読書メモ「ユニコーン企業のひみつ」

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なぜ読もうと思ったか

この春、所属する会社でも大きく組織変更がありました。
組織としてのミッションがいくつか定義され、これとは別に、プロジェクトがミッション横断的に作られ、各人は複数プロジェクトで作業を行う、そんな感じになりました。
マトリックス組織とも違って、部門階層を持たない形になりました。

色々違和感もありつつ(プロジェクトという言葉が多義的すぎるなど)、これはどこから来てるのだろう、と思ったところ、この本でその辺りの言葉に触れられてそうに見えて、自分の組織をより理解できるのではないかと思い、購入してみました。

そもそもの対象組織

本書の視点は、従来型エンタープライズ組織とテック企業という対比で、結局日本的SI階層構造企業は対象外かなと、早々に感じてしまいました。
けど、アメリカだってスウェーデンだって、例えば政府調達でシステム開発する会社はあるだろうに、それはきっとSI階層構造でプロジェクトとして遂行するだろうに、そういうところの仕事をどう見ているのだろうというのは率直な疑問です。

開発を継続して学習するということ

ユニコーンだろうと同じ人が製品を開発し続けることはないはずで、ただ組織として継続を考えるということではないかと思います。

これをSI型プロジェクトに当てはめることはできるのか。
プロジェクトが終わったらそこで一旦解散、というのは確かです。そしてそこに学習という観点での厳しさがあるのも確かです。
ではどのように対処するか。
ミッションに向かって学習の結果を残そうと言っても、ストレートには響かない気がします。契約に基づいて実施するプロジェクトでやるべきことは契約内容に基づく範囲だからです。
そうではなくこれからは個社対応をやめよう、今後開発するものは、横展開可能なサービスとして開発しよう、みたいなメッセージなら分かるかなという気もします。そのための途中の段階で個社対応するのは仕方ないと理解できます。
ただ、最初の政府調達の例のように、世の中には意外と個別対応が必要な、すなわちそこでしか学習を活かせない仕事もあるしな、とも思います。

結局ミッションとは

本書前半では、ミッションは、かなり抽象度の高い話をしてるのかと思いましたが、後半では、インパクトを測れるようなものにしようという話が出てきて、そうだろうと思いました。
これも、ともすれば商談数、売上数のKPIみたいな方向に流れがちですが、それはミッションに対するインパクトではないわけです。世界の情報を整理する、というミッションのインパクトと、広告費の売り上げは直接には関係しないでしょう。
いわんや、個別対応プロジェクトの積み重ねの結果としてのミッションへのインパクトの測定というのはなかなか難しい課題のように思います。
顧客満足度調査?何か違う気がします。

協働

課金コードは何番だ?の話を出してくれました。
個人的には、ある意味、全てはこれが原因だと思ってます。
そして、これは会計制度的に避けられないものと言われています。
しかしな・・・
ドラッカー先生も言ってました。所詮、給与以外の費用は直接労働に比例させている「みなし」でしかなく、実のところは、膨大な固定費を各契約の費用で賄っているわけです。それが良くて、数時間のオーダ付け替えが良くない理由は何なんだろう。「みなし」のルールを見直すことで、日本はもっと強くなると思うんだけど。

まとめ

目的はあまり達せられていませんが、この手の本を久しぶりに読んで、面白かったのは間違いありません。