個人開発アプリのマーケティング関係試行錯誤

2025年1月にリリースした以下のアプリのマーケティングに関わる試行錯誤を記載する。
私はエンジニアで、仕事でマーケティングに関わったこともないのでマーケティングに関してはど素人。
このアプリを通してマーケティングを実践で学んでいきたい。
マーケターの方や同じく個人でアプリを作っている方などお気軽にコメントしてください。

現状
2025年1月2日に公開し、本日2月10日時点の状態
1日1ダウンロードないくらい(少ない)。1ミリもバズったりはしていない。
admobも設定してみたが、1月の収益は7円(少ない)。
しかも今マッチ率が5%くらいで本当にたまにしか広告が出なくなっている。。なので2月は今のところ0円。
app storeでの検索ワード別ランキング
検索ワード | 順位 |
---|---|
語彙力向上 | 1 |
語彙力クイズ | 9 |
日本語語彙力クイズ | 1 |
慣用句クイズ | 5 |
ことわざクイズ | 22 |
語彙力アップ | ? |
社会人語彙 | 1 |
大人語彙力 | 4 |
「語彙力クイズ」でもう少し上位になりたいところ。「語彙力向上」では一位だけど「語彙力アップ」だとかなり下なのも面白い。「語彙力アップ」をキーワードに設定しているアプリが多いのかな。
ちなみに弊アプリのタイトルやキーワードは以下
キー | 値 |
---|---|
タイトル | 日本語語彙力クイズ |
サブタイトル | ことわざ慣用句など社会人に必要な大人の語彙力を身につけよう |
キーワード | 日本語,語彙,語彙力向上,語彙力アップ,ことわざ,慣用句,国語,クイズ,語学,大人の語彙力 |
この現状がこれからどうなっていくかみていきたい。
ちなみにreact-nativeで作っているもののandroidはまだリリースしていない。また、app storeで日本語以外の言語へのローカライズもまだできていない。

しかも今マッチ率が5%くらいで本当にたまにしか広告が出なくなっている。。なので2月は今のところ0円。
このadmobの広告が出ない問題に関してはGoogle AdMob コミュニティで質問してみた。
早速回答があってありがたい。

マッチ率の問題はまだ解決しない。
ボトムバナー用のユニットだけeCPM Floorを無効にしてみた。しばらくこれで様子を見てみる。今広告ユニット3つあるので、他と比較してボトムバナーのユニットがどうなるか観察する。

↑の対応のおかげか今日だけでいきなり16円の収益が発生した。1月7円、2月1円だったので飛躍的な増加だ。
本日19時にかなりリクエストが増えている。
この時自分は触っていないので誰かが長時間アプリを使ってくれたのかも知れない。だとしたら嬉しい。
しかし突然増えたのを怪しまれたのか、広告配信が制限されてしまった。。
広告制限の通知メールは17:30ごろに届いているのでおそらく19時に増えたリクエストとは関係ない。だとすると自分でアプリを見たのが不正だと勘違いされたのかも知れない。広告はクリックしてないし、普通に1ユーザーとしてアプリを使っただけのつもりだったが、勘違いされた可能性はある。
少しの間、本番のアプリは開かないでおこう。
広告収益が増えたのは嬉しいが広告配信制限は大誤算だ。いつ戻るのだろうか。

うーん、よくみると広告は4回しか表示されていない。それで16円も収益が出るかは怪しい。
eCPM Floorを無効にしたことによるバグかも知れない。
そもそもマッチ率が低くて広告が表示されなくて悩んでいたのに、まさか広告を制限されるとは思ってなかった。そもそもほとんど表示されてなかった広告を制限しないで欲しい。
ただネットで調べてみると大抵は1ヶ月ほどで制限が解除されているみたい。
例↓
とりあえず待つしかないかな。広告のことは忘れてアクティブユーザーを増やすことに注力しよう。

