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PdM観点で見たウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い

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jinjer株式会社で人事労務のプロダクトマネージャーを担当している肥田木(ひだき)です。
2025年の5月に入社し、入社してちょうど4か月目に入ったところになります!

キャリアはWebディレクターを5年、フリーでシステム開発のPMやディレクションを2年間やっていました。
開発していたサービスは採用系や保育系のSaaS、EC開発、図書館の職員向けの業務システム開発などいろいろ経験してきたものの、
開発手法についてはウォーターホール型の開発がメインで、アジャイル開発はjinjerがはじめてです。

今回はプロダクトマネージャー観点で見た2つの開発手法の違いについて、実感したことをいくつかピックアップしてみました。
また、今回の記事を書くにあたって、人事労務プロダクトのプロジェクトマネージャー・藤崎さんにも、自分の疑問点や考えていたことにフィードバックをもらいました!
フィードバックの内容も個人的にとても学びになったので、シェアしたいと思います。
(藤崎さんお忙しいところありがとうございました🎉)

要件定義の違い

ウォーターフォールは要件定義の範囲が広い+質がより重視される

ウォーターフォールのプロジェクトは期間が長く、数ヶ月〜数年のプロジェクトが多かったと思います。
リリースがゴールになるので、要件の変更はできるだけやりたくないと思いつつも、
納期変更を許可してもらえるのであれば、デザインや開発がやりにくくならないレベルで変更にも対応していました。
なので、要件定義の段階で最終的にやりたいことがどれだけ見えていて、仕様にまで落とせているかとその精度が重要でした。
要件定義がうまくいくと最終的な成果物の精度も高いので、とにかく要件定義のスキルをあげたい!と常々思っていました。

by 藤崎さん🤓💬
アジャイルでもきちんとした定義をしてほしいのは変わらないので、
定義の精度を追求する部分は変わらない意識を持って良いと思います!

ビジョンを常に意識しながら少しずつ開発していくのがアジャイル

ビジョンのことを考える頻度が増えたと思います。ウォーターフォールのときは、上流の要件定義とデザインのときだけ長期的なことを考えて、
開発に入ってしまったら、ビジョンのことはリリースした後(数ヶ月〜1年後くらいのスパン)にまたじっくり考えていました。

今までの感覚だと一気に要件定義してしまおう、要件定義のときにきちんとアウトプットができるように日々備えておこう、というスタンスだったのが、
チケットの単位で最低限何をどこまでやるべきか考えつつ、長期的にはどうあるべきかも同時に考えていて、並行しているところが違うなと思います。

by 藤崎さん🤓💬
小さく開発していくのが本来のアジャイルですが、人事労務の場合はプロダクトの特性や
フェーズも踏まえると、チケットを小さく切りづらく対応範囲が広くなりやすいのが
正直なところですね…。ある意味ウォーターフォールの時のやり方も活かせるかもしれないです。

見積りの違い

実務的にはここが一番違いを体感しているのですが、見積もり段階よりも実装に入ってから踏み込んだ仕様詰めに入ることがよくあります。
アジャイルでは見積もりの段階でじっくり時間をかけることはせず、実装のフェーズで詰めるというのを知って安心しましたが、スプリントの変更になってしまったらどうしようと思いつつ、はじめはかなり戸惑いました、、。

by 藤崎さん🤓💬
見積もりはチームの成熟度に影響するので、そのためにレトロスペクティブがあります。
多少問題が起きることもある程度許容しています。
また、細かい仕様は着手してから詰める方が逆に効率が良いところもあるので、
定義の甘さについては過度に心配しすぎなくても良いと思います!

コミュニケーションの違い

アジャイルの方がコミュニケーションの量が多く密度も高い

ジンジャーのアジャイル開発はスクラム型になるので、定期的に複数の種類のミーティングがあります。
人事労務プロダクトの場合は開発ラインが3つあり、ラインごとにミーティングを実施するので、会議の多さにはじめは驚きました。

量だけでなく、質の部分にも違いを感じます。まだ把握できていなかった課題事項や改善点の発見も、ウォーターフォールのときよりも見つけやすいなと思っています。

また、ウォーターフォールの方が期限厳守が強く求められるので、
会話が淡々としやすかったり、ゴールのわかりやすさから殺伐とした空気にもなってしまうこともあって、チームのだれもが萎縮することなく発言できる状態を作るのが難しいこともありました。
また、チームのモチベーションがリリースさえできればいい、という状態になりすぎないような空気を作ることも重要でした。

by 藤崎さん🤓💬
人事労務チームのコミュニケーションは概ね良いと思います。
本来はプロダクトマネージャーと現場のエンジニアがもっと直接やり取りする方がいいのですが、
人事チームの場合はオフショア開発のラインもあるので、言語の面で直接やり取りできない点は△ですね。

まとめ・これから努力したいこと!

まだ入社して数ヶ月ではありますが、どちらの開発手法の良さも分かってきたところで、
個人的にはアジャイルの方がプレッシャーを感じづらく、無理のない開発ができているなと感じています。
また、関わるメンバーも真面目な人が多く、なんとなくですが泥臭いこともやってきたような人たちが多いような気がします。笑 タフな人が多いと思いました。

個人の目標としては、当面は1日でも早くすべての仕様のインプットとドメイン知識をつけることになるので、1つ1つの業務に丁寧に取り組み、コツコツ頑張っていきたいと思います🔥

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