👏

【海外で留学/仕事をしたい方向け】TOEFLで80以上とるための対策

2023/09/13に公開

読者ターゲット

・日本で学生で、海外での留学や進学でTOEFLスコアが必要
・海外で働くためにTOEFLの資格が求められている社会人
・TOEFLのスコアを上げたいエンジニアの方

自己紹介

筆者は現在チェコ工科大学というプラハにある国立大に通っています。普段はGaiaxという会社でブロックチェーンエンジニアをしながら、「CryptoReport」というtoB向けのセキュリティサービスを独自で開発しています。(9月末β版公開予定)

チェコ工科大学の入学の条件でTOEFLのscoreが87くらい必要だったので1ヶ月でTOEFLの準備をしてscore86を取りました。(入学者平均より1スコア下回った)

また高校が茗渓学園というところで、国際バカロレアディプロマ・プログラム(IBDP)認定校に指定されている海外大学進学者をめちゃくちゃ出しているところだったので、在籍してた時の帰国子女たちの話とかも踏まえて情報まとめました。

TOEFL事情/なんで80以上必要なの?

自分の知っている限りだと、日本の大学から海外大学への留学をする場合や、海外大学への進学で必要な最低限のTOEFLスコアが80です。ヨーロッパの大学進学やアメリカの短期大学だと60~70からでもオッケーな場合があります。

またアメリカの一流大学を目指す場合だと周りの帰国子女を見ている感じ、TOEFLのスコアは100以上あった方が良いぽいです。ただ、日本からの海外大留学や、海外で働くためにTOEFLが必要などであれば個人的には80あればOKで、90あればすごく良い、100をとるのはめちゃむずいのでそんなに要らないと感じています。

実際TOEFLで96とかとっている非ネイティブの韓国人(ビクトリア大学生)に話を聞いたら、「90までは戦略で取れるけど、100以上はネイティブか帰国子女じゃないと難しい」と言ってました。

上記を踏まえて、今回の記事ではTOEFL80以上を1ヶ月くらいで取ることにフォーカスして筆者なりの一番良い戦略をまとめています。あくまで1つの戦略として自分に合うかどうか判断してください。

最初に結論

初めてTOEFLを受ける方が1ヶ月で80以上とりたい場合は、選択と集中が必要です。非ネイティブの日本人ならライティングやスピーキングはテンプレートを使う&暗記することで両セクション30点中18点~21点を目指すのがおすすめです。理由は、体感、この2セクションはコツを掴めば点数が伸びやすいが高得点をとるのは時間がかかりそうだからです。ただしテンプレだと高得点は出づらいと言われいるので、18~21くらいを安定して取れるようになる代わりにそれ以上取るのをこの戦略だと諦めます。

そして、ライティングとスピーキングに割く時間を削った代わりに、リーディングとリスニングの対策に時間を充てます。リーディングは純ジャパの点数の稼ぎどころです。単語がTOEFL専門用語が多いのでそれが厄介ですが、リーディングで段落ごとの文脈をちゃんと掴めば23点くらい取れます。文法は基礎ができていることが大事で問題の性質上文法を細かく理解しているよりも文脈を理解している方が点数が取れるので文法の勉強は本当に最低限でいいと思います。それよりも単語を詰めた方が点数取れます。

リスニングは確か大問1個当たり5分程度もあるので重要な情報を聞き逃さないことと、文脈を理解できることが必要です。ここも同じく専門用語が出てくるので用語集とかで対策したほうが早いです。リーディングは過去問で慣れることで20点~23点を取れるようになると思います。重要なのは問題を解かなくてもいいので毎日TOEFLのリスニングの音源を聴いてから聞こえなかったスクリプトをチェックすることです。これだけでめっちゃ効果あると思います。リスニングは特に継続が重要だと思います。

そして、何よりも大事なのは過去問をたくさん解いてTOEFLに慣れることです。
https://toefl.kmf.com/
上記で大量の過去問公開されていて、実際にオンラインで時間測って解けるのでこれをできれば毎日1個ずつとくといいです。スピーキングは毎日5回くらい上記で問題解くと時間制限ないに喋るのに慣れます。

各セクションの目標スコア

日本人の非ネイティブの方なら、日本の試験で一番慣れているリーディングとリスニングで高スコアをとり、テスト慣れしてないライティングとスピーキングは最低限の点数をとる戦略がいいと思います。

リーディング リスニング ライティング スピーキング
23/30 22/30 18/30 18/30

1つの指標ですが、上記の点数を目指すといいかもです。リーディングが得意なら25点くらいリーディングでとって他のマイナスを埋めるなどもありです。

リーディング

高校の文法が基礎は理解できている前提で話を進めます。文法は基礎ができていればオッケーです。細かいところを学習しても点数に反映されにくいと思いますので、最低限で進めたほうが良さそうです。

むしろ大事なのはTOEFLの専門用語をインプットすることと時間内に問題を解き切れるように何回も過去問を解くことです。

単語に関しては、検索すればたくさん出てきますが、TOEFLでは単語の意味がわかるだけでは不十分でその単語の類義語と対義語を押さえておくのが重要です。(ある単語の意味答える問題でその類義語選ぶから)

一番いいのは過去問解きながら自分で知らない単語をまとめた単語帳を作ることです。その時に類義語でまとめたり対義語の情報を書いたりしていきます。単語帳で学ぶなら以下の「TOEFLテスト でる単5000」がおすすめ。
https://www.amazon.co.jp/音声DLつき-TOEFLテスト-でる単5000-ハッカーズ語学研究所/dp/4866390611
上記類義語と対義語がセットで載っています。効率がいいです。また5000単語も覚える必要ないです。3000単語くらい覚えたらOKです。

