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機械学習の方法・ライブラリについて

2024/01/06に公開
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有名な機械学習の方法と特徴・有名なライブラリをまとめておきます。

機械学習の方法

線形回帰 (Linear Regression)

  • メリット: 単純で理解しやすい。予測結果が連続的な数値。
  • デメリット: 非線形関係を捉えることができない。外れ値に弱い。
  • ライブラリ:Scikit-learn, Statsmodels
  • 利用例: 住宅価格の予測、気温予測など。

ロジスティック回帰 (Logistic Regression)

  • メリット: 結果が確率として解釈可能。バイナリ分類に適している。
  • デメリット: 非線形問題には不適。特徴間の複雑な関係を捉えられない。
  • ライブラリ: Scikit-learn, Statsmodels
  • 利用例: スパムメールの分類、クレジットスコアリングなど。

サポートベクターマシン (SVM)

  • メリット: 高次元データで効果的。非線形分類も可能。
  • デメリット: パラメータ選択が難しく、大規模データには不適。
  • ライブラリ: Scikit-learn, LIBSVM
  • 利用例: 画像分類、生物学的データ分析など。

決定木 (Decision Tree)

  • メリット: 直感的で解釈しやすい。カテゴリカルデータに適している。
  • デメリット: 過学習しやすく、不安定。
  • ライブラリ: Scikit-learn, XGBoost
  • 利用例: 顧客セグメンテーション、クレジットリスクの評価など。

LightGBM (Light Gradient Boosting Machine)

  • メリット: 大規模データや高次元データに対する高速処理と効率。過学習のリスクが低い。
  • デメリット: パラメータのチューニングが複雑で、適切な設定が重要。
  • ライブラリ: LightGBM, Darts
  • 利用例: クレジットスコアリング、異常検知、売上予測など。

XGBoost (eXtreme Gradient Boosting)

  • メリット: 優れた予測性能、スケーラビリティ、並列処理能力。
  • デメリット: リソース消費が大きい、適切なパラメータ設定が重要。
  • ライブラリ: XGBoost, Darts
  • 利用例: 金融リスク管理、推薦システム、画像分類など。

ランダムフォレスト (Random Forest)

  • メリット: 過学習を防ぎやすい。高い精度を提供。
  • デメリット: モデルが複雑で、解釈が難しい場合がある。
  • ライブラリ: Scikit-learn, H2O
  • 利用例: 株価予測、疾病診断など。

k近傍法 (K-Nearest Neighbors, KNN)

  • メリット: 単純で効果的。事前の仮定が少ない。
  • デメリット: 大量のデータでは計算コストが高い。特徴のスケーリングに敏感。
  • ライブラリ: Scikit-learn, WEKA
  • 利用例: 推薦システム、手書き文字の認識など。

k平均法 (K-Means)

  • メリット: クラスタリングが単純で効果的。大規模データにも適用可能。
  • デメリット: クラスタ数を事前に設定する必要がある。外れ値に敏感。
  • ライブラリ: Scikit-learn, TensorFlow (大規模データセット)
  • 利用例: 顧客セグメンテーション、文書のクラスタリングなど。

ご留意点

ディープラーニングもありますが、伝統的な機械学習とは異なるアプローチを採用しているので、上記には入れませんでした。ディープラーニングは、多層のニューラルネットワーク(深層学習ネットワーク)を使用して、高度なパターン認識や予測を行います。画像認識、自然言語処理、音声認識など、多くの先進的な応用に使われています。

また、複数の方法を組み合わせるやり方もあります。先日kaggleで線形回帰と決定木を組み合わせる方法を見て、刺激を受けました。早速試してみたところ、やや、予測結果が向上しました。どの手法を組み合わせるかは、その時の状況によって変わるので、テストしてみるのが一番かなと思います。

ライブラリについて

Scikit-learn (Python):

汎用的な機械学習ライブラリ。初心者向け。

TensorFlow (Google):

ディープラーニングに特化。産業レベルのアプリケーションに適している。

PyTorch (Facebook):

ディープラーニングに特化。直感的な使用法。

XGBoost:

高性能な勾配ブースティングアルゴリズム。大規模データセットに適している。

LightGBM (Microsoft):

高効率な勾配ブースティングアルゴリズム。大規模なデータセットや高次元の特徴に対する処理速度が特徴。

Darts:

時系列予測に特化したライブラリ。

Keras (TensorFlowの一部):

ニューラルネットワークの高レベルAPI。使いやすい。

Statsmodels:

統計モデリングと経済学的アプローチに焦点を当てたPythonライブラリ。

H2O:

高速な機械学習とデータ分析用のオープンソースプラットフォーム。

WEKA:

データマイニングに使用されるGUIベースのソフトウェア。

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参考になれば、嬉しいです^^

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