生産性を爆上げする超高速ブラウザSidekickがおすすめすぎる

2022/01/23に公開


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はじめに

今まで色々なブラウザを使ってきましたが、行ったり来たりで結局のところメインブラウザはずっとGoogle Chromeを使ってきました。
国内でも世界でもブラウザのシェアはChromeが1位でほぼ一強状態なので、これがベストな選択だと思っていて特に疑ってもいませんでした。

しかし、最近 Sidekick というブラウザの存在を知り、試しに使ってみたところ、これが神すぎてついに長年使ってきたChromeからメインブラウザを乗り換えました。

Sidekickを使い始めてからは、Chromeに戻る理由がなくなったというぐらい素晴らしいブラウザです。

ブラウザ自体の動作が超高速なのはもちろん、基本の見た目や機能はほぼChromeと同じなのですが、生産性に特化して設計されたブラウザなのでとにかく使い勝手が良く、一度使うと手放せません。
Biscuit、Station、Stack、Franz、Ramboxなどのアプリ統合ツールを利用したことがある方は、Chromeにこれらのアプリ統合機能が搭載されたものをイメージしてもらうと、その便利さが想像しやすいかもしれません。

今回はそんな神ブラウザ Sidekick の特徴をいくつか紹介していきます。

すぐに試してみたいという方は主な使い方まで読み飛ばしてください。

Sidekickの特徴

Chromiumベースなので使い心地はほぼChrome


見た目はほぼChrome

SidekickはChromiumベースのブラウザなので、基本的な見た目や機能、使い心地はChromeと変わりありません。もちろんChromeの拡張機能も利用できます。今までずっとChromeを使ってきたので、ここが結構重要なポイントだったりします。Chromeを使っていた方なら違和感なく使用できます。

よく使うアプリをサイドバーに配置できる


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最大の特徴は、左のサイドバーにアプリを配置できることです。
GmailやGoogle Calendarなどの常に開いておきたいアプリは、サイドバーに配置することで余計なタブを開かずにアクセスできるのでとても便利です。
おそらく内部的にはタブとして開かれていて、それをピン留めしてサイドバーに埋め込んでるようなイメージだと思います。
後述しますが、それぞれのアプリはsessionを分離できるので、同じアプリを複数追加して別アカウントでのログイン状態を維持して素早く切り替えることが可能です。

ワンクリックで複数アカウントの切り替えが可能


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サイドバーのアプリは複数アカウントの切り替えが可能です。
GmailやSlackなどのもともと複数アカウントの切り替えができるサービスはもちろん、普通はいちいちログインしなおす必要があるサービスでも、アプリごとに独立したsessionで複数アカウントを運用することができます。
これによって、同じサービスでアカウントを切り替える際にログインし直す必要がなくなり、複数アカウントを持っているサービスの利用が格段にはかどります。

タブのセットを作成できる


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サイドバーのアプリ以外で開いているタブをグループにして、Sessionsとして保存することができます。目的ごとにSessionsを分けることで、タブグループを即座に切り替えたり、一気に別ウインドウで開いたりしながらブラウジングができます。
常時開いていたいわけではないけど、たまにいくつか決まったのページを開きたいような場面や、調べ物をしていてたくさんタブを開いている時に、別の作業がはいって一時的に今のタブグループを退避させたい時などにも活躍します。
Sessionsという名前ですが、こちらはsession自体は分離されていない単純なタブグループ機能なので、アカウントのログイン情報などはメインのsessionと共有されています。

AIが使っていないタブを自動的にサスペンドしてメモリを節約してくれる


Tab suspenderの設定画面

ChromeでもThe Marvellous Suspenderというタブのメモリ消費を抑える拡張機能があるので、以前は私もそれを使っていたのですが、Sidekickでは同等の機能が標準で搭載されています。
この機能はOFFにすることも、サスペンドまでの時間を調整することもできますし、アプリごとやドメインごとにサスペンドさせないように設定することも可能です。また、ホーム画面ではどれだけメモリが節約できているのかも確認できます。
この機能のおかげでタブを大量に開いていても高速なブラウジングが可能です。


ホーム画面

ブラウザ内でSplit Viewが可能


Split View

サイドバーのアプリをOpt+clickすることで素早くSplit Viewで開くことができます。また、検索バーのすぐ右のアイコンやOpt+Bからでも、アプリや開いている任意のタブを選択してSplit Viewで表示させることもできます。いちいち複数ウィンドウを開くことなく画面分割ができるのでとても便利です。

プライバシーの保護を重視している

Sidekickはプライバシーの保護を重視していて、ブラウザの履歴やクッキー、パスワードなどのプライベートなデータは、安全にローカルデバイスのみに保存され、それらをクラウドに送信することはありません。データ送信をしないことはブラウザの高速化にも繋がってきます。
基本利用は無料ですが、有料のサブスクリプションプランで収益化を図ることで、利用データを決して販売することなくサービスの運営を行っているようです。
余計なデータ共有を防ぎたい方には嬉しい配慮です。

We believe that protecting your data and online identity is a key piece of building the work environment of the future. Thus, our private data such as browser history, cookies, or passwords are secure and only stored on your local device. We never send them to the cloud and give you full control over your data.

