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AWS Systems Manager カレンダー機能を理解する
カレンダーの役割
- 運用チームが「いつ作業して良いか/悪いか」を定義できる仕組み
- 例:
- 平日の日中(業務時間)は作業禁止
- 深夜や週末だけメンテナンス可能
- 年末年始は変更を禁止
👉「安全に変更を実施できる時間」を明確認するためのガイドラインとなる。
主な機能
変更ウィンドウの作成
- カレンダーに「許可期間」「禁止期間」を設定可能。
- 繰り返しスケジュール(毎週・毎月・年単位)も設定可能。
カレンダーを作成する際、以下の2種類の属性のいずれかを指定する。
- デフォルトが「OPEN」のカレンダー:「営業日・営業時間帯」
- デフォルトが「CLOSED」のカレンダー:「休業日・営業時間外」
自動化との連携
- SSM Automation、State Manager、Patch Managerなどのジョブが実行される前にカレンダーを参照
- 許可時間でなければ「実行を拒否」または「待機」
複数カレンダーの組み合わせ
- AND/OR条件で複数のカレンダーを利用可能
- 例:
- 「本番カレンダー」と「セキュリティメンテナンスカレンダー」の両方で許可れている時だけ実行
コマンド例(OR条件)
aws ssm start-automation-execution \
--document-name "AWS-StopEC2Instance" \
--targets "Key=InstanceIds,Values=i-0123456789abcdef0" \
--calendar-names "arn:aws:ssm:ap-northeast-1:123456789012:document/MyCalendar1" \
"arn:aws:ssm:ap-northeast-1:123456789012:document/MyCalendar2"
利用シーン
-
業務時間帯の変更制御
- 平日日中はシステム変更を禁止し、夜間だけメンテ可能にする
-
年末年始・繁忙期の変更禁止
- 売り上げが集中する期間に変更をブロック
-
セキュリティパッチ適用
- Patch Managerの自動パッチ適用を「夜中のメンテ時間」にだけ許可
メリット
- 運用作業をカレンダーで見える化
- 誤って本番稼働中に大きな変更を実行するリスクを削減
- 組織の運用ガイドラインや監査要件に沿った統制が可能
まとめ
- Systems Managerカレンダーは変更可能な時間帯を制御する機能
- Automation、State Manager、Patch Managerなどの自動化タスクと連携
- 運用リスクを減らし、安全な変更管理を実現できる
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