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【AWS Summit Japan 2025】激動のAI時代にエンジニアが今すぐ習慣化すべきこと

に公開

はじめに

こんにちは。ジンジャーの山田です。
設計や実装、アーキテクチャ、開発プロセス、組織など、何でも改善することが大好きです。
2023年9月に開発マネージャーとして入社、大小様々な課題解決をしてきました。
2025年5月からはVPoTとしてジンジャー日本一を御旗に仲間たちと日々奮闘しています。

先日 AWS Summit Japan 2025 に一般枠ではなく招待枠で参加しました。
今回の記事では、私がイベントに参加して感じたこと、考えたこと、を軸に
AI時代を生き抜くヒントや、ジンジャーでの取り組みを紹介します。

激動のAI時代、到来

コロナ禍もあり、こういったイベントに現地で参加するのは久しぶりでした。
やはりリアルで参加するのはワクワクします。
ジメジメした空気も来場したみなさんの熱気で吹き飛んでいた気がします。

そして無限に目に入ってくる「AI」というキーワード。
AI時代の到来を強く再認識させられました。

この大きな変化の今、あなたはどう感じ、何をしていますか?
不安になる人、楽しくなる人、気がついたら試してる人、、、千差万別と思います。

私は個人としては「便利で面白いおもちゃが増えた」と感じています。
そしてVPoTとしてはやはり「プロダクト開発にどう活かすか?」を考えます。

AI時代にエンジニアが今すぐ習慣化すべきこと : とりあえず試す

スポーツのスタープレイヤーは競技によって多かったり少なかったりします。
例えばサッカーや野球では有名なスタープレイヤーが数多くいます。
他方、マイナーな競技ではどうでしょうか?恐らくあまり名前が出てこないと思います。
その理由はシンプルで、メジャーな競技のほうが競技人口が多いからです。
スタープレイヤーが発生する確率が同じなら
競技人口が多いほうがスタープレイヤーの絶対数も増えるのです。

生成AIの活用でも同様です。
試行錯誤が多ければ多いほど成功事例が見つかりやすくなります。
なぜAWS SummitはAI祭りになっていたのでしょうか?
それは生成AIで成功するためにみんなが試行錯誤しているからです。

変化のスピードはここ数年で一気に早くなりました。
先週の情報はもう古くなっているかも知れません。
ベストプラクティスと思って導入した手法は、来週にはオワコンかも知れません。
こういった変化に適応し続けるには継続的なキャッチアップが必要です。
Vibe Codingは試しましたか?レガシーな大規模プロジェクトではどうでしたか?
Gemini CLIは試しましたか?Claude Codeと比べてどうでしたか?

AI時代を生き抜くためには「とりあえず試す」を習慣化する必要があるのです。

補足ですが、「とりあえず試す」実はこれ、AI時代より前も有効な習慣でした。
ただそのサイクルが昔より今のほうがめちゃくちゃ早くなっただけです。
昔も今も、トップエンジニアは息を吸うように「とりあえず試す」のです。
メタ的に見ると他にも不変なことは多いので、いつか別記事にしようと思います。

「とりあえず試す」と組織はどう変化するのか?

前節で個人が「とりあえず試す」ことの大切さを説明しました。
ここでは、組織の各個人が「とりあえず試す」とどうなるのか説明します。

開発者視点で生成AIを開発プロセスに活かす流れの一例を示します。
(プロダクトに生成AIを組み込む場合も似たような形になるかなと思います。)

  1. 小さい課題や改善に生成AIを試す(PoCを含む)
  2. 開発チームの開発プロセスに生成AIを組み込む
  3. 開発チームの開発プロセスをAIファーストにする
  4. 組織横断的な観点で開発プロセスをAIファーストにする

