家庭にRTX1200を導入して、誤家庭の仲間入りをしてみた
お疲れさまです。k-inoです
今回は、自宅にRTX1200を導入したので
導入のきっかけと感想を書いていきます。宜しくお願い致します。
誤家庭 って?
某界隈では、一般家庭に業務用ルーターを導入した構成を誤家庭というらしいです。
ここでもそれに従い(?)、誤家庭と表記します。
導入のきっかけ
- Wi-fiでLINEのビデオ通話や、モンストでマルチプレイをしていると30分ほどでWi-fiがDownするようになった
☞無線と有線で機器を別にすれば解消するのでは。 - ネットワークエンジニア志望で業界に入ったので、一度YAMAHAの機器設定をしてみたかった
☞YAMAHAの実務経験がないので。あと興味本位、好奇心。 - もしかして環境構築したらスループット上がる?
☞現状でも420M程度出てるけども。結果は後述
材料…もとい、用意したもの
- YAMAHA RTX1200 ※これがなきゃ今回のアウトプットは無い
https://network.yamaha.com/products/routers/rtx1200/spec - I-O DATA DEAX1800GR
Amazonで7000円強。この安さでWi-fi 6対応。
https://www.amazon.co.jp/Wi-Fi6-AX1800-574Mbps-可動式アンテナ-WN-DEAX1800GR/dp/B08NDD7F67/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=DEAX1800GR&qid=1632314550&sr=8-1
導入前の環境を整理する
ISP:ひかりJ(新規受付終了。IPoE対応)
いざ導入 中古品は初期化しようね
実際に導入のためにLAN1ポートへLANケーブルを接続し(挿す場所はどこでも良い)、Telnetを試みます。
…が。
何回やってもLAN1のIPにtelnet出来ない!!
初期設定のLAN1のアドレスは192.168.100.1でDHCPが有効なはず。
ではPCのアドレスを192.168.100.2に固定してやってみよう。
…だめだ。まさか変わってる?じゃあDHCPは有効のままの可能性に賭けてやってみよう。
ということで以下を試したら、telnetはできました。
①Win10の設定→ネットワークとインターネット→アダプターのオプションを変更する→変更したいイーサネットを右クリックでプロパティ→インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)を選択→プロパティ→
IPアドレス、DNSサーバ のアドレスを自動的に取得する にチェック
☞ネットワークのプロパティが通信可能になった
③Win10のコマンドプロンプトを出してipconfigを実行
→初期設定と違うネットワークアドレスを出す
④ ③で判明した対向先アドレスをTeratermのアドレスに指定☞きたー
が、このあとadmin権限にパスワードが掛かってて
adminに移行できず‥結局初期化しました。
何が言いたいかというと、中古でネットワーク機器を購入したら
何も考えず最初に初期化しましょう。 ということです。
上記の無駄な時間を過ごさないために‥
初期化の方法
RTX1200の前面にある
SD、USB、DOWNLOADの3つのボタンを押しながら電源投入
または
admin権限のプロンプトでcold startと入力
# cold start
初期化後はファームウェアのバージョンを上げよう
初期化後は、ファームウェアのバージョンを最新にしておくのを忘れずに。
やりかた↓
① YAMAHAのwebページから最新のファームを持ってくる
② ①で持ってきたファームの内、末尾が~.binになっている方をUSBメモリに貼り付け
※最上位に貼り付けること
③ USBメモリをRTX1200本体に挿す
④ USB、DOWNLOADボタンを3秒以上長押し
もしくは
④' LAN1ポートにLANケーブルを挿し、LANケーブルのもう片端をPCに接続
⑤' PCのwebブラウザのアドレス欄に「192.168.100.1」を直打ち
⑥' webGUIの画面に遷移するので、「管理者向けトップページ」→「保守」まで移行
⑦' ファームウェアファイルのコピー右「実行」を押下。
コピー元のファイル名の右下「参照」を押下しUSBメモリに貼り付けた「~.bin」を選択し実行
どちらの手順でも、binファイルが読み込まれると自動的に再起動しファームウェアが最新になります。
※以降、LAN2をWAN側、LAN1をWAN側としています※
WAN側/LAN側周りのIPを設定してみた
ネットワークエンジニアでありたい手前、どうにかCLIで設定しようとしましたが
挫折。
どうやっても、WAN側の設定が手動だとうまく入りませんでした。
結局、GUI上で設定しました。
やり方は調べれば出てきますし、直感的にできなくもなさそうなので割愛。
つまづきそうなポイントは以下
- 何もわからなければ、ルーターの時刻はPCの時刻に合わせる
- アカウントのIDとパスワード周りは、ぶっちゃけ何も設定しなくてもいけます
※セキュリティ面では推奨はしませんが。 - LAN側IPアドレスの設定は慎重に
将来的に拡張を考慮していないならデフォルトでも良いですが、少しでも考えているなら
第3オクテットあたりを.10とかにしておきましょう - プロバイダがIPoEを提供しているのか、PPPoEを提供しているのか確認
PPPoEの場合は、設定コマンドの内部にIDとパスワードを入力することがあるはず
IPv6周りを設定しよう
上記を設定すればインターネットへはつながりますが、Window上でipconfigを叩いてもIPv6のアドレスとDNS周りが出力されません。
そりゃそうです。今までの設定にはIPv6のIPやDNS周りは一切出てきませんから。
となると、追加設定が必要です。
そこで参照してほしいページが有りまして、
特にこの部分
YAMAHAのサポートセンターに問い合わせた所、この設定を入れればとりあえず疎通は通るとのこと。
入れてみた所、ばっちりIPv6のDNSサーバとDHCPアドレスが配布されました!(YAMAHAのサポートセンターの方、多謝!)