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Ad blockerが標準搭載されている


Ad blockerの設定画面

これもChromeの拡張機能でいくつか有名なものはありますが、Sidekickでは標準搭載されています。ブロック機能をOFFにしたり、ホワイトリストを登録することもできるので、好みに応じて利用することができます。

前に見ていたタブに戻るショートカットがある

Opt+Z(WindowsではAlt+Z)で前に見ていたタブに移動することができます。
これが地味に便利で、新しいタブを開いたもののすぐに前に見ていたタブに戻りたい時などに重宝します。

主な使い方

ここからは導入から主な使い方について紹介していきます。

インストール〜Sidekickアカウント作成

以下のリンクから無料でダウンロードできます。
https://www.meetsidekick.com

インストール後に初回起動すると以下のような画面が表示されます。

使用目的や現在利用しているブラウザで感じている主な問題についての簡単なアンケートに答えて続行します。

すると、プライバシーに関する声明が表示され、利用データの販売、検索や広告などで収益を得ていないことが明記されています。
「Sounds good」をクリックして先に進みましょう。

Sidekickアカウントを作成する方法の選択画面が表示されるので、お好きな方法を選択してください。私はemailでのサインインを選択しました。

emailでのサインインでは、再度Googleアカウントでサインアップするか、そのままemailでサインインするかを選択する画面が表示されます。Googleアカウントでのサインアップが再度表示されたのは、多分Gmailアドレスを使ったからだと思います。
emailで続行する場合は「send a one-time login code」をクリックします。

先ほど入力したemailアドレス宛にログインコードが送られてくるので、次の画面で入力して「Continue」をクリックします。

以上でアカウント作成は完了で、Sidekickを利用開始できます。

初期設定の際に、必要に応じて現在利用しているブラウザからブックマークや拡張機能などをインポートするように促されるので、特にChromeからの乗り換えに関しては難なく環境の移行ができます。後からお好きなタイミングでインポートすることも可能です。

ブックマークや拡張機能の同期は、Chromeが最近サードパーティーブラウザで同期機能を使用できなくしたこともあり、2022年1月現在ではできなくなってしまっているようですが、まもなくSidekickでの同期機能がリリースされるようです! 同期ができれば本当に最強です。
なので、Chromeと少し違うのは、ブラウザの右上のアカウントアイコンのメニューからはGoogleアカウントでログインして同期することはできず、あくまでもブラウザのUser Profileとしての利用となっています。

現時点でどうしても今すぐ他の端末で同期を取りたい場合は、一度Chromeをインストールして同期を取った後に、Sidekickにインポートするという方法が案内されているようでした。

複数アカウントの切り替え設定をする

Sidekickの最大の特徴である複数アカウントの切り替えについて説明します。

GmailやSlackのような、もともとサービス側で複数アカウントを切り替えられるものに関しては、サイドバーのアプリを右クリックすることで表示されるメニューから、そのアプリに複数アカウントを追加するだけで、Sidekickのアプリメニューから切り替えができるようになります。

そうでないサービスに関しては、普通はいちいちログインし直さないといけませんが、アプリメニューの右上の歯車アイコンをクリックして表示される設定から、Private sessionの項目をONにすることで、そのアプリのsessionを独立させることができます。そうすることで、別々のアカウントでのログイン状態を維持することができます。

サイドバーに配置するアプリは同じアプリをいくつも追加できるので、メインで使っているアカウント以外はPrivate sessionの設定をONにして、サブのアカウントでログインして使います。もちろんメインのアカウント含め、全てPrivate sessionにしても問題ないです。

そうすることで、サイドバーのアプリを切り替えるだけで、アカウントを切り替えながら利用することができます。

おわりに

Chromeの強力なブラウザ機能はそのままに、アプリ統合ツールとしての機能を持ち合わせることで、神ブラウザとなっているSidekickを使えば、生産性が爆上がりすることは間違いないです。

無料でダウンロードでき、フリープランでも十分な機能なので、とりあえずサブブラウザとしての利用からでも試しに使ってみてはいかがでしょうか。

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