「広告のことは忘れて」とか言ってたが、普通に毎日見ている。広告配信の制限はまだ続いているが、今までより表示されるようになったみたいで数円ではあるがちょくちょく収益が発生するようになった 🎉
自分では今一応アクセスしないようにしているので、自分以外のユーザーが定期的にアクセスしてくれているみたいだ。

3/1に始まった広告の配信制限は3/10に解除された。
ポリシー センターには「現在、問題はありません」と表示されている。
結局何が原因だったのかわからない。
3/2にメールが来たから3/2の行動に問題があったのかと思っていたが、https://zenn.dev/link/comments/4f0b5736fc03cb の画像を見ると3/1から配信制限がかかっている。
3/1に67リクエストあったが、そんなに不自然なほど大きい数ではない。どちらかというと3/2の250リクエストの方が他の日と比較すると不自然だが、これ以前に配信制限が開始されたということは関係ない。
仮説でしかないが、3/1まではほとんどが自分のリクエストで同じIPからのみリクエストが来ているので不正を疑われたが、3/2から別のユーザーがリクエストするようになった、かつ私もアプリを開かないようにしていたので不正と見做されなくなったのかもしれない。
はっきりとした原因は不明だが、とにかく広告制限が解除されてよかった。

しかも今マッチ率が5%くらいで本当にたまにしか広告が出なくなっている。。なので2月は今のところ0円。
これは完全に解決したと思われる。過去7日間はマッチ率100%になっている。
これもまた理由はいまいちわからない。わからないが今後の参考のために考えられる可能性を以下に挙げておく。
- eCPM Floorを無効にしたこと
- 自分でアプリにアクセスしなくなったこと
- 自分以外に定期的にアクセスするユーザーが現れたこと
- 単純に時間が経ったから(公開してから約2ヶ月経過)
- ダウンロード数が増えたこと(と言っても50くらい)
2/28にeCPM Floorを無効にして3月から表示されるようになったのでタイミング的には関係ありそうなんだが、eCPM Floorを無効にしていない広告ユニットも表示されるようになっているので偶然の可能性もある。
またタイミングを見てeCPM Floorを有効にしてどうなるかチェックしよう。

ASO対策の効果もあり、インプレッション数が増え、先月と比較するとどの数値も伸びている。
1日1ダウンロードもないくらいだったのに、1日平均2ダウンロードくらいになってきている。
合計100ダウンロードも達成した。嬉しい。

app storeでABテストができるので2/5から実施している。
元々のスクショ
新しいスクショ
- スマホの画像の横幅を細くした
- 文字を左揃えから中央揃えに
- モードが選択できることを伝える画像を一枚目に
- 通知のスクショは通知設定画面ではなく、通知が来た時の画面に
- 通知のスクショを3枚目に
上記のようなことを変更した。変更箇所が多くて何が効果があったのか分かりづらいのでもう少し差異を減らすべきだったと後悔している。次からはそうしよう。
今のところ新しいスクショの方が良いという結果になっているが、いかんせんダウンロード数が少なすぎるのでまだ信頼できるデータではない。もう少し様子見しよう。

2週間と少し経過した。
ダウンロード数が少ないから信頼度0%になっているけど、新しいスクショの方がコンバージョン率が高いので採用する。

入力形式のクイズモードを追加したのでスクショも追加した。
他はそのまま。
また改めてスクショの表示順や文言のABテストを実施する。ABテスト実施時に片方に入力モードに関するスクショが存在しないと違いが生まれた要因を分析しづらいため、今回追加しておく。

2/26 新たにABテストを始める。
↑のようなスクショを1枚目に追加した。他は一切変更なし。
問題はまだ追加予定であること、登録不要であること、ユーザーが抱えていそうな悩みを1枚目のスクショに入れた。今までスクショは全部アプリの画面の画像を入れていたが今回思い切ってなしにしてみた。2枚目以降でアプリの画像はあるので、1枚目にもう少し情報を入れた方が良いかなと思ったため。
これでしばらく様子見して効果があるか確認する。
ABテストで確認できるコンバージョン率の他に、プロダクトページを見る確率もあげたい。今は10%くらいなのでこれが20%くらいになってくれると嬉しい。