調べると出てくるra-prefix~の部分は
ひかり電話契約なし、もしくはWAN側ルータが配下へRAをアドバタイズする場合に用いるコマンド
なので、上記の図のうち片方を入れて疎通が通らなければ、初期化後もう片方を入れてみてください。
僕はこのページに自力でたどり着かず、ハマりました。
フィルターを入れよう
YAMAHAのページ(https://network.yamaha.com/setting/router_firewall/flets/flets_other_service/ipv6_ipoe)の情報をそのまま貼り付け。
あと調べるとupnp use onも入れておいたほうが良さそうなのでついでに入力。
ipv6 lan2 secure filter in 1010 1011 1012 2000
ipv6 lan2 secure filter out 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106
ipv6 filter 1010 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 1011 pass * * tcp * ident
ipv6 filter 1012 pass * * udp * 546
ipv6 filter 2000 reject * * * * *
ipv6 filter 3000 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 100 * * ftp
ipv6 filter dynamic 101 * * domain
ipv6 filter dynamic 102 * * www
ipv6 filter dynamic 103 * * smtp
ipv6 filter dynamic 104 * * pop3
ipv6 filter dynamic 105 * * tcp
ipv6 filter dynamic 106 * * udp
upnp use on
あと細かいのを設定
・文字コード指定
# console character sjis
※teratermで文字コードをSJISに指定して上記を打つと、showコマンドの出力が
日本語表記になります。
英語表記にしたければ、sjisの部分をascii
とすればOK。
・ぱっと見で何の端末を操作してるのか表示
# console prompt '[RTX1200]'
・最後に保存、再起動
# save
※保存。copy run startやwrite memoryと同様
# restart
※再起動
設定確認
# show status IPv6 dhcp
DHCPv6 status
LAN1 [server]
state: reply
LAN2 [client]
state: established
server:
address: ::
preference: 0
prefix: 240b:??:???:????::/60 ※DHCPサーバからIPv6アドレスを受け取った!
duration: 12600
T1: 6300
T2: 10800
preferred lifetime: 14400
valid lifetime: 14400
SIP server[1]: 240b:??:???:????:????:????:????:???? ※SIPサーバよし!
DNS server[1]: 240b:??:???:????:????:????:????:???? ※DNSサーバよし!
Domain name[1]: flet?-east.j?
Domain name[2]: i?t?f.j?
~省略~
# show status LAN2
LAN2
説明: PRV/DHCP/225:
IPアドレス: 192.168.1.3/24 (DHCP) ※192.168.1.0/24ネットワーク網から192.168.1.3をDHCPで受信
イーサネットアドレス: 00:??:??:??:??:??
動作モード設定: Auto Negotiation (1000BASE-T Full Duplex)
最大パケット長(MTU): 1500 オクテット
~省略~
# show ipv6 address lan2
LAN2 scope-id 2 [up]
Received: 436 packets 70276 octets
Transmitted: 358 packets 44440 octets
グローバル 240b:??:???:????:???:????:????:????/60 (lifetime: 13218/13218)
↑IPv6アドレスを取得
~省略~
スピードテスト!
環境構築前の個人用PCで計測
↓
環境構築後の個人用PCで計測
下りは何回か計測した平均値は変化なし。調子がいいと600M弱出ます。
上りは明らかに速度が上がりました!環境構築前200M前後→環境構築後430M前後
なお、スマホは環境構築前後で変化なしでした。。
導入後の構成
雑な感想
- 今回、RTPRO(http://www.rtpro.yamaha.co.jp)のページを参照させて頂きましたが、内容の充実ぷりに驚きました!。これだけ日本語のドキュメントが豊富だと、YAMAHAのファンがいらっしゃることも納得です。
- 実は、当初はネットワークを分割せずRTX1200のWAN側をDHCPリレーエージェントに設定しようと目論んでいました。
‥が、参考資料が出てこず。果たして可能か?どなたか教えて頂ければ幸いです。 - 将来的には、192.168.10.1/24ネットワークは全て固定IPを割当てることを予定しています。
こちらは時間ができ次第、追記します、
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!
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