そして、過去問毎日解いてください!確かリーティングは大問が3つか4つあったと思いますが、各大問を25分程度で解き終わる習慣をつけるために毎日1題か2題解きましょう。また、TOEFLはリーディングのジャンルが大学の専行に関係のあるものがほとんどです。なので過去問解いている内に各ジャンルの話の展開や知識がつきます。

上記の2点をやるだけでリーディングが苦手な人で20点、得意な人なら25点くらい取れると思います。

隙間時間で復習

筆者はリーディングはオンラインで解いた後、グーグルドキュメントにコピペして知らない単語や類義語が気になった単語はオンライン英英辞書で調べて英語で記入してました。こうすることで、電車の中でリーディングの復習を全部英語でできます。

上記の英文コピペした下にはchatGPTで日本語訳してもらった全文を貼っているので気になる文章は訳が見れるようにしてました。

リスニング

過去問のリスニングを解きまくるのが良いです。
問題文章自体は難しくないのですが、5分間のリスニングで文脈を掴んでいないと答えられません。5分間のリスニングに耐える方法としては、

  1. メモを取らずに集中する
  2. メモをうまく使って重要なポイントを記入する

があります。個人的にはメモをとるのに集中しすぎず、固有名詞や数など忘れてしまいそうなものをメモに書いてました。

リスニングの問題の流れとしては、①大体大学内での生徒同士の会話と②生徒と大学のスタッフの会話があったあとに、③教授の授業の会話が流れます。教授の授業の話では、あるお題や概要について教授が解説した後に、教授がその情報に賛成なのか反対なのかを意見述べてから、なぜそう言えるのかと話が進んでいきます。なので、メモを取るときはお題についての概要をメモしてから、教授の意見を3回に分けてメモしていく形を自分はやっていました。

重要なこととしては、過去問の音源を何回も聴いて聞き取れなかったところはスクリプトを見ましょう。過去問のサイトでスクリプトも見れるのでそれを見ましょう。TOEFLのリスニングの問題集もあるので、その本の音源を何回も聞くとかでもいいです。

ライティング

TOEFLのライティングは独立問題と統合問題の2つから成り立っています。
また、以下のYouTubeに詳しいテンプレートが載っているのでおすすめです。
https://www.youtube.com/watch?v=xRojqSKKhlI

独立問題(Do you agree or disagree with the following statement?)

何か大きいお題が与えられてそれに対してどう思うか?を答えるものです。
一番覚えやすいテンプレートを使うと以下のように書けます。重要なのはテンプレートを使いながらもちゃんと論理的な構成になっているかという点です。

第1パラグラフ
It is debatable whether ~~(お題について良いと思うか悪いと思うか).
In my opinion, I agree ~~(自分の意見を述べる)
There are two reasons which support my thought.(これはなくてもOK)


第2パラグラフ
First, ~~ (1つ目の根拠)

第3パラグラフ
Second, ~~

第4パラグラフ
In conclusion, I confirmly believe that ~~(自分の意見).
Therefore, I think ~~(自分の主張,agreeかdisagreeか).

統合問題

統合問題は、最初にお題についての概要をまとめた文章を読み、次にリスニングが始まり、教授がその文章を批判もしくは同意するようなことを話します。そして、リスニングが終わった後に文章の概要と教授の話をまとめるという問題です。

「リスニングかよ!」って思うかもですが、最初に読む文章は大体3つのパートに分かれており、そのパートごとに教授が賛成もしくは反対の意見を述べていくので、以下のように3つの項目ごとに対比の関係を作ってあげると書きやすいです。また、最初の文章のリーディング(確か1分)の時に3点の要約だけメモして、リスニングが始まったらその3点に対して教授は何て言っているのかをメモすると後から文章にしやすいです。

The passage introduces ~~(お題の概要).
He makes his argument from the following three perspectives: 1, 2, 3.(話の構成を3つ書く)

According to the reading passage, ~~(文章の主張1つめ).
However, the lecturer argues that ~~(話しての反論1つめ).

The reading passage refers to ~~(文章の主張2つめ)
However, the lecturer blames~~(話し手の反論2つめ).

The reading passage focuses on~~(文章の主張3つめ).
However, the lecturer,~~(話し手の反論3つめ) 

スピーキング

一番対策しやすいジャンルです。スピーキングのお題はライティングの独立問題のように①「これについてどう思うか?」という自由口述問題と、②リスニングで流れてきた文章をまとめる問題の2パートから成り立っています。

アドバイスとしては、他と同じく過去問で慣れることです。

自由口述問題

①の自由口述に関しては、過去問をたくさん解いて回答をストックしておきましょう。大体同じジャンルの問題だと似た回答が使えるので、使えそうな回答は暗記しておくか使いまわせるようにすると便利です。スピーキングでは、流暢に話せているかを見られているらしいので「あー」とかの言葉はなるべく入れないようにしながら、簡単でも良いのでちゃんと論理性の高いことを話せることが重要です。

リスニングをまとめる問題

ライティングと同じく、お題の文章が最初に表示されそれを1分で読んでから、それに対する教授のリスニングを聞き、最後にそれを要約した内容を話すというものです。

対策としては、ライティングの統合問題と同じで、文章が3構成くらいなのでまずそれをメモして、リスニングの前に会話の流れを予想します。そしてリスニングでは教授が賛成なのか反対なのか、その理由を聞き、メモします。

そして、スピーキングの時にはライティングで使ったテンプレートに沿って解答します。

最後に

TOEFLは余裕持って受けた方が良いです。結構1回目だと高得点取れない可能性が高いです。ですが皆さん2回~3回くらい受けられているので、初回がダメでも落ち込まずちゃんと練習すれば80は取れるはずです!

この記事が少しでも役にたつと嬉しいです!

Discussion