2/26開始のABテストはあまり差が表れていない。コンバージョン率は多少高いが、大きな差はない。
とりあえずもう少し見てみよう。

約1か月経過したがやはりそこまでの差はない。
一応新しいスクショの方がコンバージョン率が高いため採用する

レベル設定機能も追加したのでスクショも結構変えた。アプリを使用するイメージが湧くようにしている。

1日目のリテンション率が0になっていることに気づいた。
1日目のリテンション率というのは「インストール後、24時間以内にこのアプリを開いたアクティブなデバイスの割合」のこと。つまりインストールの次の日に誰もこのアプリを開いてない!
自分のデバイスでは開いているけどそれはカウントされていないのかな。
とにかく、インストールしたけど継続して使ってくれる人がいないってことが分かった。だから今の状態でダウンロード数を伸ばそうとしても↓の記事でいう穴の空いたバケツに水を入れているだけだ。
穴の空いたバケツどころか底が抜けたバケツかもしれない。
習慣化のために通知を設定できるのだが、その設定を促すお知らせをホーム画面に表示するように修正し、昨日リリースした。これで多少改善できれば良いが、コンテンツの方ももっと充実させないといけないな。
問題追加はもちろん、今は4択での解答しかできないが入力形式でも解答できるようにしようと考えている。ちゃんと覚えてないと入力形式では解答できないので、より頭に定着しやすいと思う。

アクティブなデバイス数って指標があることに気づいた。
アクティブなデバイス数は少なくとも1セッションを行ったデバイスの合計数とのこと。最高でも3しかないのでこれをまずは10くらいにしたい。

今は4択での解答しかできないが入力形式でも解答できるようにしようと考えている
これを対応した。バージョン1.0.7から入力形式でも解答できるようになった。

回遊率を上げるため、回答した問題一覧の一番下に「再挑戦」ボタンや別のモードに遷移できるボタンを設置した。
元々は何もなく左上のホームボタンを押して再度スタートボタンを押すしかなかったので、回答後どうすれば良いかわからないユーザーもいたと思う。それを減らしたい。

クイズのレベルを選択できるようにし、回答した問題一覧の下にレベル設定ページへ移動するためのボタンも設定した。とりあえず全レベルでやってみて難しければレベルを下げてまたクイズに挑戦する、みたいな感じで回遊率が上がることを期待している。レベル設定ページでもレベル設定後にすぐにクイズスタートできるようにクイズ開始前のページに移動するボタンを設定した。

競合調査してみよう。
「語彙力クイズ」という検索ワードで上位に表示されたい(現状9位)ので1位のアプリについて調べてみる。今1位のアプリは「毎日10問!語彙力アップクイズ600問」というアプリ。
このアプリがどのキーワードで上位に表示されているのか、レビューでどういう部分が評価されているかどういう不満があるかなどを調べる。
まず https://zenn.dev/link/comments/ef2812147681a0 で書いた検索ワードを調べてみる。
検索ワード | 順位 |
---|---|
語彙力向上 | ? |
語彙力クイズ | 1 |
日本語語彙力クイズ | 2 |
慣用句クイズ | ? |
ことわざクイズ | 15 |
語彙力アップ | 1 |
社会人語彙 | ? |
大人語彙力 | 4 |
やっぱり「語彙力」というワードで上位に入っているよう。他の検索ワードも調べてみよう。
「読解力」、「現代文」でも1位だった。「国語」でも5位。受験生がこのあたりのワードで検索してダウンロードしてるのかも知れない。
「現代文語彙」や「現代文単語」でも上位。
https://appfollow.io/ というサイトでどういうキーワードでダウンロードされているかなどが見れるとの情報を得た。
やはり「語彙力」、「読解力」、「現代文」などでダウンロードを獲得しているようだ。
ちなみに私のアプリで検索するとダウンロード数が少なすぎて「No data available」と表示された。Top impressionsの方は表示され、意外にも「ことわざ」がトップだった。
検索ワード「ことわざ」でのランキングは79位なんだが、ことわざを勉強できるアプリを探している人が多いということか。

