新卒スクラム未経験が認定スクラムマスタ(CSM)の研修を受けた話
動機
会社の新製品開発に向けて本格的にスクラム開発を取り入れる、そして自分自身がスクラムマスタという役割に興味があったので資格獲得のために申し込んだ次第。
受験資格の要件である認定研修を受けました。
研修概要
自分が受けた研修はAgile Business Institute様の認定スクラムマスター研修。
講師は英語だが通訳の方の適宜翻訳があるのでコミュニケーションは特に困らない。
しかも、もう一人日本人でスクラムに詳しい方が基本的に研修を回してくれるので全然心配いらない。
とにかく明るいスクラム。土日を研修に費やした窓際の心が少し癒される。
一生懸命覚えたであろう日本語でありがと〜ありがと〜って言ってくれて、こちらこそコミュニケーションとってくれてありがと〜って言いたい感じでした。
10:00~16:00の6時間を土日の二日間で行う。
zoomのルームで4, 5名に分かれてグループワーク中心でスピーディーにスクラムを一通り体験していく感じです。
研修の流れ
1日目:
10:00~(午前):研修の挨拶とmiro(今回利用したホワイトボードアプリ)の簡単な使用方法。
miroを使用したことがなくてもついていける。自分達ですることはバーンアップチャートの編集とグループワークの解答くらい。
今回は5人グループになったのだが、スクラム開発経験あり、もしくは経験中の方が3人、未経験だがベテランエンジニアさんが1人、ペーペーの新人の自分が1人という構成だったので足手まとい烙印を押されるんじゃないかとも思ったが、全然どうにかなった(チームメンバーの方みんな優しかった)。
miro上で8つの島を渡り歩くという設定でスクラム開発について学んでいく設定。
さすがほんの少しだけお高いだけあってよくできている。
1:アジャイル、スクラムの概要
・スクラムとウォーターフォールの違い
・学習の全体像
2:スクラムメンバーのそれぞれの責任について
・プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者それぞれの責任をディスカッション形式で
考える
をまずは1日目の午前中に学習。
13:30~(午後):2日間を午前午後で4スプリントに分け、1スプリントごとにスクラムの役割をローテーションしていく仕組み。
新しくスクラムマスタの役割になった人が3分間くらいで昼ごはんの話とか雑談を回す。リモートが増えてどうしても関係性が事務的になりがちですが、やっぱり雑談もできるくらいの関係性の人の方が開発も上手く回るのは間違いなさそう。(ただの浅い経験と観察による判断)
このような記事もあるくらい
1日目午後のスケジュールはこちら
3:スプリントについて
・アジャイルプロジェクトにおけるスプリントの役割と概要
・グループワーク形式でスプリントの中のイベント、関係者がどのように成り立っているかの話し合い
4:開発見積もりについて
・アジャイルプロジェクトにおける開発コスト見積もりの概要
・グループワーク形式でのアプリ開発を想定したコスト見積もりの話し合い
午前中よりチームのぎこちなさが消え、グループワーク中心の午後もテンポ良く話し合えたのではないかという所感。
16:00~16:20(ボーナスタイム):必須の研修時間は終わりだが。任意で講師の方に質問だったり、雑談したい人はzoom上に残ってお話しする時間。
とは言っても時間も短いので講師の方に質問するコーナー。
・人数が大きくてスクラムの原則の10人以下を超えそうな時どうする?
・スクラムは細かい見積もりはするべきではないと言っていたが実際問題顧客に聞かれた時どうする?
などの質問など。
また、この研修で素晴らしいところの一つがこの質問で聞けなくてmiro上のバーンアップチャートの横に質問箱のようなスペースがあっていつでもそこに書けば答えが返ってくる。
シャイさんにもうってつけ。
HomeWork(宿題...):研修受講認定の一つに1日目の終わりに出される宿題を提出するというのがあるのだが、恐れる必要はなしだ。(問題とかではなく自由記述的なもの)
そんなに量も多くないので問題なく2日目の開始までには提出できる。
2日目:
10:00~(午前):2日目の始りにスプリント3になり、1日目と同じようにスクラムマスタがチームメンバの状態を確認。
5:モブプログラミングについて
・モブプログラミングの概要と利点
・グループワーク形式でモブプログラミングなどアジャイル開発がどのように開発を促進させるかの話し合い
6:試験対策について
・試験に対策問題(10問弱)のグループワークでの取り組み、そして解説
7:スクラム開発の353について
・スクラム開発の353の概要
・グループワーク形式で自由形式でテーマを決めての実際のスクラム形式のスプリント
自由形式でテーマを決めてということだったが、実際に動くものを開発しているのは2、3チームくらいだった。(そもそも開発時間が1スプリント10,15分くらいしかない笑)
13:30~(午後):2日目の午後は最後となるスプリント4になり、午前でも行っていたチームでのスクラムの模擬スプリントを引き続き行っていく。
7の続き
8:Lean Coffeeについて
・Lean Coffeeの概要
・グループワーク形式でLean Coffeeを行ってみる
今回のLean Coffeeでは
・チームメンバー一人一人が他のチームメンバーに聞きたいテーマをTodoに出す(2分)
・各自トピックを紹介、端的に説明(3分)
・投票をして票が集まった順にTodoの列に並べる(1分)
・一番上の項目をDoingに移し議論(5分)
・終了後の列(Done)に移す、必要であればActionにその後の行動を記載する
のような形式で最後にチームメンバー皆で自由に話し合い、このグループワークにてこの研修の全てのプログラムが終了しました!
研修後
研修後、早ければ当日に遅くても2日後には試験サイトへの招待メールが届く。
Scrum Alliance®︎が提供する認定スクラムマスター/Certified ScrumMaster®︎資格を取得するための試験でなので、会員登録した後、オンラインで自分の受けたいタイミングで受験する。
60分間で、50問の選択式問題、37問以上正解で合格で、試験対策としては
スクラムガイド
アジャイルソフトウェア開発宣言
アジャイル宣言の背後にある原則
を読んで理解し、研修で行った試験対策の問題を理解しておくことが一番有効だと思います。
研修中は試験対策少ないと思ったが問題一つ一つが良いところをついているのでほんまに復習しとくと効果的です!
受験後
結果は受験後すぐに確認することができる。
ちなみに落ちても2回目までは研修費用に含まれており無料、3回目以降は1回ごとに25ドルで受け直すことができる。
研修~受験を振り返って
自分はスクラムはおろか新卒でエンジニアとしての開発の経験も乏しいので2日間の研修についていけるかと不安にもなりましたが、(前もって学習していたことが活きたのか?)特についていけないということはなく、試験も無事合格することができました。
今回Agile Business Institute様の認定スクラムマスター研修の研修を受けて感じたメリット、デメリットは、
メリット:
・短い期間の中で密にコミュニケーションをとりながらスクラムについて一通り学ぶことができる
・試験がオンラインでいつでも受けれるので忙しい方でも受けやすい
・試験対策も最もコスパよく対策しつつ、あくまでも資格のための研修ではなく、実務で活かすための研修となっている
・他の研修より安い
デメリット
・もっと深く学びたいと感じている人には物足りない?(2日間しかないので)
・安いとは言っても高い(16万弱、しかしこの資格を取るにはどうやっても避けられない出費)
のような感じです。
総括としてはどの研修を受けるかで随分迷ったのですがこの研修を受けて大満足です!
この研修で学んだ内容をただの資格取得だけではなく、実務に活かていきたいと思います!!
(細かい学習内容、試験対策などは長くなりそうなので別記事で)
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