これらを推進するとき必要になるのが「とりあえず試す」です。
「とりあえず試す」ことで個人に知見が蓄えられ、次の試行錯誤や、意思決定が早くなります。
全員が試す中で効果的であったり再現性の高い方法が見つかると横展開されます。
横展開によりチームの手法となり、更に洗練されたものが組織の仕組みとなります。
この営みを繰り返し続けることでAIファーストな組織につながります。

AWS Summit の講演でも多くの方が試行錯誤することの大切さを語っていました。
「とりあえず試す」その先にAIファーストな組織があるのです。

安全に効果的に「とりあえず試す」には

ここまでは「とりあえず試す」べきであると主張しましたが、もちろんリスクもあります。
次にはそのリスクにどのように対策するとよいか説明します。

AWS Summit に参加して改めて大切だなと思ったキーワードのひとつが「AI CoE」でした。
CoE = Center of Excellence です。
簡単に説明すると、AI活用を推進するリーダ的なチームであったり仕組みです。
具体的には以下のようなことを行います。

  • AIに関する組織内のすり合わせ(経営層や他部署などとのすり合わせ)
  • AI活用のフィードバック集約と横展開、技術支援など
  • AI活用に活かせる知的資産・情報の集約と整理
  • AI運用に適切なガバナンスを考える

例えば、みんなが好き勝手に「とりあえず試す」とどうなるでしょうか?
きっと組織は混乱に陥ってしまいます。
「それセキュリティ的にダメじゃない?」
「あの人も同じこと試してたんだ、相談できたら楽だったのに、、」
「あっちのチームだけ使えるものが多くてズルい!」
こんな声が聞こえてきそうです。

このような問題を AI CoE がリーダーシップをとって解決する必要があります。

ジンジャーでの営み

繰り返しになりますが、ジンジャーは「日本一」を御旗に日々奮闘しています。
そしてジンジャーでは5つのValues
(バクソク、ハイスタ、カイゼン、プロイズム、ワンチーム)
を掲げています。

開発マネージャーの中に5つのValuesの化身である玄がいます。
そして玄が率いる AI CoE としての「AI推進チーム」があります。

玄は「とりあえず試す」ことを大切にします。
失敗しても「それは学びである、次はどうしようか?」と語りかけます。
成功したら「よくやった、みんなに共有しよう」と褒め称えます。
だからこそエンジニアたちは心置きなく日本一を目指して挑戦できています。

玄が率いるAI推進チームはエンジニアへのサポートも手厚いです。
安心して質問したり情報発信できる環境を作るのは玄の十八番です。
エンジニアが困ったときはAI推進チームが親身となって助けます。
権限がない、ルールがない、そんな悩みもAI推進チームが主導で解決します。

生成AIの活用事例をひとつ簡単に紹介します。
2025年新卒の松浦は生成AIを活用したテストコードの自動生成に興味を持ち挑戦しています。
簡単に箇条書きすると以下となります。

  • Cline + Bedrock + MCPによる、レガシーな大規模プロダクトにおけるテストコードの半自動生成
    • ローカルのコーディングエージェントに依存しないワークフローの構築も画策中
  • 既存のRubyコードベースを分析し、Claude Sonnet4を用いてC0で80%, C1で70%のユニットテストを構築
  • この取り組みを社内で横展開し、全社的なテストカバレッジの向上に貢献

松浦が困った時、AI推進チームや先輩エンジニアたちと相談し解決を目指します。
日本一を目指す仲間だからこそ経験の有無に関わらず、挑戦し、助け合います。

松浦の挑戦については後日、松浦にテックブログで詳細に紹介してもらう予定です。

まとめ

  • 激動のAI時代には「とりあえず試す」が必要
  • 安心安全なAI活用のためには AI CoE も必要
  • ジンジャーでは安心して「とりあえず試す」ことができる

おわりに

私たちは一緒に「日本一」を目指す仲間を募集しています。
ジンジャーはチャレンジしたり学び続けたい人には最高の環境です。
一緒に日本一を目指したい、そう思った人は以下の採用ページから応募をお願いします。

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