「毎日10問!語彙力アップクイズ600問」は以下の6つのワードで1位らしい。
すごすぎる。
このあたりのキーワードで上位に入ればダウンロード数を増やせるはずだ。
ちなみに私のアプリで表示されたのは↓の2つだけ
「語彙」で徐々に上がってきているのは嬉しい。他のワードでも上がるようにキーワードやサブタイトルなどを調整していこう。

サブタイトルとキーワードを以下のように更新した。
Before
キー | 値 |
---|---|
タイトル | 日本語語彙力クイズ |
サブタイトル | ことわざ慣用句など社会人に必要な大人の語彙力を身につけよう |
キーワード | 日本語,語彙,語彙力向上,語彙力アップ,ことわざ,慣用句,国語,クイズ,語学,大人の語彙力 |
After
キー | 値 |
---|---|
タイトル | 日本語語彙力クイズ |
サブタイトル | ことわざ慣用句など含め語彙力アップ、現代文の読解力向上にも! |
キーワード | 日本語,語彙,語彙力向上,語彙力アップ,ことわざ,慣用句,クイズ,語学,現代文,読解力 |
「毎日10問!語彙力アップクイズ600問」が1位を獲得している現代文や読解力というワードを散りばめた。「大人の語彙力」などは検索ボリュームがなさそうなので削除した。
これで現代文や読解力という検索キーワードで上位を獲得し、ダウンロード数を増やす。

早速「現代文」で22位になっていた 🎉
まだまだだけど嬉しい。
追記
22はランクではなかった。。でもまあ21-50位内に入っているみたい。

↑で見ているRANKING TOP 21-50とかはトライアル期間だから見れてただけで、トライアル期間終わったら無料会員では見れなくなった。。
仕方ないので自分で確認する。
https://zenn.dev/link/comments/ef2812147681a0 で書いた検索ワードのランキングが今どうなっているか調べてみる。
検索ワード | 順位 |
---|---|
語彙力向上 | 1 |
語彙力クイズ | 1 |
日本語語彙力クイズ | 1 |
慣用句クイズ | 5 |
ことわざクイズ | 22 |
語彙力アップ | 13 |
社会人語彙 | ? |
大人語彙力 | ? |
「語彙力クイズ」で1位になってた!
また「語彙力アップ」も前はランク外だったのに13位まで上がっていた。「社会人語彙」等は関連キーワードを設定しなくなったのでランク外に。これらは検索ボリュームが多くないので問題ない。
1ヶ月で結構ランキングが上がっていて嬉しい。
新たに狙い始めた「読解力」、「現代文」でももっと上位に表示されるようにしたい。現状はこんな感じ↓
検索ワード | 順位 |
---|---|
読解力 | 24 |
現代文 | 48 |
まだまだ上位とは言えない。トップ10に入りたいところ。そうすると受験生とかにもダウンロードされるはず。

@react-native-firebase/analytics を使って計測できるようにした。
とりあえずどのページにアクセスが多いかだけ見れるようにしている。これからクリックなども計測できるようにしたい。
全体で間違いが多い問題や復習リストに追加されることが多い単語なども取れたら良さそう。

クリックも追加した。復習リストに追加された単語や復習リストから削除された単語、4択問題で選択した項目などが計測できるようにした。
google analyticsでどう見るのかいまいち分かってないので、これで少し様子を見て改善点が見つかれば計測方法も変えていく。

クイズのレベル分けも実施し、レベル1・レベル2の問題が100以上になってきたので多言語化する。と言っても日本語学習者が使うと思われるのでアプリの中身は日本語のままでapp storeで表示されるタイトルや説明を外国語に翻訳した。
chatgptに依頼し、英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語に翻訳した。また各言語のスクショも作成した。
AIの力を借りてだいぶ楽しているとはいえ、なかなか大変だった。ABテストなどで全言語スクショ変更するのは難しそう。ABテストは日本語だけでやって、他の言語はしばらく最初ので放置しよう。
次のリリースで反映予定