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エンジニアとして業務に就く上での考え方。

2024/11/03に公開

エンジニアが解決する必要のある仕事上の問題は当初からはっきり与えられていることは少ない。

与えられ問題をどうやって解いたらいいか考える学力テストのような方法論で解決を試しても、実際にはなかなか解決することができない。

情報を生み出す考え方

学力テストの場合には与えられた問題を読むと、どこかに解決するヒントがある。
そのヒントを見つけることでそこから解答を導くことができる。

しかし、エンジニアが直面する仕事上の問題の場合、当初の情報内に解決へのヒントが必ずしもあるというわけではない。

敬虔主義と仮説思考

解決のための考え方は、敬虔主義と仮説思考である。

説明
敬虔主義 情報を入手するために、行動を起こして、その結果を観察し、そこから問題解決を行う考え方
仮説思考 限定された情報であっても、その情報から全体像を想定し、それを確かめることで少ない情報から問題解決に向かう思考様式

仮説を立てることで全ての情報が揃っていなくても、早く問題を解決することができる。

例題

あなたは会社の情報システム部門に所属している。
ある社員から「自席でふだん利用しているPCから、インターネットにつながらなくなった」という問い合わせがあった。
さて、どのように解決すればよいか?

不足している情報は何かを探る。

インターネットに繋がらなくなった

という文言が指す問題は曖昧である。

受け取りてによって、そのイメージはバラバラになる。

まずはどのような情報が不足しているために、問題が曖昧になっているのかを考える。

  • いつから発生しているのか。発生する前には何をしたのか。
  • 周りの人も同じような問題が発生しているのか。

不足している情報がわかったら、実際に行動を起こして情報を入手する。

  • 不明点を問合せ元の社員に質問したり
  • 自分で確かめたり

新たに入手した情報から仮説を立てる

行動した結果、下記のような情報を新しく手に入れることができた。

  • 問題が発生しているのは特定のWebサイトだけではない
  • 最近、ソフトウェアを新しくインストールした
  • 周りのPCでは問題が発生していない

その情報から問題の原因に対する仮説を立ててみる。

仮説

  • 新しくインストールしたソフトウェアに問題があるのかも。
  • 単にLANケーブルが抜けているだけでは?

仮説を立てることができれば、また、その仮説を行動によって確かめる。

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