIPにtelnet出来ない!!

初期設定のLAN1のアドレスは192.168.100.1でDHCPが有効なはず。
ではPCのアドレスを192.168.100.2に固定してやってみよう。
…だめだ。まさか変わってる?じゃあDHCPは有効のままの可能性に賭けてやってみよう。
ということで以下を試したら、telnetはできました。
①Win10の設定→ネットワークとインターネット→アダプターのオプションを変更する→変更したいイーサネットを右クリックでプロパティ→インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)を選択→プロパティ→
IPアドレス、DNSサーバ のアドレスを自動的に取得する にチェック
☞ネットワークのプロパティが通信可能になった
③Win10のコマンドプロンプトを出してipconfigを実行
→初期設定と違うネットワークアドレスを出す
④ ③で判明した対向先アドレスをTeratermのアドレスに指定☞きたー

が、このあとadmin権限にパスワードが掛かってて
adminに移行できず‥結局初期化しました。

何が言いたいかというと、中古でネットワーク機器を購入したら
何も考えず最初に初期化しましょう。 ということです。
上記の無駄な時間を過ごさないために‥

初期化の方法

RTX1200の前面にある
SD、USB、DOWNLOADの3つのボタンを押しながら電源投入
または
admin権限のプロンプトでcold startと入力
# cold start

初期化後はファームウェアのバージョンを上げよう

初期化後は、ファームウェアのバージョンを最新にしておくのを忘れずに。
やりかた↓
① YAMAHAのwebページから最新のファームを持ってくる
② ①で持ってきたファームの内、末尾が~.binになっている方をUSBメモリに貼り付け
  ※最上位に貼り付けること
③ USBメモリをRTX1200本体に挿す
④ USB、DOWNLOADボタンを3秒以上長押し
もしくは
④' LAN1ポートにLANケーブルを挿し、LANケーブルのもう片端をPCに接続
⑤' PCのwebブラウザのアドレス欄に「192.168.100.1」を直打ち

⑥' webGUIの画面に遷移するので、「管理者向けトップページ」→「保守」まで移行
⑦' ファームウェアファイルのコピー右「実行」を押下。
  コピー元のファイル名の右下「参照」を押下しUSBメモリに貼り付けた「~.bin」を選択し実行

どちらの手順でも、binファイルが読み込まれると自動的に再起動しファームウェアが最新になります。

※以降、LAN2をWAN側、LAN1をWAN側としています※

WAN側/LAN側周りのIPを設定してみた

ネットワークエンジニアでありたい手前、どうにかCLIで設定しようとしましたが
挫折。
どうやっても、WAN側の設定が手動だとうまく入りませんでした。
結局、GUI上で設定しました。
やり方は調べれば出てきますし、直感的にできなくもなさそうなので割愛。
つまづきそうなポイントは以下

  • 何もわからなければ、ルーターの時刻はPCの時刻に合わせる
  • アカウントのIDとパスワード周りは、ぶっちゃけ何も設定しなくてもいけます
     ※セキュリティ面では推奨はしませんが。
  • LAN側IPアドレスの設定は慎重に
     将来的に拡張を考慮していないならデフォルトでも良いですが、少しでも考えているなら
     第3オクテットあたりを.10とかにしておきましょう
  • プロバイダがIPoEを提供しているのか、PPPoEを提供しているのか確認
     PPPoEの場合は、設定コマンドの内部にIDとパスワードを入力することがあるはず

IPv6周りを設定しよう

上記を設定すればインターネットへはつながりますが、Window上でipconfigを叩いてもIPv6のアドレスとDNS周りが出力されません。
そりゃそうです。今までの設定にはIPv6のIPやDNS周りは一切出てきませんから。
となると、追加設定が必要です。
そこで参照してほしいページが有りまして、
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/FLETS-HIKARI-NEXT/ipv6_ipoe.html
特にこの部分

