REST APIとは何か
✅解説
REST(Representational State Transfer)APIは、Webサービスやクライアント間でデータのやり取りを行うためのソフトウェアアーキテクチャのスタイルです。
REST APIでは、HTTPプロトコルを使用して、リソース(データや機能)に対する操作を行います。RESTの原則に従って設計されたAPIは、以下の特徴を持ちます。
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リソース指向: APIはリソースを表現し、それらに一意の識別子(URL)を割り当てます。例えば、ユーザー情報や商品データなどがリソースとして扱われます。
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統一インターフェース: REST APIは一貫したインターフェースを提供します。HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使用してリソースの操作を行い、HTTPステータスコード(200 OK、404 Not Foundなど)を返します。
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ステートレス: サーバーはクライアントの状態を保持しません。各リクエストは必要な情報を含み、独立して処理されます。セッションの状態管理はクライアント側に委ねられます。
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レスポンスの表現: クライアントは受け取るデータの形式を指定することができます。一般的にはJSONやXMLなどの形式が使われます。リクエストヘッダにAcceptヘッダを含めることで、希望するレスポンス形式を指定します。
REST APIは、様々なプラットフォームやアプリケーション間での相互運用性を高めるために広く利用されています。Webサービスの提供やデータの共有、モバイルアプリケーションのバックエンドなど、さまざまな場面で活用されています。
✅以下は、REST APIの一部をJSON形式で表現した例です。
{
"name": "Product API",
"description": "API for managing products",
"endpoints": [
{
"path": "/products",
"method": "GET",
"description": "Retrieve a list of products"
},
{
"path": "/products/{id}",
"method": "GET",
"description": "Retrieve a specific product by ID"
},
{
"path": "/products",
"method": "POST",
"description": "Create a new product"
},
{
"path": "/products/{id}",
"method": "PUT",
"description": "Update an existing product"
},
{
"path": "/products/{id}",
"method": "DELETE",
"description": "Delete a product"
}
]
}
この例では、商品(products)を管理するREST APIを表現しています。APIの名前、説明、エンドポイントの一覧が含まれています。
各エンドポイントは、パス(path)、HTTPメソッド(method)、および説明(description)のプロパティを持っています。たとえば、"/products"へのGETリクエストは、商品の一覧を取得するために使用されます。また、"/products/{id}"へのPUTリクエストは、特定の商品を更新するために使用されます({id}は商品IDを示すパラメータです)。
JSON形式は、データの表現と交換に広く使用される形式であり、REST APIの設計やドキュメント化にも適しています。上記の例は簡略化されていますが、実際のREST APIでは、リクエストやレスポンスのボディにさらに詳細なデータやフィールドが含まれることが一般的です。
まとめ
よく聞くREST APIとは、一意なURLを割り当てられていて、 HTTPメソッドのGET,POST,PUT,DELETE、を使用し、セッションの状態管理は、クライアント(操作する人)が行い、データの形式はJSONです。
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