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【Movementテストノード挑戦記】13章:テストノード起動後に行うべき運用・セキュリティ・安定化の実践集

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【Movementテストノード挑戦記】13章:テストノード起動後に行うべき運用・セキュリティ・安定化の実践集


1. サーバ・ノードのセキュリティ対策

  • SSHポート変更・鍵認証強制
    • デフォルトの22番ポート→他ポートに変更推奨
    • PasswordAuthentication no、公開鍵認証のみ許可
  • ファイアウォール(ufw)設定
    • 必要なポート(例:30333など)だけ許可し、他は遮断
    • sudo ufw allow <必要なポート>/tcp で管理
  • rootログインの禁止(またはsudoのみ許可)
  • fail2banの導入
    • SSHブルートフォース攻撃対策

2. ノード自動起動・自動復旧設定

  • systemdサービス登録(自動起動/自動再起動)
# 例:/etc/systemd/system/movement-da.service
[Unit]
Description=Movement DA Node
After=network.target

[Service]
User=root
Environment=DOT_MOVEMENT_PATH=/root/.movement
ExecStart=/root/movement/target/release/movement-full-node da run
Restart=always
RestartSec=10

[Install]
WantedBy=multi-user.target

# 作成後、有効化
systemctl daemon-reload
systemctl enable movement-da
systemctl start movement-da
  • サーバ再起動時の自動起動もこれでカバー

3. 障害検知・モニタリング

  • プロセス生存監視
    • systemctl statuspspgrep等で死活監視
  • ログ自動監視
    • /root/.movement/logs/movement.logに対し、tail -Fや自作スクリプトでエラー検出・通知
  • 外部監視ツール導入も推奨
    • UptimeRobot, Zabbix, Grafana, Prometheus等

4. 自動バックアップ・証跡保存

  • config.json等重要ファイルは定期バックアップ
  • ログファイルもローテートや外部送信で長期保存
  • cronやrsyncで他サーバ・クラウドに転送する運用も安全

5. OS/ミドルウェアのアップデート管理

  • テストネットノードは基本的に“安定運用優先”
    • 無闇なOS自動アップデートは避ける
    • 公式のMovementアップデート告知に応じて、依存更新・再ビルド
  • セキュリティパッチは適時適用しつつ、バージョン固定とのバランスを取る

6. VPSのスペック/リソース監視

  • CPU/RAM/SWAP/ストレージ使用率の定期確認
    • htop, free -h, df -h など
  • VPS会社のダッシュボード監視も活用
  • リソース逼迫が頻発する場合は早めにプランアップを検討

7. 証跡・障害履歴の記録

  • 運用履歴・障害発生/復旧ログを必ず保存
  • アップデート/設定変更/再起動時は「何を、いつ、なぜ」したかメモ

8. その他の実践的な運用TIPS

  • サーバ時刻同期(ntp/chrony)設定を必ず有効化
  • 不要なサービス・デーモンは停止・削除
  • テストネット本番稼働中も、意図せぬダウン/停止に常に目を光らせる

9. トラブル発生時の即応フロー

  • エラー発生時は直近の設定変更やリソース状況をまず確認
  • systemctl restartやサーバ再起動→ノードの自動復旧を最速で行う
  • それでも直らない場合は公式Discord/コミュニティですぐ情報収集・相談

10. 定期的な「再現テスト」と手順の見直し

  • 1ヶ月ごとに完全な新規VPSで「ゼロから手順を再現」し、ドキュメントをアップデート
  • “手順書通りにやって動かない”が絶対起きないよう、運用しながら記録を常に改善

まとめ

テストノードは「動いたら終わり」ではなく、
「動き続ける・守り続ける」ための運用体制と仕組みこそが本質です。

安全・安定・効率・証跡――
この全てを抑えてこそ、あなたのノードは“信頼される一員”になっていきます。


どんな細かなノウハウも積み重ね、最強の運用体制でバリデータ本番参戦へ!


(本章は運用の気付き・新たなベストプラクティスが見つかり次第、随時追記・改善予定です)

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