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Okta Verifyの同一デバイス登録機能を試してみた!:2024年6月のリリースノート

2024/06/24に公開

こんにちは!JOUG運営メンバーのたつみんです!

OktaではAuthenticatorとしてOkta Verifyを利用することが多いと思います。
今日は2024.06のリリースノートでEarly Access(早期アクセス)として以下の記述がありましたので、その検証結果を残しておきます。

Same-device enrollment for Okta FastPass
On orgs with Okta FastPass, the Okta Verify enrollment process has been streamlined:

  • Users can initiate and complete enrollment on the device they’re currently using. Previously, two different devices were required to set up an account.
  • Users no longer need to enter their org URL during enrollment.
  • The enrollment flow has fewer steps.

This feature is supported on Android, iOS, and macOS devices. To enable it, go to Admin ConsoleSettings and turn on Same-Device Enrollment for Okta FastPass.

概要

リリースノートの簡単な要約としては、これまでOkta Verifyの登録をする際に2つの異なるデバイスを使用する必要がありました。今回、ユーザーが使用しているデバイスで登録が行えるようになりました。

これにより、ユーザーアクティベーション時にモバイル版Okta Verifyの登録が不要となり、シームレスな登録が可能になります。

モバイル版Okta Verifyの登録ができない場合、以下のブログのように複雑なポリシー設計と煩雑なセットアップが必要でした。
Oktaユーザーアクティベーション時にモバイル版Okta VerifyをセットアップをせずにOkta FastPassを使いたい時の対応方法

留意点

なお、この機能はAndroid、iOS、macOSのみ対応ですが、現在プレビュー版のOkta Verifyバージョン5.1.3ではWindowsにも対応しています。正式リリースを待ちましょう。
Windwos版Okta Verifyバージョン5.1.3がリリースされたため、Okta Verifyが利用できるOSプラットフォーム全てでこの機能が利用できるようになりました。

設定方法

Early Access(早期アクセス)機能の有効化

  1. Okta管理画面のSetting > Featuresにアクセスします。
  2. Same-Device Enrollment for Okta FastPassを有効化します。

Okta Verify Enrollment optionsの調整

Okta管理画面>AuthenticatorsからOkta VerifyのEditからEnrollment optionsを以下のようにAny methodとなっているかを確認します。
これにより従来のQRコードによる登録を許容することができます。

ユーザーアクティベーション時の挙動

実際にテストユーザーを作成し挙動を確認してみます。

  1. アクティベーションメールや一時パスワードを利用しサインインを開始します。
  2. Okta Verifyのセットアップを求めらられるのでセットアップをクリックします。
  3. Okta Verifyの設定をクリックします。
    • ここで従来のモバイル版Okta Verifyでの登録を行うためのリンクも用意されています。これはOkta Verify Enrollment optionsでAny methodを選択したためです。
  4. Okta Verifyが起動するのでアカウントの追加をクリックします。
    • ここではすでにOktaのテナントURLが入力された状態となっています。
  5. 残りの操作はこれまでと同様に実施します。
  6. 登録後に3.の画面に戻ってきますが変化がないため、サインインに戻りますをクリックします。
  7. サインイン画面でOkta FastPassでサインインするをクリックし、Okta Dashboardにアクセスできることを確認します。

まとめ

このEarly Access(早期アクセス)によってOktaアカウントのアクティベーション時に複数の端末を行き来しなくてよくなりました。ユーザーにとっても説明をする情報システム部門にとっても摩擦のないスムースなオペレーションができることは素晴らしいなと思います。
一つ残念なのは、登録後に自動遷移しない点です。Okta Dashboardまで自動遷移すれば、作業がスムーズに完了すると思います。

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