【初心者向け】Pythonの仮想環境を作成する
はじめに
今回は、Pythonの仮想環境を作成する方法を紹介します。
私の動作環境
- MacBook Air M1 2020
- メモリ 16GB
- MacOS Sonoma 14.7
- Python 3.12.6
仮想環境を使用する利点
仮想環境は、プロジェクトごとに独立した実行環境を作成できる仕組みです。
これによって、
- プロジェクト間の依存関係の競合を避けることができる
- システム全体のPython環境を汚染せずに済む
- プロジェクトの再現性が向上する
などといったメリットが生まれます。
Python仮想環境の作り方
実際にPythonの仮想環境を作ってみます。
1. 仮想環境の作成
Pythonでは、venv
モジュールを使用して仮想環境を作成することができます。
python3 -m venv 仮想環境の名前
このコマンドにより、カレントディレクトリに仮想環境を作成することができます。好きな名前に変更することも可能です。
私は「myenv」という名前で作成してみることにします。
python3 -m venv myenv
カレントディレクトリに仮想環境「myenv」を作成
2. 仮想環境の有効化
仮想環境を作成したら、それを有効化します。
source 仮想環境の名前/bin/activate
このコマンドは、作成した仮想環境を有効化(activate)します。
-
source
: 現在のシェルでスクリプトを実行するコマンドです。 -
myenv/bin/activate
: 仮想環境のbin/activate
スクリプトを実行します。
これにより、仮想環境の設定が現在のシェルに適用され、仮想環境内のPython実行ファイルとパッケージが優先的に使用されるようになります。
仮想環境の有効化後に起こること
仮想環境を有効化すると、シェルのプロンプトが変わり、仮想環境の名前(私の場合myenv
)が表示されます。
私の場合(Warpを使用しています)
3. 必要なパッケージをインストール
仮想環境が有効になった状態で、必要なパッケージをインストールします。pip
を使用してパッケージをインストールできます。
pip install パッケージ名
このようにインストールできる
この設定を行うことで、Pythonプログラムを仮想環境内で実行することが可能になります。
4. 仮想環境の終了
仮想環境の使用を終了する場合は、以下のコマンドを実行して仮想環境を無効化します。
deactivate
このコマンドは、仮想環境を無効化(deactivate)します。
仮想環境の名前(私の場合myenv
)が表示されなくなった
これで、通常のシステム環境に戻ることができます。
まとめ
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
仮想環境を使うことで、プロジェクトごとに異なるパッケージを管理でき、依存関係の競合を防ぐことができます。
興味を持った方は、Pythonを使ったプロジェクトを効率的に管理するために、ぜひ仮想環境を活用してみてください!
皆さんも素敵なハッピー仮想環境ライフを!!!🌸
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