vercelさんのdev3000を試してみた。
はじめに
こんにちは!J-CATでWabunkaを開発している二本柳です!
Vercel Labsからリリースされているdev3000について、リアクション記事が全然なかったので、「とりあえず動かしてみるか」くらいのテンションで試してみました。
この記事では、そのときのメモと軽い感想をシェアします。
dev3000 とは?
githubのreadmeをchatgptに要約させると、
「開発環境をまるっと記録してくれるツール」
操作ログも、ブラウザのコンソールも、ネットワーク通信も、さらに画面キャプチャまで、ぜんぶ時系列で残してくれます。
「とりあえず dev3000 で立ち上げれば、デバッグに必要な情報が揃う」とのこと。
このツールの真価が発揮されるのは、AIと組み合わせたとき だと感じました。
単体でも便利ですが、「エラー調査をAIに丸投げできる」という体験は魅力的です。
これまでは「ログをコピペして渡す → どのタイミングのエラーか説明する」といった手間がありましたが、dev3000 を使えばそのまま AI に「最新のエラー見て」と投げるだけ。
コピペも説明も不要になるので、これだけでも十分価値があると感じました。
インストール&起動してみた
- 前提
- Node.js version >=20.9.0.
インストールはとてもシンプルです。
npm i -g dev3000
# or
pnpm i -g dev3000
次に Claude 用に MCP サーバーを追加します。
※ MCP(Model Context Protocol)は、AI とローカルツールをつなぐ仕組みです。
(ローカルサーバーなので外部に情報流出する心配はなさそうです)
claude mcp add --transport http --scope user dev3000 \
http://localhost:3684/api/mcp/mcp
このローカル MCP サーバー経由で、AI がいろいろ操作してくれる仕組みのようです。
あとはいつもの npm run dev
pnpm run dev
の代わりに、d3k
と叩くだけ。
ブラウザが起動し、以下のログが表示されました。
dev3000起動時のログ
使ってみた
📸 Visual Timeline を確認
http://localhost:3684/logs
にアクセスすると、以下のように確認できます。
-
ネットワークレスポンス
-
マウスとかキーボード操作
🤖 AIと連携してみた
エラー調査編
- まずはわざとエラーを仕込んでみます。
onMounted(() => {
refresh();
setTimeout(() => {
throw new Error('Demo error');
}, 1000);
});
- 実際にエラーを起こしてみる。
- ログにエラー内容と画面のスクショが出た。
- そのあと、claudeに下記プロンプトを投げる
エラーが出ているようです。dev3000のログ見て直して。
MCPはhttp://localhost:3684/api/mcp/mcpを参照して。
- 結果
claudeの回答 - なぜか英語で返ってきましたが、正解してました。
ブラウザ操作編
- ブラウザを操作させて、テストをやってもらおうとしました。
http://localhost:3000/xxxxx/xxxxxxページの検索条件について
検索条件を適当に入力して動作確認して。
3ケースくらい実施して。
プロンプトが雑すぎたためか、想定していない箇所をクリックし始めました。
また、スクショが理想のタイミングで取れていませんでした。
現状ではブラウザ操作は、うまくコントロールするのは難しそうでした。
ただし「人間が手間に感じる操作をAIに肩代わりさせる」ポテンシャルは十分感じます。
もし 「こういうプロンプトなら安定したよ」「この場面で役立った」 といった知見があれば、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです 🙌
総まとめ
-
エラー調査には現時点でかなり使えます!
-
プロンプトでテストさせるには、複雑な画面だとまだ不安定。
-
ただしベータ版ということもあり、今後のアップデートに大いに期待できます。
👉 もし「こんな場面で便利だった」「この組み合わせが良かった」などあれば、ぜひ教えてください!
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