YAMAHAのサポートセンターに問い合わせた所、この設定を入れればとりあえず疎通は通るとのこと。
入れてみた所、ばっちりIPv6のDNSサーバとDHCPアドレスが配布されました!(YAMAHAのサポートセンターの方、多謝!)
調べると出てくるra-prefix~の部分は
ひかり電話契約なし、もしくはWAN側ルータが配下へRAをアドバタイズする場合に用いるコマンド
なので、上記の図のうち片方を入れて疎通が通らなければ、初期化後もう片方を入れてみてください。
僕はこのページに自力でたどり着かず、ハマりました。

フィルターを入れよう

YAMAHAのページ(https://network.yamaha.com/setting/router_firewall/flets/flets_other_service/ipv6_ipoe)の情報をそのまま貼り付け。
あと調べるとupnp use onも入れておいたほうが良さそうなのでついでに入力。

ipv6 lan2 secure filter in 1010 1011 1012 2000
ipv6 lan2 secure filter out 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106
ipv6 filter 1010 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 1011 pass * * tcp * ident
ipv6 filter 1012 pass * * udp * 546
ipv6 filter 2000 reject * * * * *
ipv6 filter 3000 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 100 * * ftp
ipv6 filter dynamic 101 * * domain
ipv6 filter dynamic 102 * * www
ipv6 filter dynamic 103 * * smtp
ipv6 filter dynamic 104 * * pop3
ipv6 filter dynamic 105 * * tcp
ipv6 filter dynamic 106 * * udp
upnp use on

あと細かいのを設定

・文字コード指定
# console character sjis
※teratermで文字コードをSJISに指定して上記を打つと、showコマンドの出力が
日本語表記になります。
英語表記にしたければ、sjisの部分をasciiとすればOK。

・ぱっと見で何の端末を操作してるのか表示
# console prompt '[RTX1200]'

・最後に保存、再起動
# save ※保存。copy run startやwrite memoryと同様
# restart ※再起動

設定確認

# show status IPv6 dhcp
DHCPv6 status

LAN1 [server]
state: reply

LAN2 [client]
state: established
server:
address: ::
preference: 0
prefix: 240b:??:???:????::/60 ※DHCPサーバからIPv6アドレスを受け取った!
duration: 12600
T1: 6300
T2: 10800
preferred lifetime: 14400
valid lifetime: 14400
SIP server[1]: 240b:??:???:????:????:????:????:???? ※SIPサーバよし!
DNS server[1]: 240b:??:???:????:????:????:????:???? ※DNSサーバよし!
Domain name[1]: flet?-east.j?
Domain name[2]: i?t?f.j?
~省略~
# show status LAN2
LAN2
説明: PRV/DHCP/225:
IPアドレス: 192.168.1.3/24 (DHCP) ※192.168.1.0/24ネットワーク網から192.168.1.3をDHCPで受信
イーサネットアドレス: 00:??:??:??:??:??
動作モード設定: Auto Negotiation (1000BASE-T Full Duplex)
最大パケット長(MTU): 1500 オクテット
~省略~
# show ipv6 address lan2
LAN2 scope-id 2 [up]
Received: 436 packets 70276 octets
Transmitted: 358 packets 44440 octets

グローバル 240b:??:???:????:???:????:????:????/60 (lifetime: 13218/13218)
           ↑IPv6アドレスを取得
~省略~

スピードテスト!


環境構築前の個人用PCで計測


環境構築後の個人用PCで計測
下りは何回か計測した平均値は変化なし。調子がいいと600M弱出ます。
上りは明らかに速度が上がりました!環境構築前200M前後→環境構築後430M前後

なお、スマホは環境構築前後で変化なしでした。。

導入後の構成

雑な感想

  • 今回、RTPRO(http://www.rtpro.yamaha.co.jp)のページを参照させて頂きましたが、内容の充実ぷりに驚きました!。これだけ日本語のドキュメントが豊富だと、YAMAHAのファンがいらっしゃることも納得です。
  • 実は、当初はネットワークを分割せずRTX1200のWAN側をDHCPリレーエージェントに設定しようと目論んでいました。
    ‥が、参考資料が出てこず。果たして可能か?どなたか教えて頂ければ幸いです。
  • 将来的には、192.168.10.1/24ネットワークは全て固定IPを割当てることを予定しています。
    こちらは時間ができ次第、追記します、

以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!

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