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IVEC テスタークラス シラバス読解 Part12

2025/01/13に公開

はじめに

今回はテスト自動化に関するシラバスの読解になるが、この記事を書いている私自身テスト自動化に関する業務経験がない。
そのため、シラバスを読んだ結果「へぇそうなんだ」で終わりそうな気もするが、とりあえず読解してみます。

5. 専門テスト知識・スキル

5.1. テスト自動化

自動化されたテストを実行する計画の立案

テスト計画書中のテスト実行自動化範囲を確認する

自動化されたテストの実行計画作成に向けて、テスト計画書やテスト仕様書から主に以下の内容を確
認する。
・自動テストの内容や数量
・自動テスト実行に必要な環境(ハードウェアや機材、ソフトウェアなど)
・自動テストの合否判定方法(目視による確認、比較ツール等による自動判定など)

この辺の内容は手動テストでも類似した内容を検討するため、比較的イメージはしやすい。
テスト自動化の結果判定について、手動テストではテストベースとなる仕様書とテスト対象の挙動の比較がよくあるアプローチだが、自動テストの場合は比較ツールという便利なものがあるとのこと。
本当に使うかは分からないが、パッと思い浮かんだのがWinMergeで、そういうツールとかが使用されるんですかね?

ツール利用による合否判定で気になることは、ツールの精度がどのくらい担保できるかだが、
何でもかんでもツールを使っての判断というより、使用範囲が明確に定義した上で使うと決めておけば、問題なさそうには見える。

自動化されたテストの実行に必要な作業を把握する

自動テストの実行に必要な作業として、主に以下の内容を確認する
・テスト自動化環境の準備:必要なソフトのインストール、パラメータの設定、セキュリティソフト
の設定など
・テストケースの準備
・テストデータの準備:テキストファイル、エクセルファイル、CSV ファイル等、自動テストの仕様
や自動化ツールの仕様に合わせて準備
・テスト実行結果保存先の準備

テスト自動化の実行に必要なものに関して言及している。
こういったのは実際に手を動かした経験がある人なら、ピンと来る内容かもしれないが、やったことない人からすると想像し難い。知識として覚えておきましょうレベルに留めておく。

自動化されたテストの実行計画を作成する

前述の検討内容から、以下の内容を考慮した自動テストの実行計画を作成する。
・テストに必要な機器やソフトウェアの設定
・テストの範囲や数量、実行の時期
・テストの実行と結果確認に必要な工数
・テスト結果の確認:不具合発生時のテスト対象の問題と自動テストの問題分析や報告
・テストが実施可能な時間:夜間、週末、手動テストと並列実行の可否等
・同時に使用できるテスト環境数
・自動テストの問題によるスクリプト変更や、テスト環境設定変更等の時間

テスト自動化の実行計画作成の中身についての話である。
手動テストにはないテスト環境の設定変更も考慮したスケジューリングが求めらそう。
そもそも、この辺りの見積もりは何を基準に算出するのかは気になる部分である。
過去の自動化テスト経験があるなら概算で割り出せそうだが、今回が初の場合は計画作成者の感覚で割り出されるものを使うのか?
経験がないのでピンと来ていないが、環境の設定変更はすんなり完了するのかも気になる部分である。

自動テスト環境の準備

テスト計画書中の自動テスト実行環境を準備する

テスト実行計画に基づき、主に以下のテスト環境の準備を行う。
・テスト対象へのデータ入力を自動化するシステム
・テスト対象からの出力を確認するシステム
・テスト実行に必要なデータ等

テスト実行環境準備に際して、必要なものを整理するフェーズの話である。
ここで抜け漏れとかがあると、テスト実行時にスムーズに進まなくなるリスクを抱えるため、
何が必要かをピックアップして、その内容で問題ないかをチェックする体制があれば良さそうに見える。

自動テスト環境の動作を確認する

テスト環境の動作を確認し、環境不備による自動テストの失敗を防ぐ。
テストデータの読み込みやテスト実行結果保存の動作を確認し、自動テストの失敗や結果保存の失敗
を防ぐ。

手動テストでも不具合かなと思っていたものが、起票してみると環境不備でしたというオチが結構見かけるが、自動テストはより一層、事前の動作確認が重要だと考えている。
特に長時間必要なテストを行う場合、環境不備によってテストが失敗した結果、再実行から確認までの追加工数をかけてしまい、他のテストにしわ寄せが行き、テスト実行計画から遅れてしまう恐れがある。

自動テスト仕様の確認

自動テストの仕様書から、実行手順や結果確認方法を確認する

自動テストツールの操作方法やトラブル時の対応方法を確認する。
テスト実行結果に対して、主に以下の内容の確認が必要となる。
・自動化されたテストがテストケース通りに最後まで実施されたか(例えばテストスクリプトのエラ
ーにより途中で実行停止していないこと)
・上記が問題無く実施された場合に、テスト対象に対するテスト結果が期待通りであるか

トラブル時の対応やツールの操作方法についても事前に整理が必要である。
自動テストのテストスクリプトを作成する人がそのまま実行も担当しそうなイメージがあるが、自動テスト未経験者が行う場合やテストスクリプト作成者が不在の時を想定し、ドキュメント形式でツールの操作方法や結果の確認方法をまとめておくとスムーズに進められるかもしれない。

おわりに

次回はテスト自動化の後半戦について読解していきます。

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